Q.「太陽の末裔」に出演するソン・ヘギョはどんな俳優ですか？
| A. | もしかして『秋の童話』とドラマを覚えていますか。2000年にKBS2で放送された作品ですが、ずいぶんと前のドラマですから記憶があいまいになっているかもしれません。 ペ・ヨンジュンが出演した『冬のソナタ』とも関連があるのですが、『秋の童話』がヒットしたことにより、2002年に『冬のソナタ』も制作されることになりました。『冬のソナタ』だけでしょうか、『夏の香り』（2003）と『春のワルツ』（2006）など、四季シリーズが全て公開されました。すべてユン・ソクホ監督がメガホンを取ったドラマです。 『冬のソナタ』が日本でペ・ヨンジュンを知らせた作品であれば、『秋の童話』はソン・ヘギョをスター隊列にのし上げた作品です。軽く内容を紹介すると、兄妹の悲劇的な愛の物語です。後に妹が病院の新生児室で入れ替わり、2人に血縁関係はなかったということが明らかになるという、多少今ではありふれた内容の話でした。 赤ちゃんがどうやって入れ替わったのでしょうか。兄が子どもだったとき、妹が生まれた産婦人科の新生児室に入ったのですが、赤ちゃんに付いていた名札を落としてしまったことで運命が狂い始めたのです。ドラマの中での運命はねじれましたが、女子高時代からオルチャンで有名だったソン・ヘギョの運は大きく花咲き始めました。 『秋の童話』でヒロインになる前に、ソン・ヘギョは可愛くふっくらと明るいイメージを持った俳優でした。中学3年生の時に制服モデル選抜大会で大賞を獲得しながら芸能界に踏み入れましたが、キム・グクチンと一緒に出演したコンピュータの広告で「夜を明かすんじゃないよ~」というセリフで名前を知らせ始めました。 本格的にドラマに出演したのはSBSのホームコメディードラマ『順風産婦人科』（1998年）からでした。同年、MBCドラマ『六兄弟姉妹』で長男の清純なガールフレンドとして注目を浴びて、『秋の童話』にキャスティングされました。 当時、『秋の童話』の人気はすごく高いものでした。今でも『秋の童話』に登場したソン・ヘギョとウォンビン（財閥の息子役）が交わしたセリフがパロディされるくらいです。しばらく前にJTBC『シュガーマン』で、このセリフが登場していました。とても簡単なセリフです。 お金を利用してでも愛する女性を手に入れたかった財閥の末っ子（ウォンビン）が「いくらならいい？」と質問し、ソン・ヘギョが「いくら、くれるの？」と返したのが全てです。 彼女を嫌う人々は、キム・ヒソンがソン・ヘギョを育てたという主張を提起します。何のことかと言うと、ソン・ヘギョの代表作である『秋の童話』、『オール・イン』と映画『ファン・ジニ』は、キム・ヒソンが台本を受け取ってから断った作品だったからです。ソン・ヘギョの人気が高まる間、キム・ヒソンは少し低調な作品に顔をのぞかせていました。まあ、そのような話です。 とにかくソン・ヘギョは『フルハウス』以降、しばらく映画の方に目を向けて『僕の、世界の中心は、君だ。』（2005）、『ファン・ジニ』（2007）、『Fetish』（2007）などを撮りました。その後、KBS2『彼らが生きる世界 』でテレビ劇場に戻ってきたのですが、ここで彼女の人生が新しい幕を上げます。 『秋の童話』以来、清純可憐な演技だけをしてきた彼女がPD役を務めながら自己主張もはっきりとして、仕事と愛に一生懸命な21世紀の女性像を見せたのです。男性だけでなく、女性の支持も集めるようになりました。短いヘアスタイルも話題でした。 女性たちにも素敵に見えたようで、ソン・ヘギョの写真を持って美容室に行った女性たちが「お客様、これはソン・ヘギョのヘアスタイルです」という言葉を聞いたりもしました。どんな意味なのか説明すると、ソン・ヘギョだから似合う髪型だという意味です。あなたには似合いません、該当しませんという言葉ですが、こんなこと言われたら、ちょっと赤面してしまいそうですね。 ソン・ヘギョがちょっとふっくらしているため、男性たちが「俺は太めの女性が好き」と言って、女性が「本当に？」と聞くと、「うーん、ソン・ヘギョ程度なら？」と返したことから、女性たちの敵になったりもしました。 とにかく、2000年代初めのソン・ヘギョの人気を知ることができるエピソードが一つあります。韓国サッカーのレジェンド、チャ・ボムグンを抜いて、2002年日韓ワールドカップの組み合わせ抽選会の抽選者に選ばれたのです。ソン・ヘギョが組み合わせ抽選に参加したことにより、アルゼンチンとナイジェリア、スウェーデン、イングランドという死のF組が完成したという話も出てきます。 サッカーファンが不満を提起し、世論がうるさくなると、ソン・ヘギョは「ワールドカップがこのように大きな大会であることを知らなかった」と言ったのですが、これがまたサッカーファンを完全に気絶させてしまいました。 人気絶頂だったその頃、事件が起きます。脱税事件です。模範納税者に選ばれて、3年間税務調査を受けないという特典を得たソン・ヘギョが、その3年間に、なんと25億ウォンを脱税したという事実が明らかになったんです。2009年から2011年まで137億ウォンの収益を得たのですが、税務申告をしながら必要経費として申告した67億ウォンのうち、54億ウォンの証拠書類が一枚もなかったのです。 未だに専門家が謎に思っている点ですね。通常は、バレないようにと偽の領収書を作ったり、巧妙な手口を使うものですが、これが常識外の行動だったのです。バレないはずだと考えたのか、それとも無知だったのかという憶測が出てくるしかない部分です。 とにかく世論が非常に悪くなりました。 「きれいならなんでもやっていいのか？！」という言葉があちこちで聞こえました。ソン・ヘギョは税金を追徴されて、謝罪をし、税金を担当した公認会計士は1年間の職務停止処分を受けましたが、世論を変えるのは簡単なことではありませんでした。 ソン・ヘギョとカン・ドンウォンのカップルで期待された映画『ドキドキ私の人生』は、損益分岐点を迎えることなく、上映が終了してしまいました。 韓国での活動が難しいと見たソン・ヘギョは、その後、活動の舞台を中国に移しましたが、今回『太陽の末裔』で韓国に復帰しました。ファンは脱税を記憶からすでに削除したようです。tvNが公開した脳がセクシーなスターの名簿では、忙しいスケジュールの合間に着実に外国語の勉強をして4つの言語を自然に駆使するソン・ヘギョが3位でした。（ちなみに1位はキム・ヘス、2位はパク・シニャン） |
- Lim, Chul
- 入力 2016-03-16 00:00:00
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