サムスン電子、AI技術でSペンの「一桁」反応速度を実現



  • 「ギャラクシーノート20・ギャラクシーノート20ウルトラ」に付属する「Sペン」の開発者4人。左からイ・ジョンヒョン氏(サムスンノート担当)、イ・スンチョル氏(Sペン担当)、シン・ジヒョン氏とキム・ジェフン氏(Sペンエアアクション担当)プロ。 [イ・チュンウ記者]


「サムスン製品はふつうハードウェアを中心に多く紹介されるが、今回はソフトウェアの面でもかなり多くの準備をしており、人工知能(AI)基盤の技術向上が多かったです。これからSペンの発展もソフトウェア基盤でできることが無限です。 「(イ・スンチョル プロ)

20日、サムスン電子の瑞草社屋で会った無線事業部開発室のイ・ジョンヒョン氏(サムスンノート)、イ・スンチョル氏(Sペンフレームワーク)、キム・ジェフン氏とシン・ジヒョン氏(Sペンエアアクション担当)プロは、8月5日の「ギャラクシーアンパックイベント」で公開された「Galaxy Note20(ギャラクシーノート20)」と「Galaxy Tab S7(ギャラクシータブS7)」シリーズの「Sペン」が、ネクストノーマル時代に対応するための努力の結晶だと口をそろえた。サムスン電子は、Sペンと大画面を活用した業務の生産性増加が楽しい遊びの経験を提供する機器のブランドアイデンティティを生かしながら、ニューノーマル時代に対応した10番目のノートシリーズを出した。

イ・ジョンヒョン プロは「在宅勤務とオンライン教育がニューノーマルになって、会社員や学生の生活が急変した」とし、「どこでも作業ができるようにタブレットとノートアプリ自体の強化を考慮してコンセプトをつかみ、10~20代の学生も勘案し、さまざまな機能を追加したのが今回の開発の特徴」だと述べた。

サムスンノートでは、筆記と連動した音声録音機能(オーディオブックマーク)、PDFファイルを読んで、その上にメモをして編集してPDFやPPTファイルとして保存できる機能が追加された。メモ用紙に蛍光ペンでアンダーラインを引くとき、文字の下に入り込む蛍光モードやスタイルを変更する機能など、あまりよく知られている機能も多いというのがイ・ジョンヒョン プロの説明だ。

■ AI技術でSペンの反応向上

Sペン反応性も向上した。特に「Galaxy Note 20 Ultra(ギャラクシーノート20ウルトラ)」のSペンの一桁の反応速度は、数百万件のサンプルを活用した開発チームのAI技術が成し遂げた快挙だ。 9ミリセコンドの反応速度を実現するために、1秒間に120回点滅するリフレッシュレート120Hzのディスプレイ技術に加え、Sペンの経路を予測するAIエンジンの進化が必要だった。イ・スンチョル プロは「一桁の反応速度を実現することが重要な課題だった」とし、「この春の納期が近づいているのに解決は容易じゃなかったが、終盤にAIエンジンを追加して改善できる部分を発見した」と述べた。

前モデルの初期に42ミリセコンドだった二桁の反応速度を一桁に減らすための最後のパズルを、納期内に間に合わせるためにはさまざまな人で生成された大量のAI学習データが必要だった。アプリ開発チーム全員に、今の作業をしばらく停めてほしいと協力を依頼してデータを集めた。また、社内で最も高速なサーバーを3つ同時に利用し、マシンラーニングを活用した結果物でテストを行った。ようやく長いあいだ解けなかった「一桁反応速度」の難題を初めて解くことができた。

同氏は「今月中にギャラクシーノート10、ギャラクシーノート9、ギャラクシータブS6、ギャラクシータブS6ライトなど、既存の端末のSペンも反応速度の改善アップデートが行われる予定」だとする。ディスプレイとモバイルプロセッサ(AP)の性能が許す範囲内で、既存のノートユーザーのために継続したソフトウェアの更新をサポートしている。

同氏は「いまやSペンの技術革新が究極の段階に到達して、もはやすることがないのではないか」という質問には「使いやすさの面で、ソフトウェアで行うことができることはまだ多い」と答えた。今回のSペンで筆記補正、座標・軌跡補正がいっそう改善されたし、図形の自動補正機能が追加された。

ギャラクシーノート20にレーザーポインターの機能が追加されるという話もあったが、含まれなかった。キム・ジェフン プロは「ペン市場で見ると、まだSペンが究極の段階に達したと見ることはできない」とし、「常により優れたものをお見せするために努力しているので、今後のモデルにも期待してほしい」と語った。
  • 毎日経済_イ・スンユン記者/ホン・ソンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-20 23:50:57