Q.韓国の芸能人がなぜ芸名を使うのか、芸名を使うことになったきっかけなどを教えてください。(2)EXOの超能力

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A. ※この記事は「韓国の芸能人がなぜ芸名を使うのか、芸名を使うことになったきっかけなどを教えてください。」の続きです。

前回、芸能人の芸名を紹介しながらEXOの名前にはユニークな要素が加えられているというお話をしました。厳密に言うと、芸名よりも各メンバーに独特なキャラクターを作ってあげたのです。

グループEXOはファンタジー的な要素を持って誕生しました。メンバーの血の中に映画『トワイライト』の主人公のようなDNAが存在するわけではありません。しかし、EXOは人間ではない、アイドルだという概念でデビューしました。

グループの名前自体が太陽系の外惑星という意味のexplanetに由来しています。未知から来た新しいスターとして、故郷を離れて記憶も超能力もすべてなくしたが、段々と回復するという設定です。メンバーに超能力があるのかというと「そうだ」と言われているとしか言えませんが。

以下にEXOのメンバーの名前と、超能力をまとめました。カッコの中がそれぞれが持つ能力です。

EXO-K
カイ(瞬間移動)
ベクヒョン(光)
セフン(風)
チャニョル(パイロキネシス*)
ディオ(力)
スホ(水)

EXO-M
ルハン(テレキネシス**)
レイ(治癒***)
タオ(時間操作)
クリス(飛行)
チェン(稲妻)
シウミン(結氷)

*パイロキネシス(英:pyrokinesis)燃料がなくても火を発生させることのできる能力。念火能力
**テレキネシス(英:telekinesis)手を触れなくても物体を動かすことのできる念力
***ユニコーンの現身

このような超能力をもとにEXOの世界観が作られたわけです。本当にEXOに世界観なんてあるのかと疑っているあなた、本当なんですよ。デビュー曲である『MAMA』のミュージックビデオのナレーションからも分かります。

天と地がひとつだったころ、伝説は12の力で生命の木を守っていた。
赤い気運の目が悪を作り、生命の木の心臓を貪って、木の心臓は枯れて行った。伝説が木の心臓を抱き、見守り、木を2つにわけて隠したところ、時間が逆さまになり、空間は歪んだ。
12の力は半分に別れ、そっくりなふたつの太陽を作った。伝説たちは同じ天を見たが、違う地を見守り、同じ地を踏みながらも違う天を見ることだろう。

EXO-MとEXO-Kが生きる世界が平行世界だという話もここで登場します。同じところに存在するが、お互いの存在を知らないふたつのグループは、同じ国では活動しないという説明でもあります。お互いの存在を認識するときは、日食または月食が起きるとき。

  • < 生命の木、そのまわりの円の中の絵はメンバーの超能力を知らせてくれる象徴だ >

歌『History』の歌詞にもこのような世界観が込められています。

切実だった夢の世界をもう一度見つめる瞬間
私の胸が高鳴る 激しく高鳴る ドンドンドン
Yeah – EXO-M, EXO-K 私たちが始める未来 Histroy
あの太陽のように巨大な ひとつだということを知る日
Oh- ひとつの心臓に太陽に終わりのない 私たちはひとつへと強くなっている

大人たちからすると、多少幼稚に見えたり、可笑しくも見えます。漫画を見ているようでもあるし、冗談を言っているようでもあります。幼いファンの間でもEXOの超能力については好き嫌いが別れる方です。メンバーたちも、最初は恥ずかしがるような反応を見せました。レイはバラエティに登場して「ヒーリング・レイです」と自身の超能力を活用したりもしました。

EXOはこのような世界観でアイドルグループには余り関心のなかったファンタジー小説やアニメーションの愛好家も自分たちのファン層に吸収しました。ファン達はメンバーたちが持つ超能力で2次創作をすることもできます。噂では、ファン達が独自に研究するEXO学というものもあるそうですよ。

メンバーが超能力を発揮する方法はとても簡単です。エンブレムが刻まれたアイテムを身に着ければいいのです。どういうことなのか理解できますか。EXOの名前、メンバーが持つ超能力が2次創作やゲーム、アニメーションにつながる道を開き、グッツ販売もとても簡単にさせたという意味です。

EXOの世界観はクリスとルハンの専属契約無効訴訟により根っこから揺れてしまいました。だからと言って世界観を無視してしまうSMエンターテイメントではありません。2015年、つまりタオが脱退する前、新しい世界観を作りました。

地球で発見されたなぞの物質10個とExoplanetが結合するとEXO'luXionという結晶が作られるという内容です。タオの脱退により、この世界感すら色あせてしまい、唯一残った中国人メンバーであるレイが1人の企画会社を設立しながらEXOの世界が終末を向かえるのではないかという憂いもあるにはあります。

しかし、EXOメンバーに与えられた超能力は芸名が進化していることを見せてくれる事例です。EXO-Kのメインダンサーであるカイ(Kai / 本名:金鍾仁)は漢字「開」の拼音で、開くという意味を持っています。瞬間移動の能力を持つカイはストーリーの中心です。このように、名前にストーリーを付与しながら、2次創作と商品販売を同時に狙うことが出来るように、徹底して企画されているということです。

このため、一角ではEXOの世界観やメンバーの超能力については、SMエンターテイメントのプロデュ―ス能力の結成体だという評価を与えたりもします。コンセプト、歌の歌詞や振り、メンバーのポジション、イメージメイキング、衣装までを考慮して幼いファン達の手に超能力というおもちゃを与えたのです。伝統的なアーティストたちが見ると唐突すぎる、余りにも商業性が感じられるものだったりもしますが、芸名が進化できることを見せてくれたのは明らかな事実です。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-04-18 00:00:00

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