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「常温露出ワクチン」407人が接種…まだ副作用はないが


政府が当初は「実際の投与はなかった」とした「常温露出インフルエンザワクチン」の接種者が、全国で400人を超えたことが分かった。今後も疾病管理庁と各地方自治体の追加調査を通じて、問題のワクチン接種者はさらに増える可能性もある。

27日の疾病管理庁によると、シンソン薬品が各医療機関に供給した「常温露出ワクチン」578万ドーズ(1ドーズは1回接種量)の量のうち、この日までにソウル市・釜山市・全北地域・全南地域など、全国4地域で実際に投与された件数は総407件と把握された。

地域・日付別の接種者はまだ正確に明らかになっていないが、主に全北の全州市を中心に接種者が多いことが分かった。全州地域の一部の医院では去る22日以前に、国家無料インフルエンザ用として調達された量を一般的な有料ワクチンと区別せずにいっしょに保管する不注意を起こし、常温にさらされた一部の無料接種用ワクチンを有料用として投与した。

特に24日まで、疾病管理庁によって105人(このうち全州市は60人)と把握された常温露出ワクチンの全国接種者は25日224人と26日324人を経て、27日には累積で407人と集計されるなど、増え続けている。

疾病管理庁は接種者のうち、異常反応が報告された事例はまだないとした。しかし、すぐさま異常な反応はなくても、常温露出ワクチンを接種したことじたいが非常に異例で、副作用かどうかを把握するために接種者に対する長期追跡が必要だという意見も出ている。

疾病管理庁によると最近3年(2017~2019年)のあいだに、インフルエンザワクチン接種後の副作用で政府の被害補償を受けた事例は計10件だった。それらの副作用は、主に軟組織炎やじんましん、急性全身発疹性膿疱症などだった。申告されたものの他の原因である可能性が高く、正式な副作用事例として認められていないのは31件だった。インフルエンザワクチン接種と副作用のあいだの因果関係が認められれば、診療費と看病費(1日5万ウォン定額)、障害または死亡時の一時補償金、葬祭費などを支援される。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-09-27 21:52:34




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