Q.仁川永宗大橋で106台の玉突き事故が起きましたが、韓国では頻繁に発生するのですか?

답변게시판
A.
『ファイナル・デスティネーション(Final Destination)』という映画を見ました。予告された死、避けられない死、家やお店、工場、遊び場にある物が凶器に変身して、些細なミスが死のバタフライ効果を呼ぶホラーでした。

この映画のシリーズの中で2本が玉突き事故を扱っています。丸太を積んだトラックのロープが解けて、道路に落ちた丸太を避けることができなかった乗用車とバイクがぶつかり連鎖衝突する事故が起きます。わずかなミスに起因する最悪の惨事です。生き残った人々に次々と降りかかる不幸も、犯しやすいミスが原因となって起こります。

今回、仁川永宗大橋で発生した106台の玉突き事故も、結局は運転者が法規を無視したせいで大切な人命が犠牲にされる惨事につながりました。タクシー2台が追突した後、横の車道に跳ねだされたタクシーに後続のリムジンバスが追突し、続いてワゴン車などの車両が連鎖的に追突する事態につながったのです。

もちろん、霧も事故を大きくするのに決定的な役割をしました。霧のせいで前方が正常に見えない状況であるにもかかわらず、減速しない運転者にも責任がありますが、霧は道路上で最も恐ろしい敵です。雪が降って凍結した路面や、滑りやすい雨の道も安全運転を妨げますが、一寸先を見えにくくする霧は、玉突き事故の現場にいつも存在します。

韓国で起きた大規模な玉突き事故の現場にはほとんど霧が発生していました。2003年2月にバン一台が中央分離帯に衝突して回転した後、後ろにいた車両50台が巻き込まれた事故現場にも霧が立ち込めていました。一歩遅れて記者たちが駆け付けた日中でも、可視距離は数十メートルに過ぎなかったほどでした。

雪が降って滑りやすくなっているにも関わらず、道路で運転手たちが速度を落とさない理由は一体何でしょうか。2004年の天安-論山間の高速道路も雪が降っていたうえに、濃い霧が発生している状態でした。事故現場にはデスティネーションのシーンを見るかのように、事故車両が炎に包まれ、2人が死亡、37人が負傷しました。この道路では2011年12月にも車両100台が濃い霧の中で衝突する事故が起こったことがありました。

天安-論山間の高速道路は玉突き事故が絶えず発生し、近隣の住民の間では「人災高速道路」と呼ばれることもあります。このほか、ソウル郊外を結ぶ自由路と西海岸高速道路も追突事故が頻繁に起こる道路です。

霧が立ち込めた道路で起きた車両追突はほとんどが玉突き事故につながります。玉突き事故の最初の引き金を引く事故は居眠り運転であることもありますし、後ろから早い速度で走ってくる車に譲歩をせずに起きる心理的な要因もあるそうです。ある時はトラックや工事現場に行くトラックから落ちた物が原因になったりもします。

2003年に京畿道華城で発生した16台の玉突き事故は道路に落ちた小石が元凶だったそうです。道路上に落ちた石を見て速度を落としたものの、思った通りに車が動かずに惨事につながったといいます。

韓国の人々が覚えている最悪の玉突き事故の現場は、おそらく2006年10月の西海大橋のはずです。濃い霧が立ち込めた橋を走っていた25トンのダンプトラックが先に行く1トンのトラックに追突したことが事故の発端でした。続いて後ろからきたバン、新車を積んできた車両運搬トレーラー、バスなど27台が連鎖的に衝突を引き起こしました。車両12台に火がつくほど事故現場は悲惨でした。

29台の玉突き事故、連鎖追突した車両の台数では多い方に属しませんでしたが、この日の事故でなんと11人が命を失い、54人が大小の負傷を負って病院に運ばれました。

事故が起きた西海大橋は、以前から事故が頻繁に起きていたそうです。景色が美しいことも事故を引き起こす原因になるため、少し当惑したりもします。路肩に車を止めて遊びながら写真を撮る運転者のためのに道路が混雑し、周囲の景観を見ようとして急に速度を緩めて後続の車が追突して玉突き事故につながったりする道路です。29台の玉突き事故後、西海大橋では取り締まりが強化され、このような姿が消えたといいますから、被害者たちにとって少しは慰めになったらと思います。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-02-13 09:00:00

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