Q.韓国軍の売店「PX」と移動式PX「黄金馬車」について教えてください。

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A. 軍隊の「PX」とは売店を指す言葉で、「黄金馬車」とは移動式PXのことです。トラックが黄色に塗装されていることから、黄金馬車と呼ばれています。

大都市ではパンや飲み物を売るお店が軒を連ねて商売をしていますが、山奥の村ではなかなか商店を見つけることができません。そのような村に、ときおり商品を山のようにい積んだ行商がやってくると、子どもたちは大喜びします。

初雪や桜やレンギョウの開花の知らせよりも喜ぶことでしょう。行商がしばらく来なかったりすると、「おかしいな、来るはずなのに」と首を長くして待つことでしょう。最近では山奥の村の子どもたちのほうが珍しいかもしれませんが、とにかく、軍隊も同じです。

大規模な師団や軍団が駐屯しているところには軍人を対象にした大きな商店があります。しかし、駐屯している軍人が少ない場合には商店を置くことができません。普段は軍人がいないのに、訓練するときにだけ賑わう遊撃訓練場や新しく陣地工事をするところにも売店がありません。国を守る軍人相手に、どうしてそんなに打算的なのかと思われたでしょうか。確かにそうではありますが、すべてお金のかかることですから、仕方ありません。最小限の収支は計算する必要があります。

田舎の市場(いちば)に人が集まり、そのような姿が人の目を楽しませるように、軍隊も時々回って来る移動式の売店の前に軍人たちが集まり、そのような姿は情を感じさせます。

  • < 移動式のPX「黄金馬車」 >

毎日来るものでもなく、短い場合は1週間に1度、長ければ5週間も待たなくてはいけないため、その嬉しさは計り知れないことでしょう。遠くに黄金馬車(移動式売店)の姿が見えると、軍人の顔に明るい笑顔が浮かびます。ごくりとよだれを飲み込み、世間と隔離されていた子どもたちのように純粋な笑顔を見せます。黄金馬車を見ると、あまり動くことのなかった古参の軍人たちも率先して立ち上がり、走り出します。

頻繁には来ないことにくわえ、いろいろなところを回ってくるので、早めに買わないと、お菓子やインスタントラーメン、飲み物が売り切れてしまうからです。久しぶりに来る場合は、買えるだけ買っておいて、少しずつ食べなくてはいけません。待ちに待った黄金馬車が来なかったら? 想像するだけでも気分が悪くなることでしょう。

黄金馬車は転役、休暇、外泊の次に軍人が重要だと考えているものです。そんなことから、黄色い自動車に黄金馬車という名前がついたのです。黄金馬車の公式名は「忠誠移動クラブ」です。あまりにも大きな喜びを与える自動車であることから黄金馬車という名前がつけられました。イメージが悪くはないため、これを運営する軍の福祉団でも、公式書類に黄金馬車と堂々と記したりもするそうです。

考えてみれば、軍隊の売店はPX(Post Exchange, Port Exchange)と呼ばれていますが、これも公式的な名前ではありません。大韓民国の陸軍で使われている正式な名称は「○○マート」です。昔はPXという名前を使っていましたが、「忠誠クラブ」を経て、部隊の名前を前につける「○○マート」へと変わりました。(首都防衛司令部の場合はパンペマ―ト)しかし、米軍の影響でPXという名前に慣れてしまい、正式名称を使う軍人はほとんどいません。

兵歴が長い部隊は生活館の建物の外にPXの建物がありますが、兵歴の短いところは生活館の建物の隅にPXが併設されています。雨が降ったり風が強い日には階段を降りればすぐにPXがありますから、軍人たちにとってはこちらのほうが便利かもしれません。運営時間は午前10時から午後8時まで。PXで商品を売る兵士をPX兵、またはピドリと呼ぶのですが、PX兵が不足すると早めにお店を閉めるそうです。

PXで何を売っているのか気になりますか。まず、軍人が食べたがる間食(お菓子やインスタント食品など)、お酒、生活品、文具、そして軍人用品です。国から支給されるもの以外の日用品をほとんど売っています。PXで売るものは基本的に付加価値税(10%)が免税されます。

だからといって、それほど安いというわけではありません。大型のディスカウントストア程度のレベルです。ただし、税金の賦課が多いお酒は価格の差が大きくなります。社会では1.6リットルのビールはどんなに安くても4000ウォンしますが、PXでは1670ウォンと半額にもなりません。焼酎、ビール、国産洋酒も同じです。とても安いです。たばこも税金が抜かれますが、PXではあまりたばこが売れません。軍人にはたばこが軍需品として普及しているからでしょう。

  • < 陸軍 補充隊のPX >


  • < 陸軍 補充隊のPX >

珍しいほうではありますが、部隊の外にPXの建物があることもあります。機械化步兵部師団など、大規模な部隊の前にあります。国防部や合同参謀本部、鶏龍台などにはショッピングタウンもあります。このような部隊の外にあるPXには軍人以外にも民間人が入ることができます。となると、一般人もPXで安いお酒を買うことができるのでしょうか。

もちろん不可能です。現役の将兵や軍務員、10年以上服務(職業軍人)してから転役した予備軍、国家有貢者、国防部の職員、士官生徒、そして彼らの家族でなければ利用することはできません。目の前に格安で売っている忠誠マートがあっても、一般人には絵に描いた餅です。軍人も無制限に買うことはできません。年間購入限度が決まっています。

参考
・陸軍はPX(Post Exchange)、海軍もPX(Post Exchange)と呼びますが、空軍はBX(Base Exchange)と呼びます。これは日本の自衛隊も同じです。
・海軍はPX民営化計画を移行し、コンビニ「GS25」を運営するGSリテールが委託運営しています。海軍司令部には忠誠マートの代わりにGS25があります。当然、価格は陸軍PXよりも高いです。サイダーの価格で比較すると、陸軍マートは1150ウォンですが、海軍マートは1600ウォンです。GSが毎年40億ウォンの軍発展基金を出して商売しているので、陸軍PXよりも高く売るしかありません。従業員に払う給料も軍人よりも高いですしね。そのため、海軍の軍人が陸軍のPXを利用する姿をよく見かけるそうです。
・軍隊について知らない新兵に対して古参たちが冗談を言うことがあります。各自がPXで銃を買わなくてはいけないという話です。韓国軍のPXにはいかなる銃器類も販売されていません。ところが、米軍は本当にPXで銃を売っているそうです。
・軍隊に行って来た20代の若者399人を対象に行われたアンケートでは、一番記憶に残っているPXの食べ物としてシュネルチキンが挙げられています。シュネルチキンは唐揚げの冷凍食品です。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-04-27 00:00:00

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