Q.韓国の都市伝説(パート2):「京畿高校サッカー部」と「イルシン医科大学の痛みに耐える被験者募集」

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A. 今回は、学校と関連した都市伝説を紹介します。韓国映画や韓国ドラマに女子高にさまよう幽霊の話はたくさん出てきますが、都市伝説に分類される学校の話は実はあまりありません。

学校と関連した韓国の都市伝説2つを紹介します。

京畿高校サッカー部

高校平準化前には韓国最高の名門高校だった京畿高校は、実はスポーツとはあまり縁のない学校です。70年代には、ソウル市が主管した学年別サッカー大会で、高校が総合優勝した経歴を誇りますが、あくまで一般学生の試合だったし、選手たちが参加した大会で良い成績をおさめることは不可能でした。

理由は簡単です。運動選手になる学生は、勉強は後回しにしてボールを追うことになるので、特技生として高校に入学するのですが、京畿高は特技生を選抜しないからです。もちろんサッカー部と野球部がありますが、あくまでも趣味の一環。ただし、サッカー大会には参加申込をするため、出場しては粗末な結果で負けるしかありませんでした。

このため、同窓会では、毎回ひどい成績で負けるくらいなら、部を閉鎖してしまおうという意見が出たのですが、ここから都市伝説が始まります。伝説は次のとおりです。

同窓会の会合でサッカーと野球のうち、くじ引きで引いた種目を選んだあと、サッカー部と野球部の選手たちが、その種目で雌雄を競って、サッカー部と野球部の一つを閉鎖する方針を決めたそうです。くじ引きの結果、決まった種目はサッカー、それぞれのチームの存廃をめぐり、必死に試合を行ったのですが、誰が勝ったでしょうか。

予想は当然サッカー部が勝つというものでした。しかし、結果はサッカー部が1対7で惨敗、1981年7月31日付で永遠に解体されたという話です。

学校大辞典をみると、某高校のサッカー部の成績が悪くて野球部と試合をしたが、負けたために廃部になったらしいという形で簡単に書かれています。この辞典の著者らが、京畿高出身だったため、若干の信憑性を与える都市伝説とされたりもしましたが、一部ではサッカーを馬鹿にしている野球ファンが作った陰謀論という主張も少なくありません。

一方、この話はサッカー部に勝った野球部が剣道部と存廃をめぐり決戦を繰り広げた話へと続きます。野球部は運がなく、また剣道で競うことになったのですが、野球部がバットを持ってボールを打つかのように飛びかかったために剣道部が粉砕してしまったという結論です。京畿高のサッカー部の悲哀は誰も確認しないまま都市伝説として残った状態です。

シンイル医科大学の痛みに耐える被験者募集

インターネットにシンイル医科大学で痛みを我慢する能力実験に参加するアルバイトを採用するという広告(写真上)が掲載されました。

広告の内容を見ると、手当は合計5000万ウォン、期間は5カ月です。実験中に1~28段階の痛みを我慢して、ひどい場合には意識を失うことはあるものの、医療スタッフが常時待機しており、心配する必要は全くないという内容が含まれています。

5カ月で、大企業なみの給与を受けとれるのなら、行きたくもなるというものです。しかし、詳しく見てみると、粗末なことこの上ないものでした。

まず、シンイル医科大学という大学はありません。シンイル専門大学という所はあります。この学校は、看護大学から発足し、放射線科とメガネ光学科、歯科技工科などの保健関連学科があったりはします。

もしかしたら、この学校の関係者の誰かが、このような実験を計画したのかも知れませんが、ソースは不明です。インターネットで活動するサイバー捜査隊は、インターネットに上がってきた広告が合成のイメージである可能性が大きいという結論を下しました。

しかし、この広告については雑多な言葉が行き来しました。5000万ウォンを稼ぐために行ったとしたら、果たしてどのようになるのかを想像したあげく、拷問を受けた後、臓器は摘出されて売られるだとか、人身売買されるという怪談が続いて出てきました。医科大学の名前であるシンイルは身体一部(シンチェイルブ)の略語であるという話も出てきたほどです。

広告があちこちから集められて編集された合成イメージだとはいうものの、「採用情報の詳細を見る」とされている文書の出所はまだ明らかにされていません。この痛みに耐えるアルバイト募集に関する都市伝説はまだ解けない謎として残っている状態です。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-10-29 00:00:00

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