Q.韓国の保育園は監視カメラを付けることが義務付けられているのですか?

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A.
韓国の童話の中にコンジ・パッチというものがあります。心根が優しいコンジがいじわるな継母と継母が連れてきたパッチにいろいろな種類の悲みを味わわされるという話です。

童話を読んだからでしょうか、子供たちは継母に対して怖さ、憎しみ、恐怖など概ね悪いイメージを持っています。かといって継母が全て悪いのではありません。おとぎ話に出てくる継母は特殊な例に過ぎません。しかし、このような特殊な事例が人々を恐怖に追い込みます。

子供たちが保育園で感じるイメージも同じであるはずです。保育園に預けられる子供は小学校に入学する前の子供ですから、保育園の保育士は継母の役割を務めるようなものです。心根が良く、思いやりのある、新しいママに出会えれば幸せでしょうが、そうでない子供にとっては一日一日が地獄と変わらないでしょう。

毎朝保育園に行きたくないと、ぐずぐずと文句を言っても仕事に行かなくてはいけない親は保育園に子供を預けるしかありません。単純に子供が母親から離れたくなくて我儘を言っていると考えるでしょう。親が去って保育園のドアが閉じられると、子供は怖い保育教師に依存するしかありません。

「あなた、母親に昨日何が起こったのか話していないでしょうね」

このような言葉も必要ありません。数秒の間じっと睨んだだけでも、子供は保育士に従うことになります。

しばらく前に仁川で起こった園児暴行事件は、監視カメラを介して常習的な行為であったことが明らかになりました。このような保育園の乳幼児虐待事件は忘れ去られるころになると起こるため、少し深刻な問題です。監視カメラを取り付ければ保育士の言動が改善するでしょうか。

おそらくキムチを食べないからと平手で打つような直接的な行動はなくなるでしょう。ただ、このような一時的な措置もすぐには期待できないようです。国会が監視カメラの設置義務化など保育園の監督を強化する方向に法改正を推進したところ、保育園の園長たちが落選運動を展開すると脅迫し、屈服したせいです。ゆえに、今のところは韓国の保育園(オリニチプと呼ばれる)に監視カメラの設置義務はありません。

保育園長の影響が強いのは確かなようです。親たちも遠慮なく園長を非難する立場になれません。子供を保育園に預けていない人なら、言いたいことも言えないこともすべて言えるでしょうが、子供を保育園に通わせている親は「もしかして、私の子供が不当な扱いをうけるかもしれない」と用心深くなります。子供が人質に取られた形です。

考えてみれば保育士の境遇も、あまり良い方ではありません。国公立保育園の保育士は、それなりに合理的な報酬を受けていますが、大体の私立の保育園は勤務条件が非常に劣悪です。保育士の資格取得があまり難しくないため、資質が足りない人でも保育園での仕事につくことができます。子供をあまり好きではない人が、子供たちに囲まれた状況を描いてみてください。おそらく彼または彼女にも地獄のようなものでしょう。きっと膨大なストレスを受けることでしょう。

薄給に加え、想像を超えるほど仕事量が多いにもかかわらず保育士が不満を提起しない理由は、保育園長のネットワークがしっかりしていて、不満を提起した人は別の場所で仕事につくことが難しいからという言葉も聞こえてきます。

子供を育てて見たことがない若い女性が子供を制御することは困難でしょう。1~2人の子供でもなく性格がそれぞれ違うたくさんの子供を相手してみると、知らず知らずの間に、社会における自分自身の境遇に対する怒りが子供に向かって表出されることもあるでしょう。

忘れるころになると起こる保育園の加虐行為は、ここから来ています。監視カメラが解決の鍵ではないということです。監視カメラの設置が義務付けられたら、保育士は加虐行為の代わりに何もしていない方法で子供を捨てておくでしょう。子供が保育園で捨てられたと感じながら一日を過ごすことになるかもしれません。

子供が好きで、子供を正しく育てようとする使命感を持った人だけが保育園を運営して、働くことができるようにしない以上、保育園の不正をなくす方法はなさそうです。有名人は子供を前面に押し出して人気と富を積み、保育園長は子供を金儲けの手段にしようとするだけなんて、残念でなりません。
  • Lim, Chul/写真=MBN
  • 入力 2015-01-16 09:00:00

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