Q.「次から次へと続く話」に出てくる希代の詐欺師チョ・ヒパルについて教えてください

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A.
堂々と座っている人が詐欺師のチョ・ヒパル(趙喜八)です。彼が詐欺を行った方法はマルチ商法です。

慶尚北道(キョンサンプクト)永川(ヨンチョン)の貧しい家系で8人兄弟の7番目に生まれた彼は、小学校を卒業して大邱(テグ)で肉体労働をして生計を立て賭博場で働くようになりました。ここで嶺南(ヨンナム)圏最大の暴力組織である東城路(トンソンロ)派の暴力団と付き合い、その中でマルチ商法を知るようになりました。

そして実兄が働いていたマルチ商法の事業体SMK(スンミンコリア)*に入ってマルチ商法を本格的に学びました。

*韓国のマルチ商法の元祖で、ほとんどのマルチ商法の詐欺師たちは一度はここで活動しました。

以前はチュ・スド(朱水道)という詐欺師が2兆ウォン台の詐欺行為を行ないましたが、チョ・ヒパルは4年でこれをはるかに上回る4兆~5兆ウォン台の被害を生みました。

およそ3万人がチョ・ヒパルの魔手にかかりました。彼が起こした詐欺は簡単でした。

マッサージチェアなどの医療機器を購入すれば、これをチムジルバンや美容室などに賃貸し賃貸収益金を提供するという内容です。この簡単な詐欺行為に40~50代の女性たちが騙されました。

親戚や知人の紹介で試しに投資をして高い収益金が支払われると夢中になってしまうのです。

1口座の値段は440万ウォン。口座を開設して数日後から「賃貸配当金」という名目で1日も欠かさずお金が入金されるのです。市中金利より8倍も高いので銀行貸出、いやサラ金まで使って口座数を増やすことになるのです。

そのうえ、多くの投資をし会員誘致実績の良い人には会社の職級も与え給料も支給したので中年女性は周りが見えなくなりました。

実際にマッサージチェアなど医療機器の賃貸事業がこのようにうまくいったのでしょうか?

チョ・ヒパルのマルチ商法の事業が集めたお金で購入できるマッサージチェアはおよそ94万台。しかし、実際に賃貸した医療機器は100台にも及びませんでした。

後から加入した人のお金を受け取って先に加入した人に渡しただけです。典型的なポンジ・スキーム(Ponzischeme)でした。

この詐欺のために大邱慶北(キョンブク)では(株)チェリン、釜山(プサン)蔚山(ウルサン)圏を担当する(株)CN、ソウルと首都圏忠清(チュンチョン)圏をカバーする(株)リブという3つの法人を設立しました。順調な時は全国に数十の法人と49か所でセンターを運営しました。

後から加入した人のお金で先に加入した人に配当を与えることは限界に達するものです。チョ・ヒパルと一味は最初からこれを知っていたはずです。

彼らは緻密に逃走計画を立てました。収益金の支給が中断される時点から被害者たちが疑問を抱き、問題を提起する時点まで所要期間を予想するコンピューターシミュレーションまで使ったそうです。

2003年の事業開始から4年後の2009年10月、会社のネットワークを破壊し個人資産を持って逃亡しました。そして12月9日には忠清南道(チュンチョンナムド)の泰安(テアン)港から密航船に乗って中国に消えました。

被害者たちは大部分が高い賃貸配当金に惑わされた庶民たちでした。特に40~50代の中年女性が多かったです。被害女性の中にはお金を失っただけでなく体調を崩した女性も多かったそうです。

自分たちの手元にあるお金以外も家族や親戚、知人たちの金まで使ったため個人破産が連鎖的な反応を起こし絶望に陥って自殺する被害者が10人余りに上りました。

2003年に起きた大邱地下鉄惨事で娘を亡くしたおばあさんは友人の勧めで事故補償金として受け取った2億4000万ウォンをチョ・ヒパルに投資して失ってしまいましたが、この事件の影響で衝撃を受けた夫が病気を患い4年後に息を引き取ったといいます。

中国に逃げたチョ・ヒパルはどうなりましたか?
この話は次回に紹介します。
  • Lim, Chul
  • 入力 2022-01-04 00:00:00

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