Q.韓国の「ムクゲの花が咲きました」という遊びは日本の「だるまさんがころんだ」が起源?

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A. 最近はこの遊びをする子供たちをほとんど見かけませんが、きっとTVのバラエティー番組などで見られたのでしょう。
日本にも似たような遊びがあるので、あえて方法を紹介する必要はないでしょうが、それでも同じか比較して見ます。

この遊びをするには、まず鬼を決める必要があります。鬼は壁に向いて立ち、残りの子どもたちはスタートラインに立ちます。鬼が目を閉じて「ムクゲの花が咲きました」を叫ぶ間、残りの子どもたちは壁に向かって足を運びます。鬼が振り返った時に動いている子どもを見つけたら、鬼が捕まえます。鬼はいち早く首を回して動く子どもを捕まえようと、残りの子どもたちは鬼が目を閉じている間にいち早く壁の方へ移動しようと駆け引きをするのが、この遊びの方法です。

遊びが非常に簡単ですよね。鬼は「ムクゲの花が咲きました」という言葉を遅く言ったり、または非常に早く言って子どもの動作を監視しようとしますし、子どもたちは鬼が叫ぶ隙により近づこうと努力します。場合によっては、 「スタートラインから壁まで十回で行かなければならない」とか、「バレずに壁まで到達した子供は、鬼が目を閉じている時に後頭部を殴る」などのルールを作ることもあります。とにかく遊びは変形されたかくれんぼのようなものだと見ても問題ありません。

話が出たついでにかくれんぼについて説明すると、鬼に選ばれた子供が目を閉じて数を数えたり、歌をうたっている間に他の子どもたちは床下や鶏舎など見つけにくいところを探して隠れ、鬼が探しだす遊びですよね。鬼が数を数えるとき「ムクゲの花が咲きました」を十回ほど叫ぶようにするルールもあります。恐らくかくれんぼは西洋のHide and Seekや中国の迷藏遊び、日本のかくれんぼなどほぼ全世界共通で見受けられる遊びであるはずです。隠れて見つけるという人間の本性に起因した遊びということでしょう。

「ムクゲの花が咲きました」という遊びについて韓国の子供たちに聞くと、ほとんど「ムクゲの花」から意味を探そうとするはずです。ムクゲは韓国を象徴する国花であるがゆえに、民族教育機関が民族意識を鼓吹させようと、このような遊びを作って広めたと考えている人も少なからずいるでしょう。

しかし、遊び自体は日本から由来しているものです。昔からかくれんぼにはいくつかのタイプが存在していましたが「ムクゲの花が咲きました」という遊びは日本が朝鮮半島を支配し始めてから朝鮮半島に来た日本の子どもたちの遊ぶ姿を見て真似したものなのです。だから同じルールにならざるをえません。

ある人は日本人たちが広めたといいますが、必ずしもそうであると捉ええることもできません。逆に独立志士たちが遊びを推奨したと考えることもできます。日本の遊びと音律や長短がすべて同じだから、朝鮮の子どもたちが「ムクゲの花が咲きました」を叫んで遊ぶのを当時の政府が止めさせる訳にもいかないでしょう。「さあ、遊びなさい」と放置している間に子どもの心の中にムクゲの花が朝鮮半島に咲くその日、独立への願いが切実に込められていたのかも知れないですね。

実際に朝鮮の歴史では歌によって政局が変わったことがありました。朝鮮19代の王である肅宗の時代、女狐のようにきれいで狡賢い後宮チャン氏に王妃の席を追い出された仁顕王侯ミン氏の話です。実家へと追い出されたミン氏は侍女たちが勧めるトウの代わりに泥湿地に住むセリだけを好んで食べたといいます。見かねた侍女が王妃に尋ねました。

「セリだけを食べ続けて何年がたちましたか?トウがあのように美しく咲きました」
これに王妃は「大根畑の花が枯れたらトウは倒れるが、私たちの畑のセリは一年中青々しい」と言い返したんです。

こんな話が市中に広がったのか、老若男女に関係なく棒を叩きながら「トウの季節は一時でも、セリの季節は終わらない」という歌を歌ったといいます。セリは仁顕王侯、トウは王妃の座を奪ったチャン氏を指します。歌詞がきっかけになったのか、粛宗の気が変わりミン氏を再度、宮と呼び戻したといいます。

このような朝鮮の歴史を知っている民族志士が独立への願いを「ムクゲの花が咲きました」という遊びに込めたのかも知れないですね。正解を知っている人は、おそらくいないですが。

☞セリ - 水田や湿地で育つ多年草。植えなくても育ち、生命力が強い。
☞トウ - 大根や白菜などの花の茎。
  • Lim, Chul
  • 入力 2014-04-29 16:25:56

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