A. | 「あれ、見たことのない服だけど新しく買ったのか?」 「うん」 「格好いいな。高かっただろうに…」 「1か月間分の夜食代を払ったよ」 「ブランド製品のようだな」 「当然だよ。これから1か月は食べずに過ごしそうだ…」 ブランド、Brand。 辞書には、このように定義されています。 事業者が自分の商品と区別するために使う記号、文字 辞書の定義通りなら上の会話はとても変に聞こえる。 安価な製品にもブランドがあり、高価な製品にもブランドがあるはずなのに、安いとか高いという言葉を抜いてブランド云々しているからです。 彼らの対話を聞くと安価なブランドは最初からブランドのない製品扱いされるわけです。 たまに「ブランド」という言葉の代わりに「メーカー」が使われることもあります。 「これメーカーの製品だよ」 デパート、ショッピングセンター、スーパー、オンラインショップに登場する製品は安くても高くても作った誰か、つまりメーカーがあるはずです。ところでメーカー製って、いや、メーカーがない製品もあるんですか? とにかくメーカー製品は高価な製品を意味します。 ブランドと同じです。 例を一つ挙げてみましょう。 下は数日前にオンラインショップで発売された半袖Tシャツの紹介文句です。 ◇ブランド品に劣らない生地クオリティで自信を持ってお勧めいたします。 ◇FRESHウォッシング工程を追加作業したため、洗濯時に収縮現象が全くありません。 ◇精巧なパターンと品質の高い縫製技術で製作されるため高いクオリティを誇ります。 ◇ブランド製品だけを専門に扱うTシャツ専門工場でブランドの正統工程で生産しているため高い完成度を誇ります。 下線を引いた部分を見れば韓国でブランドという言葉がどんな意味で使われるかが分かると思います。 ブランド、またはメーカーと区別される製品は市場物件です。 ブランドがなかったり、あっても目を向けられなかった物です。 だからといってブランド品がとても高い製品を意味するわけではありません。 市場のものより少し高い、庶民が財布の紐を緩めるまで何度も迷ったようなものです。 ナイキ、アディダス、このようなネームバリューを持っている製品と思ってください。 シャネル、ルイ・ヴィトン、エルメス、ベントレーなど庶民は、売り場に足を踏み入れようともしないブランド品は、ブランドから除外されます。このような製品はブランドです。 ですからブランドは市場の品物とブランド品の間に位置する、ある程度の高価な製品と見なされていると言えます。 余談ですが、ブランドは牛や馬に刻まれる烙印(burned)から由来した言葉です。 |