A. | なんと64画にもなる4匹の龍を合わせた漢字であるわけで、18ポイント以上の活字でなければ、コンピュータの画面では形がはっきりと見えません。言葉が多いのは、それだけエネルギー消費が大きいという意味であるとともとらえることができます。おしゃべりな人々が難しいと文句をたくさん言ったのか、5世紀頃から使用されていない文字だそうです。 昔、韓国には「言葉の多い人は早く死ぬ」という言葉が確かにありました。世間にはたくさんしゃべると元気が抜けて、与えられた寿命をまっとうできないと、この言葉を正当化する解釈もありました。 事実なのでしょうか…。まさか、そんなはずありません。 そうだとするには、あまりにも理屈に合わない部分が多いです。いくつか韓国のことわざをさらに並べてみましょう。 「女性が3人集まれば、1人はあの~あの~とだけ言う」、余りにも休まずにしゃべるため、1人は発言する機会を逃し、「あの~」と言っては遮られることを繰り返すという意味です。場合によっては、1人は「うん、うん、うん」とだけ繰り返したりもします。 「女3人が集まれば鉄が溶け、お膳の足が折れる」ということわざもあります。圧巻は「潔癖症がひどい人は餓死し、おしゃべりは殴られて死ぬ」ということわざです。女性が男性より言葉数が多いという事実を強調したことわざです。 このことわざをくっつけてみると、言葉数の多い女性たちが先に死ななければならのに、実際はそうではありません。通常、女性の寿命は男性よりも長いですよね。 「人生で一度も恋愛をしたことのない男性が女性を確実にゲットできる方法は、長生きしてお爺さんになる道だ」という笑い話があるほどです。老人ホームに行くと、お婆さんばかりいて、お爺さんはあまりいませんから、長生きするだけで男性としての希少価値を正確に高めることができるということです。 女性の寿命が男性よりも長いのは韓国だけではありません。東洋と西洋でほぼ一致します。世界的に女性の平均寿命が男性よりも5~7年長いのです。 なぜ、おしゃべりな女性が長生きするのでしょうか。世界中の学者たちが多角的な角度から原因を明らかにしよううとしましたが、まだ明確な答えは出ていない状態です。誰かは染色体の違いを例に挙げたりします。女性の染色体はXXであるのに対し、男性の染色体はXYです。そうなると、男性はXとYに該当する病気にすべてさらされるのに対し、女性はXに対してのみ適切に管理すれば十分だという説明ですが、納得のいく答えなのかはよくわかりませんね。 男性は精力が旺盛な時にすぐに種をまき散らす戦略を選択し、女性は子どもを育てるために長生きするように発達したという自然選択論もありますが、気に入りましたか。 とにかく女性の寿命が男性よりも長いという事実だけでも、「おしゃべりな人が早く死ぬ」という言葉の信憑性は非常に薄くなります。 では、なぜこのような言葉が出てきたのでしょうか。 これは、言葉の否定的な面を警戒するためではないかというのが筆者の考えです。言葉は発するほど荒くなり、強硬になります。さらに、肯定的な言葉よりは人を批判したり、悪口を言う時に言葉が長くなるものです。 権力者の顔色を見なければならない境遇のときに、遠慮なく問題点を指摘していては、人生が平坦にはいかない事でしょう。さらに、言葉数が多いと、ミスも多くなります。そのような場合には、普段から悪口を言われていた人たちが「よくぞ出てきたな」と四方から襲い掛かることでしょう。そこで、「言葉の上手い人のうち、牢屋に行ったことのない人はいない」という言葉も生まれたりしました。 一時期、野球を見ていると、ストレスが溜まったり、血圧が上がって早く死ぬという噂が出回ったことがあります。女性たちが笑って騒ぎながらストレスを解消できるなら、おそらく長生きすることでしょう。友達と会って、言いたいことも言えず、あの~とだけ言って家に帰ってくるような人は、おそらくフラストレーションがたまって早死にするかもしれませんね。 友だちと会って心置きなく軽いおしゃべりを楽しむのであれば、早死にすることはないでしょう。苦しい心を我慢できず、森の中で、「王様の耳はロバの耳」と叫んだの理髪師を考えてみてください。 今の世の中はインターネットが発達し、匿名性に隠れてありとあらゆる書き込みがされますが、面と向かっては言いたいことを言えない人が沢山います。言いたいことがあれば、すべて話してください。すっきりとね。 |