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韓国製コロナワクチン…来年の発売、危ぶまれる


国内で最も早くコロナ19ワクチンを出すだろうと期待を集めたジェネクシン(Genexine)の発売予定が不透明になった。当初は来年9月の承認申請を目指して臨床を進めてきたが、既存のワクチン候補物質を放棄し、代わりに新しいワクチン候補物質で臨床を行うことに急遽決定し、事実上は来年の発売そのものが難しくなったというのが業界の診断だ。国産コロナ19ワクチンの開発が遅れれば遅れるほど、外国企業の供給スケジュールによって国内のワクチン需給が決定されるしかなく、コロナ19ワクチンにおける主権確保の困難は大きくなる見通しだ。

ジェネクシンは11日、コロナ19予防DNAワクチン候補物質をこれまでの「GX-19」から「GX-19N」に変更し、食品医薬品安全処から臨床第1相と2a相の承認を受けたと発表した。

14日、ジェネクシンの関係者は記者との電話通話で、急にワクチン候補物質を変更することになった理由について、「グローバル市場で既にコロナ19ワクチンが出てくる状況で、似たようなレベルのワクチンを遅く出荷していては大きな競争力はないと判断したためで、ワクチンの効能をアップグレードしようとするものだ」と説明した。この関係者は、「すでに出荷された他のワクチンよりも秀でたところのない普通のワクチンを続けて開発するとコストだけがかかり、あえて臨床を継続する必然性がないと判断した」と付け加えた。コロナ19ウイルスの変異が激しいために、もう少し時間がかかっても、これにうまく対応できる改良されたワクチン製品を出したいというのがジェネクシン側の話だ。

韓国内のコロナ19ワクチンの開発では首位だったジェネクシンの臨床の進行が遅延することになり、外国製ワクチンへの依存度はさらに高くなって、同時に国産ワクチンの開発に対する信頼は低下する可能性が大きい。バイオ業界の関係者は、「ジェネクシンの今回の措置はより良いワクチンを製造する意図もあるだろうが、市場は国産ワクチンの発売が遅くなり、すでに出荷されたワクチンに比べて競争力がないだろうという点を見せたものと判断している」と指摘した。
  • 毎日経済_キム・ビョンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-15 17:53:47




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