Q.韓国ではタトゥー(入れ墨)が受け入れられていますか?

답변게시판
A.
キム・レウォン主演の『ひまわり』という映画があります。酒を飲むと犬になって、喧嘩をすると刃物も血も恐れない「狂犬」と呼ばれたオ・テシク役を引き受けました。

人を殺して刑務所に入った彼は新し​​く生まれ変わり、仮釈放で釈放されます。そして、息子を殺した青年を愛で包み込む飲食店の母娘と一緒に新しい暮らしを始めます。映画ではテシクが以前、全身にいれた入れ墨(刺青)を消すためにあらゆる努力をする場面が出てきます。入れ墨があっては銭湯に思うように行くことのできない自分を情けなく思います。

公開されてから、もう10年が経ちますが、入れ墨(タトゥー)に対する韓国の認識は、別段変わっていません。まだほとんどのサウナや温泉、銭湯の前には「過度の入れ墨をした人は入場禁止」という文句が書かれています。かといって全身に龍の入れ墨をした組織暴力団の親分がサウナに行ったりしたら、気まずくなることでしょう。

周辺からちらちらと感じる視線があれば、最終的にこう言うでしょう。

「何見てんだ。入れ墨を初めて見たのか。私の入れ墨は過度の入れ墨ではない。素敵な入れ墨だ」

一体どこまでが過剰な入れ墨なのでしょうか。それには徴兵検査官が下す判定基準が答えになるように思えます。

入れ墨が腕、足全体を包み、背中や腹部全体に描かれている場合には、高度の入れ墨に該当し4級の判定を受けます。身体の2つの部位以上の入れ墨を合わせて面積が30平方センチメートルを超えると3級、直径が7センチを超えた入れ墨がある場合は2級の判定を受けます。7センチ以下であれば何の関係もありません。

3級であれば予備役に抜けて、4級であれば最初から軍隊には行くことができません。楽しいことのようですが、ややもすると、大変なことになります。軍隊の代わりに刑務所に行くこともありますから。

実際に兵役を回避する目的で入れ墨をして、刑務所に行くケースも多くあります。キムさん(仮名)は、軍隊に行かないために体のあちこちにタトゥーを入れましたが、懲役10か月の実刑を宣告されました。入れ墨が小さければ問題視されませんが、これはあくまでも一般的な士兵の話で、クラスが上になると話が変わってくることでしょう。

入れ墨した人は、警察にもなれなくなります。警察官任用において入れ墨した人は、不利益を受けます。2004年に国家人権委員会が是正勧告を出しましたが、警察では市民に信頼される警察になるには入れ墨があってはいけないと拒否しました。

刺青をした人に対する軍と警察の態度は、韓国の主流社会がまだ入れ墨に拒否反応を見せていることを示しています。もちろん、社会に向けて軽い逸脱をしようとする動きが増えているのも事実ではあります。「私の体に私を刻む。したがって、私は存在する」という叫びも、これ以上馴染みのないものではありません。

軽いタトゥー(Tatoo)に対する人々の視線が寛大なったりもしています。昨年、トレンドモニターが実施したアンケート調査では、回答者の67%が「普通の人もできる入れ墨が多い」ことに同意し、「タトゥーが流行っているようだ」と答えた回答者も63%にもなりました。

タトゥー(Tatoo)が重要なファッションアイテムだということにも半分以上が意見を同じくしたため、世相が変わっていることを知ることができます。そのためか、国会ではタトゥー合法化のための公聴会を実施するというニュースも聞こえます。

昔も今もほとんどが思春期に入れ墨をするという事実が変わらないという点は興味深いものです。彼らの憧れのスターを真似ることからきています。韓国では入れ墨をした芸能人がかなり多くいます。歌手や俳優だけでなく、野球選手、サッカー選手たちもタトゥーした腕を見せています。世界的なサッカースター、ベッカムの背中に描かれたタトゥーは非常に有名です。

確かにスターのタトゥーは、自分自身を表す表現です。青少年がスターをまねる行動に対する韓国社会の懸念も、まだ自我を確立していないというところから出てくるのでしょう。「後悔先に立たず」という忠告でもあります。

トレンドモニターのような調査でみると、入れ墨への視線が寛大になってきたにもかかわらず、自分が直接やってみたいという意見は30%が少し超えるだけです。「私の子供が入れ墨をすることを許可する」という意見も19.8%にとどまる程度です。

入れ墨とはいっても、シールやポイントだけ、ファッションタトゥーやヘナ程度がほとんどでしょう。簡単に消すことができる程度です。ウェディングドレスを着る前に入れ墨が邪魔にならったら、消すことができますしね。

実際には、韓国で日本の入れ墨のような入れ墨をするのは容易ではありません。入れ墨が医業類似行為に分類されるため、医師ではなく、人が入れ墨施術をすること自体が違法なのです。かといって、入れ墨の施術をする皮膚科医もあまりありません。現在、韓国で入れ墨施術をする整形外科や皮膚科医の両方を合わせてみても10人しかいませんし、タトゥーイスト(tattooist)として認められた医師は1人です。

韓国でタトゥーイストとして成功する夢をもつ人々は、一定の資格のもとに合法的に営業をすることができる米国が羨ましいでしょう。しかし、奇妙なことに韓国で活動中の入れ墨作家が100人余りに達するという調査結果もあります。世界に向けたもう一つの逸脱をここでも見つけることができますね。
  • Lim, Chul/写真=MBN放送映像キャプチャ
  • 入力 2015-04-14 09:00:00

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