Q.韓国の公園や遊歩道でよく運動器具を見かけますが、何ですか。

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A. セウォル号事故で多くの学生を失った京畿道安山市が公園に安全な歩道を造成して、10個の運動器具を設置したというニュースがしばらく前に出てきました。

昨年は慶尙南道昌原市が全国最大の桜公園を造成したと発表しましたが、もちろん運動器具もみんなが利用できるように設置しておいたという内容を欠かしませんでした。

そうです。韓国の公園には、例外なく運動器具があります。住宅街の近くにある山に登ってみると、険しい山の一角に、少なくても鉄棒の1~2個があります。川沿いに造成された遊歩道を歩いてみると、10個は軽く超える運動器具を設置したところが、ほとんど1㎞ごとに1か所ずつ現れます。

子供たちと手をつないで家の周りの公園や遊歩道を歩いていて運動器具が見えると、お父さんは懸垂をして体力を誇示し、横では子供たちが運動器具を相手に遊びます。子供には運動器具というよりは遊具ですね。

ソウルの南山は夜明け頃に運動をする人で込み合うのですが、この公園に設置されトレーニング器具は会員が出した会費で調達したものだそうです。区役所が支援すると提案しましたが、会員が干渉を受けたくないと拒否したという話も聞こえてきます。会員が自発的に出したお金で運用されている公園の運動施設だけを見積もっても、韓国全域で100か所は軽く超えるそうです。

ソウルには、総2782か所の公園があり、運動器具がないところはオリンピック公園など、非常に少数に過ぎません。オリンピック公園は運動器具を取りつけることができないように措置してあるため、公園を訪れる人々はエアロビクスやバドミントン、ウォーキングなどを楽しむそうです。

公園に置いてある運動器具、健康器具はほとんど似ています、円盤の上に乗って腰を回す器具、鉄棒、腹筋運動をする寝床のような木の椅子、鉄棒、バーベル上げるベンチなどと、腰に指圧効果を与えるマッサージ器などです。公園の運動器具を専門に販売しているところに陳列された商品を見ると、80種類以上ほどがありますが、似たような商品を除くと30個ほどになります。予算もあまりなく、人々が利用をするかどうかよく分からないため、多くの人が共通して利用する器具を優先して置くのでしょう。それ故、公園に設置されている器具がほぼ同じになったのではないでしょうか。

たしかに、早朝に起きて、家の周りの公園でも一周しようとする勤勉な人々でも公園をGYMに見立てて運動することは容易ではありません。たまに専門家の助けを受けずに無料だからと公園の運動器具を利用して怪我をするのではないかと心配する人もいますが、実際には杞憂に過ぎません。けがするほどに、運動をする人はほとんどいないからです。

もちろん、古くは公園や遊歩道、または家の周りの野山で運動をする人がかなりいました。庶民の反乱というか、高価なジムに行けない人が公園に集まって運動をしていたのです。海兵戦友会など、さまざまな社会団体が運動器具を設置したりもしました。そのような団体も政府や地方自治体からの支援を受けているので、最終的には税金で補われているようなものですが。

とにかく、公園に運動器具が現れ始めた初期には自発的な動きだったと見ることができます。政府と地方自治体が本格的に乗り出したのは1988年のソウルオリンピックを前後してです。公園の運動器具は、生活体育の一環として設置され始めました。これは今でも同じです。

そこで自治体が張り切ってあちこちに設置したため、公園の運動器具の活用頻度は下がりました。ところで、運動器具が散歩道の片隅にあるのもそれほど悪くありません。軽く歩いている途中、他人が見ていない隙を狙って、鉄棒にぶら下がってみたりできるのですから。



  • Lim, Chul
  • 入力 2015-01-19 09:00:00

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