Q.キム・ヒョンジュンのように坡州などの軍事境界線にいる兵士たちは背が高く、言語能力があり、お金持ちの子息が選ばれると聞きましたが、本当ですか?

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A.
まずは地図から見てみましょう。左上が開城で、国道1号線に沿って板門店を過ぎると、すぐに坡州市につながります。ソウルは目の前です。

SS501のリーダー、キム・ヒョンジュンが境界兵として服務するという坡州はソウルの関門であるわけです。万が一、戦争でも起きた場合は、坡州が崩れてしまっては大変なことになるでしょう。いや戦争以前に、坡州市がしなければならないことがあります。最近では、ほとんど見かけませんが、南北関係がそれでも良かった時代には、この道路を通過して現代グループ創業者の鄭周永氏が牛の群れを載せて運転して行ったトラックも、この道を経過し、北朝鮮からソウルを訪れた高官たちも、この道から入ってきました。

それだけではありません。韓国に来る外国人観光客が頻繁に訪れる名所の中には、地球上で唯一無二の民族分断の象徴である板門店があり、板門店に行くためには坡州市を通過することになります。

余談ですが、ずっと前に抱川市長を務めた人に聞いた話ですが、坡州市長がそれはそれは羨ましいそうです。京畿北部の貧しい地域であることは同じなのに、坡州市は生活の足しになるようにと、中央政府から降りくる交付金がはるかに多い点がうらやましいというのです。

交付金を多くあげる理由は何でしょうか。まあ、言うまでもないでしょう。道路もきれいにして、沿道の住宅の屋根も見栄えよくしろという意味です。

  • < 板門店の軍事停戦委員会の本会議場を訪れた西洋の観光客(米軍のガイドが説明している間、サングラスをかけた韓国兵が警備している >

写真をさらに何枚か見てみましょう。映画の中のワンシーンのようですね。しかし、マスコミに紹介された実際の警備兵の姿です。この軍人だけが特別にかっこいい訳ではありません。先日、板門店の警備兵が射撃訓練をする姿が公開されたのですが、上記の主人公とほぼ同じような男性たちでした。

「軍事境界線」というのが南北の兵士が互いに向かい合って​​いる板門店や、ときおり北朝鮮の関係者が訪れる所、または外国人観光客の目に多く触れる所を意味するのであれば、背の高い、見目の良い男性たちが配置されるという言葉は間違っていません。

ここでの兵士の役割は、実際には軍儀仗隊のようなものであるため身体条件を考慮していないわけにはいかないでしょう。

軍事境界線というのが板門店を意味するのであれば、背の高くて、カッコイイ男性たちが選ばれて行く所という言葉がピッタリです。しかし、京畿道坡州臨津江河口から江原道高城東海岸に至る248キロの南北朝鮮の軍人が銃を向け合っている場所であれば、少し間違った言葉です。軍事境界線は文字通り両方の兵士が対峙する軍事的な境界線で、いつ戦争が再発するか分からない緊張の中で働くところだからです。

そこには民間人がおらず、唯一、軍人だけが自然を友として前方を注視して警戒をしています。かつては北が南侵用トンネルを掘って、一触即発の危機的状況に置かれたりしました。そんなところにお金の多い、権威ある家の息子が自ら要望して配置されるわけがありません。

実際には、板門店の警備兵も同様です。表ではかっこよく見えますが、夏にも炎天下のもと、数十分ずつ不動の姿勢で立っている必要があるため、とてつもない苦痛です。韓国は休戦協定の当事国でないため、2005年まではUN軍の傘下の米軍の管理を受ける兵士たちでした。

訓練所で訓練を終えた後、自隊の配置を受ける過程で選出された兵士たちです。警備兵が韓国軍に移譲された後も、部隊員を選抜する権限が強大で、特技や語学力に優れた軍人を選んでいきます。

このように選抜された兵士たちは、新兵兵舎で3~5週間程度の身元照会を待ち、部隊適応訓練を受けます。その気になれば、越北が可能なところであるため、身元照会基準が非常に厳しい訳です。体力も良くなければなりません。小部隊戦闘の能力は卓越しており、韓国軍の精鋭を選べとなると、5本の指に入るという評価を聞きます。

説明を聞くとおそらく答えが出てきたのではないでしょうか。決して金持ちのお坊っちゃんが志願してはいけないところだということです。キム・ヒョンジュンが警戒勤務をする坡州は事情が若干異なります。

もちろん、軍事境界線が間近にあるため、後方と見ることは難しいです。しかし、最前方でもないうえに、ソウルと近く、面会も簡単で、外出をすれば簡単に恋人に会うことができます。坡州地域には軍部隊があまりにも多く、それぞれ都合によって異なりますが、坡州で働いている兵士がハンサムで背の高い軍人だけというわけではありません。

そういえば最近は、現役で行くためには背があまりに低かったり、または、痩せすぎていたり、太りすぎていても不適合判定を受けるため、坡州だけでなく、現役で軍に行く若者たちは、大体ににおいて、かっこよく見えたりもします。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-06-23 09:00:00

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