Q.韓国にはアイドルや歌手、俳優に高価な贈り物をする朝貢文化があるそうですが、実際にはどうですか?(下)

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A. (※この記事は「韓国にはアイドルや歌手、俳優に高価な贈り物をする朝貢文化があるそうですが、実際にはどうですか?(上)」の続きです。)

スターの誕生日や、出演した映画が公開されるときにファンクラブがスターの名前で寄付することは珍しい方ではありません。全羅南道の島の村である黒山島には、JYJパク・ユチョンのファンクラブが作った「パク・ユチョン図書館」があります。ここの子どもたちはJYJの歌におそらく夢中なのではないでしょうか。

まだ「私のオッパをよろしく」という朝貢文化の残滓が残っているとはいえ、本当に幸いなのは、ROLEXやルイ・ヴィトンのバッグから、寄付の方向へと定着していっていることです。こちらのイメージのほうがはるかに良いため、寄付が競争になっている状態です。

昔はどうだったかというと、本当に情けないものでした。想像を超えるような贈り物をするファンも問題でしたが、こっそリとおこぼれにあずかろうとするタレントもいたそうです。実際に朝貢という言葉自体、某タレントが進行するラジオ番組により公論化されました。

彼はゲストとして登場したアイドル歌手に「他のアイドルは、番組に出演するからとプレゼントがたくさん送られてきたりするのに、何も持たずにきたのか」と話し、そのアイドル歌手はぎこちなく笑ったそうです。このような会話がそのまま放送されたのです。朝貢というのは、受けとった側から何らかの対価が与えられる必要があるものですが、上記のような状況があることから「私のオッパ、私の妹をどうぞよろしくお願いします」という対価を望む朝貢が盛んにおこなわれるようになりました。

このようにして、ファンはアイドル歌手の誕生日や記念日に合わせてプレゼントを送ることに加えて、他の朝貢を考えるようになります。そこで、他の出演陣やスタッフに対するお弁当が朝貢の中心的な商品となりました。

2011年SBSドラマ『ボスを守れ』にJYJジェジュンが出演しました。​​ジェジュンファン連合は撮影があるたびに全出演者とスタッフが食べたり飲んだりする食事と飲み物を準備しました。毎朝、食事を準備するファンは睡眠もろくにとれなかったでしょうから、スター(ボス)を守るのは容易なことではないですね。

歌謡界のランキングが音源、アルバム、1通200ウォンずつ払って参加する人気投票、携帯電話の着信音、通話連結音により左右されることから、寄付と善行以外の朝貢が無いと言うことはできません。それでも大きな流れは変わったため、ファンダムの文化が韓国社会を先導していくことができるかもしれないという希望を持っています。

幸いなことに、一部の歌手はファンから贈り物を受け取る代わりにファンをもてなし、所属事務所もファンにサービスする逆朝貢に気を使っているようなので、その希望もあながち無駄ではないような気がします。



  • Lim, Chul
  • 入力 2015-09-04 00:00:00

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