Q.韓国の都市伝説(パート7):「動く肖像画」と「自由路の幽霊」

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A. 都市伝説には、ただ笑って済ませられるような話もありますが、鳥肌が立つような内容もあります。儒家を崇仰していた昔の士人(ソンビ)たちが聞いたら悲鳴を上げるような内容も含まれています。一体何なのかというと…。

孔子が人肉の塩漬けを好んでいたというもので、全くあきれてしまう話です。もちろん、事実は全く違います。孔子の弟子である子路が仕えていた王子が王位争いに巻き込まれて殺害された後、肉の塩漬けにされた後に孔子に送られてきたのだが、それから孔子は好きだった肉の塩漬けを二度と口にはしなかったというのが歴史的な事実です。

日本でも恋人を殺して冷蔵庫に保管した後、何日間か料理して食べたと言う女性の話が伝えられていると聞きましたが、どこか似ていませんか。

猟奇的な都市伝説は沢山あります。その中には戯画的な要素が含まれているものもあります。「洛陽城の復讐」という都市伝説もその内の一つです。この話はもともと台湾の武侠映画だと、今はこの世にいないシン・ヘチョルという歌手がラジオで紹介した内容ですが、この映画のフィルムはもちろん、ビデオも見つけられずにいます。

内容も少し奇怪です。洛陽城主が奸臣に暗殺された後、城主の幼い息子が少林寺のお坊さんのもとで育てられるのですが、武術がある程度の境地に至ると、お坊さんは息子に出生の秘密を教えます。これに憤怒した息子は自分の父親を殺害して城主になった奸臣輩に復讐するために洛陽城に入ります。乞食の服装をして、城に入った息子は悲しみをこらえきれずひざまずいて泣き、子どもたちが乞食だとからかいながら投げた石に当たって死んでしまいます。本当にコメディのようであり、呆れてしまう結末です。

もともとのシナリオでは、城主との決闘シーンがあったそうですが、制作費がなくて決闘の場面を撮ることができずに、このような結末になったと言うのですが、映画を見た人を見つけることもできないため、本当に映画が存在していたのかでさえミステリーです。とにかく、台湾の武侠映画が韓国に渡ってきてから都市伝説に変わった事例です。

中国の画家が描いだ絵が、韓国で都市伝説となった事例もあります。まずは絵からご覧ください。

  • < 出展:ロバート・チャンのホームページ >

若干、雰囲気が妙ではあります。中国系の米国人であるロバート・チャンが自分のサイトで公開した3Dイラストのうちのひとつで、彼が書いたファンタジー作品の主人公だそうです。ところが、この絵について、「殺人犯が描いた絵」という噂がされるようになりました。

ある画家が女性を殺害した後、女性の姿があまりにも美しいため、肖像画を描いてしまったそうです。自分が描いた絵を見た犯人は肖像画の中の女性の瞳を見つめ続けた後、翌日、自殺したというものです。噂に続いて、この絵を5分以上見つめていると、表情が変わったり、妖怪のような姿になって、結局見た人が復讐の犠牲者になる可能性があるという警告が付け加えられます。

また、絵だけでなく、音楽の世界でも伝説が登場します。韓国の伝統的な楽器である伽倻琴(カヤグム)の曲を創作したチャン・ビョンギ氏が作った『迷宮』という曲があります。人間の喜怒哀楽を表現したとされていますが、1975年の初演当時にもぞっとするような伽倻琴の音と中間に飛び出してくる怪しい音に驚いた女性観客が飛び出て行ったとの噂も広がった曲です。

音楽が難解で、ショッキングだという理由で70年代に一時演奏が禁止されたこともありましたが、とにかく、この曲について作曲家が麻薬をしてから作曲した曲だというものや、リピートして聞くとし死ぬという噂も広がりました。

女子高校生の間では、「幽霊を呼ぶ曲」として通じていたりもします。現在、梨花女子大の名誉教授であるファン・ビョンギ氏はモバイル版のために新しく録音をしたといいますから、モバイルでも妖怪の音を聞くことができるようになりましたね。

猟奇と言えば、最後にソウルから一山(イルサン)へと向かう高速道路である自由路に出没するという、女性の幽霊の話を聞かせてあげましょう。

自由路を夜に通り過ぎると、道路のど真ん中に人の形をしたものが見えるというもので、これを目撃したり、またはひきそうになったという目撃談が2000年代の半ば、インターネット上でされるようになりました。その形については、人によって説明が違うのですが、ある人はサングラスをした女性だと言い、ある人は眼球があるべき部分が黒い穴だったというぞっとするような内容を伝えます。幽霊の正体については交通事故に遭った女性だったり、近隣に遺棄された女性の幽霊だなど、あらゆる推測が乱舞しています。

自由路に緊急で召喚された退魔師は、挟殺された近所の20代の女性だと明らかにしましたが、信じる人は信じたことでしょう。警察が捜査するべきですが、おかしなことに、警察や自由路を頻繁に往来するトラックの運転手たちは「女性の幽霊を一度でもいいから見てみたい」という願いを成就させられずにいます。

自由路では女性の幽霊の他にも、別の幽霊も活動しているという証言があります。ある女性は、夫が直接経験したことだと言いながら、誰かを乗せて目的地をカーナビに入力してから、運転していたそうです。助手席の人と話しながら長時間運転をしたのですが、ある瞬間からその人はいなくなり、到着したところは共同墓地だったそうです。

名前が自由路だからか、幽霊も自由に飛び交っているのではないでしょうか。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-11-05 00:00:00

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