Q.韓国の代表的な疑問死を紹介してください（下）
| A. | 疑惑の晴れない芸能人の死 みんなが熱狂した時、誰かが私の過去を調べ始めた 私さえも失われた記憶を誰かは覚えていて 何も知らない人たちは、面白がって集まってきた 私の昔の顔、私の体、職業名、そして醜い写真数枚 私に群がってくるハエの群れ、私を裸にしようとしてるけど みんなが私を思うがままにして、私の精神は狂ったように行ったり来たり 私の言葉は誰も興味なく私を踏み殺そうと、みんなあがいている 一言も一度も言ったことがないまま、私はすでに地の果てに墜落 私を探さないでください、私は去ります、愛も未練もすべて捨てた 歌手キム・ジンピョの歌 「私を探さないでください」の歌詞です。歌手ユニ（本名：許允）の悲劇的な人生をモチーフにした歌詞です。 中学生時代学生会長を務めるほどの優等生だったユニは、KBSドラマ『新世代報告書～大人たちは知らない』の主役でデビューしました。この番組でお姫様病にかかった学生役を演じて熱演を繰り広げましたが、彼女につけられたお姫様病のイメージは自殺で死ぬまで消えませんでした。 女優から歌手に変身した理由も「お姫様病、けち、生意気」というイメージが消えなかったからです。歌手になった後も彼女のミニホームページは悪質な書き込みで埋め尽くされました。「どうか悪口を言わないでください」と訴えても「二度とテレビに出るな」などと口にするのもつらい人身攻撃が続きました。 ユニの死は悪質なコメントが生んだ悲劇的な事件でしたが死因は明らかでした。 自ら命を絶った数多くの芸能人の二の舞を踏んだのです。 しかし自殺と見るには釈然としない芸能人の死もあります。DEUXのキム・ソンジェ（金成宰）、女優のチョン・ダビン（本名鄭慧善）、歌手のキム・グァンソク、俳優のキム・ジュヒョクの死にはまだ疑惑ばかりです。 1990年代を代表するファッショニスト、キム・ソンジェの死はあまりにも突然でした。 1995年11月20日、変死体で発見された当時の彼の年齢は23歳で、ソロデビューしてから2日後のことでした。
遺体を発見した際、右腕には28本の注射針の跡があり遺体から麻薬性動物麻酔薬「Zoletil」が検出されました。警察は最初は自殺と推定していましたが、その薬物を購入したことがある彼女が有力な容疑者として浮上しました。 キム・ソンジェより2歳年上の彼女は一審で無期懲役が宣告されましたが二審と三審を経て最終的に無罪判決が下されました。キム・ソンジェの死は真実を知ることができないままミステリーになってしまったのです。 このようになったのは初動捜査を怠った警察の責任が最も大きいです。事件直後、彼の死を心臓マヒと推定した警察がキム・ソンジェと投宿していた米国人ダンサー2人が事件の翌日出国するのを放置しホテルの廊下に設置されていたCCTVのフィルムも確保しませんでした。遅れてCCTVに撮られた映像を探しましたが、すでに消えていました。 キム・ソンジェの死にまつわる話は1冊の本を書くのに十分なほどです。それだけ疑惑だらけだということでしょう。 SBS『それが知りたい』の制作陣が5か月間取材し、この事件を扱う予定でしたが彼女が提出した放送禁止申請が受け入れられ、放送されなかったのです。 キム・ソンジェがこの世を去った翌年の1996年1月6日、韓国人の感性を温めてくれた歌客（詩や歌を歌う人）キム・グァンソクが亡くなりました。前日、妻とお酒を飲んで眠っていたキム・グァンソクは午前4時30分、麻浦区（マポグ）西橋洞（ソギョドン）のウォンウムビル4階の自宅で居間の階段で電気ロープで首をつって死んだ状態で発見されました。警察は普段病んでいたうつ病がぶり返して自殺したと発表しました。 しかし、ファンは到底受け入れることができませんでした。「事故死だ、妻が殺した」という陰謀説が飛び交い自殺した原因についても「借金が多かったから」、あるいは「回復できない不治の病に冒されたから」という意見が多く寄せられました。
キム・グァンソクの遺体は火葬されましたが、彼の体からは高僧にしか見られないサリー（玉）9個が出たといわれています。 2007年2月、ボーイフレンドの家のトイレで冷たい遺体で発見された女優のチョン・ダビンの死にも釈然としない点がかなり多いです。警察は事件発生初期に自殺と推定しましたが、遺族が解剖を要請したことで疑問死へと捜査方向を転換しました。その後、司法解剖で警察は自殺と結論を出しましたが、依然として解明されていない疑問点が多いです。 そして、8時10分にはハワイにいたあるファンが、サイワールドに長文の追悼文を捧げます。 変死者がいると通報した後、事件現場を毀損して人工呼吸をしたボーイフレンドの行動に疑問が残るのは事実です。そして警察が事件を受け付けた15分後に長文の追悼を捧げることは果たして可能でしょうか。こんな疑問点も残ります。 2017年10月30日に発生した俳優キム・ジュヒョクの死亡事件は、一見単純な交通事故のように思えます。 キム・ジュヒョクは運転を始めてから23年間、事故を一度も起こさないほど運転に長けている上、軍服務時代にはダンプトラックを運転した経歴まであったので衝撃が大きかったです。 こんな運転のベテランがどうして事故を起こしたのでしょうか？ 調べれば調べるほど事故の原因が分かりにくくなりました。警察が調べた結果、キム・ジュヒョクが運転していた車両に急発進などの車体の欠陥は見つかりませんでした。解剖の結果、キム・ジュヒョクの体からは少量の抗ヒスタミン剤が検出されただけで、アルコールや薬物、毒物は検出されませんでした。心臓検査でも血管異常、心筋梗塞の兆候は見られませんでした。 キム・ジュヒョクの事故当時のボイスレコーダーの映像 つまり人も、車も異常がなかったという話です。 そのため、一部では自殺説を提起しましたが、5本の作品の撮影を準備していた彼が他の人にも被害を与えるようなやり方で自殺を試みるというのは納得できないという意見が多いです。 |
- Lim, Chul
- 入力 2021-08-25 00:00:00
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