Q.韓国の高校3年生の1日、勉強に始まって勉強で終わる
| A. | 孔子様のお言葉であるという論語を開いてみると、まず「學而時習之 不亦悅乎」という文が目に飛び込んできます。学び、時にこれを習えば嬉しくはないか。 韓国の高校三年生は孔子の言葉を全身で実践しながら生活しています。目が覚めたらすぐに本を取り出して、「時に」を通り越して寝ても覚めても習っているのですから、孔子の弟子たちもここまで勉強をしたのか気になるところです。 問題は、学而時習をしてもあまり嬉しくないということです。時々試験の成績が常に良かった友人よりも順位で上になり喜びを感じる時もなくはないでしょうが、勉強をしながらも常にイライラして首や肩が凝ってしまうので、孔子の言葉が間違っているか、勉強ではなく労働をしているのではないかという疑問が生じます。 とにかく高三の一日は、勉強で始まり、勉強で終わります。勉強！勉強だけが生きる道だ。勉強を抜いた高三は存在しません。それゆえ、大韓民国の高三は英語の読解や数学の問題を解く力が世界最高になったのではないでしょうか。（高三で積んだ実力が長持ちする人があまりいないのが欠点ですが） では一度、高三の学校での日課を見てみましょう。 時間 1学期 / 2学期 / 受験終了後 07:30 登校 / 登校 / 登校 07：30~08：00 0時限目 / 自習/ 寝具のセッティング 08：00~08：20 英語リスニング / 自習 / 就寝 08：30~09：20 1時限目 / 自習 / 就寝 09：30~10：20 2時限目 / 自習 / 就寝 10：30~11：20 3時限目 / 自習 / 就寝 11：30~12：20 4時限目 / 自習 / 就寝 12：20~13：10 昼食 / 昼食 / 昼食 13：10~14：00 5時限目 / 自習 / 就寝 14：10~15：00 6時限目 / 自習 / 就寝 15：00~15：20 掃除の時間 / 掃除の時間 / 下校 15：20~16：10 7時限目（補習）/ 補習 16：20~17：10 8時限目（補習）/ 補習 17：20~18：10 9時限目（補習）/ 補習 18：10~19：00 夕食 / 夕食 19：00~20：00 夜間自律学習 / 1時限目（自習） 20：10~21：30 夜間自律学習 / 2時限目（自習） 21：40~00：00 深夜自律学習 / 自習 00：00~02：00 読書室 / 読書室 すごいですね。本当にいつ寝ているのかという質問が出てくるに値します。ただ、上記の日課が韓国の全高校に該当するのではありません。ソウルをはじめ首都圈の高校では強制的に行う夜間自律学習や補充教育がまったくなく、京畿道の学校は高三が夜遅くまで机に座っているという点を勘案して登校時間を9:00に遅らせたりしています。 昨年6月に実施された教育委員長の選挙で大邱、慶北を除いては、すべて進歩性向を持った候補者が教育長に当選しただけに、今年は高三の日程がいくらか変わるしれませんね。しかし、学校に縛りつけられていなくても、家に帰ったら何をするでしょうか。母親に怒られながら勉強をしなければならないでしょう。 昨年、高三は非常に大変な一年を過ごしました。2月からロシアのソチでイ・サンファが金メダルを取り、キム・ヨナがフィギュアスケートに出場したのに、それを見ることもできずに勉強したのですから。まあ、おそらくみんな見たことでしょう。1学期末の6月中旬からブラジルワールドカップが開かれ、修学能力試験（日本のセンター試験に当たる）試験の終わりころには仁川アジア競技大会とプロ野球の韓国シリーズが始まったのですから、スポーツが好きな学生はテレビの前に行く誘惑に耐えることが難しかったでしょう。 今年はスポーツではなく、映画のファンを悩ませそうですね。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『ジュラシック・ワールド』、『ハンガー・ゲーム 3』、『007 スペクター』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『ミッション：インポッシブル5』、『ターミネーター: ジェネシス』、『アントマン、ファンタスティック・フォー』などの公開が予告されていますから。名前だけ聞いてもときめくこの映画をどうして見逃すことができるでしょうか。すでに胸がどきどきしています。映画館に行こうとしている足を誰か止めてください。 高三の日課に勉強しかないためか、幸いなことに与えられる特権もあります。勉強を一生懸命すると大人からお年玉をたくさんもらうことができ、面倒な家事も当然の間は免除されます。幼い弟や妹とケンカをしても、怒られるのはほとんど年下の兄弟になることなどが、高三が享受する小さな喜びでしょう。 苦しい歳月であるため、韓国の男性は時々、このような質問を受けます。「高三にもう一度なりたいですか、または軍隊にもう一度行きたいですか。」本当に皮肉な質問ですね。 中には高三を経験していない人もいたりします。歌手BoAのように大検を受けて高校卒業資格を得ることもできますし、ソテジのように最初から学歴を人生の中から消してしまう人もいます。まれには、中学校から大学に飛び級してしまう天才も存在します。 また、同じ高三でも大学が望む学生を事前に選抜する隨時募集に合格すれば、その後のスケジュールは友人と確実に変わってきます。 高三の日課を眺める周囲の人々 - 小学生の子供 兄や姉の話であるだけだ。私には関係ない。 - 中学生 自分の話として聞こえ始める。高校に入学するために試験を受ける中学3年生になると、同病相憐む立場になる。 - 高校1~2年生 まだ遠い国の話として聞き流す学生がいる反面、先輩たちの姿から未来の自分を見つける群れもいる。 - 浪人生 高三の先輩であり競争相手。成人として各種の店への出入りが可能になり、タバコも思いのまま吸うことができるため、競争の中で不利な要素がとても多い - 大学生および大人 生き地獄から出てきた状態であるため、高3の日課を見るのも嫌いだ。私の生活とは関係がない。 - 親 高三の日課に合わせて生きる |
- Lim, Chul
- 入力 2015-03-02 09:00:00
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