A. | (※この記事は「韓国で人気のロングランミュージカルを教えてください。(2)」の続きです。) 韓国のミュージカルは、一時、会場がなく苦労しました。ミュージカルを公演できる場所が1990年代までは、世宗文化会館や芸術の殿堂のオペラハウス、国立劇場などと、わずかだったからです。このため、いくつかの団体は「お金を稼ぐ欲から芸術的に劣る作品を公演して、ただでさえ足りない会場を独占した」と悪口を言われたほどです。 『オペラ座の怪人』が韓国でヒットした後、多くのことが変わりましたが、そのうちの一つがミュージカル専門劇場が作られ始めたことです。ソウルの場合、ロッテワールドの付属施設であるシャルロッテシアターやオリンピック公園の重量挙げ競技場を改築したウリィ金融アートホールが代表的です。さらに、大学路近くにある多くの小劇場でも、様々なミュージカルを見ることができようになり、創作ミュージカルが大挙披露されるきっかけになりました。前回に続いて韓国でロングラン中の創作ミュージカルを紹介します。 ▶ パルレ(洗濯)(빨래) ソウル郊外地域に住む小市民の生活を暖かい視線で描いた作品だ。洗濯物がきっかけになって隣の人と近づいていくというプロットを持っている。ミュージカルの主人公は、江原道からソウルの小さな町に引っ越してきた、書店で働く27歳の女性ナヨンとモンゴルから留学に来た青年のソルロンゴ。二人は洗濯物を干しに上がった屋上で出会い、純粋な姿に近づいていく。 ▶ キム・ジョンウク探し(김종욱 찾기) プロット自体は少しわざとらしいほどコミックだ。7年前、運命の人に出会うためにインドに旅立ったヒロインは、知性あふれる運命の男、キム・ジョンウクに会う。飛行機の中で始まった三回の縁で、二人は恋に落ちて再会を約束したが、縁は結ばれない。 時間が経っても、初恋キム・ジョンウクから抜け出せない娘を見守っていた父は、娘の手を取って「初恋探し株式会社」に行く。ヒロインは初恋を探してくれる人と一緒にキム・ジョンウクを探す。 ▶ 僕らのイケメン青果店(총각네 야챼가게) 広告会社を辞めた青年テソンがイカ行商と出会って、全国を歩き回りながら、果物や乾物の選び方を学んだ後、トラック一台を買って独立をする。その後サルを一匹買った後、サルと一緒にバナナを売るなど、楽しく奇抜なマーケティングで成功神話を書くという内容だ。このような基本的なプロットは同じだが、お店で働く独身男の事情が少しずつ変わる。 ▶ 美女はつらいの(미녀는 괴로워) 肥満体型の女性が整形手術を介して美女に変わるという点は原作漫画と同じだが、それ以降の展開過程は漫画と映画では違う。漫画は、日常的な悩みを主に描いた一方で、映画は舞台の裏側で他の歌手の代わりに歌を歌っていた主人公が整形を介して自分の夢を成し遂げるという悩みと葛藤を扱う。 ミュージカルとして作られ、ヒロインの肥満女性が特殊メイクをして登場して、再び美女に変身する姿が表現される。ヒロインを演じたパダの歌唱力により興行に成功した。 |