Q.韓国では死んだ人同士が結婚する、霊魂結婚式が一般的ですか。

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A. 蒸し暑い夏には、幽霊の話がぴったりですね。肝が冷えますから、熱帯夜の眠れない夜、ひそひそと交わす話にはぴったりです。

ところで、幽霊の中で最も頻繁に登場する幽霊が何かご存知ですか。処女鬼神(처녀귀신、若い女性の幽霊)です。白い服を着て、長い髪の毛を垂らして、スーッとドアの前を通り過ぎるのですが、見る人は自然と鳥肌が立つことでしょう。処女鬼神は韓国だけでなくアジア各国で最も一般的な幽霊なのかもしれません。

韓国の伝統的な処女鬼神は容姿が端正で、一見、生きている人と区別がつかないそうです。伝来の古典小説では、処女鬼神が官吏の前に現れて静かにお辞儀をして、官吏が鬼神(귀신、幽霊)に「お前は人か、鬼神か、正しく告げろ」と怒鳴りつける場面がよく登場します。

処女鬼神は結婚できずに死んだ女性の鬼神です。結婚できずに死んだ男性の鬼神もいますが、人間の世界に出没する頻度は、処女鬼神の比ではありません。

なぜ処女鬼神を怖がるのでしょうか。韓国のことわざに「女性が恨(ハン)を抱けば、五月六月にも霜が降りる」という言葉から由来しています。死んでも恨を抱いて行くため、あの世に行くことができず、この世をうろついてその恨を晴らそうとします。処女鬼神が官吏の前に頻繁に発生する理由でもあります。

婚期を満たした女性が処女で死ぬと、その怨は非常に深くなると考えられています。だから、処女鬼神をなだめるために結婚できずに死んだ女性の御棺に男性器を強調した男の人形を入れたり、男性の服を着せたりしました。万が一でも魂が御棺から出てこれないように、御棺を逆さにして埋めたり、御棺の周囲にトゲのある木を植えたりしました。

男の人形を入れてあげるのは、死んででも男性と接触して慰めを得ろという意味です。魂の結婚式も同様の意図で実施されます。周りで若い男性が結婚せずに死ねば、婚礼を挙げてあげました。これを許婚礼(허혼례)と呼んでいました。

処女鬼神の話を確認していると、昔は霊魂結婚式が一般的ではなかったものの、非常にまれなことでもなかったように思います。今は?もちろん、非常に珍しいことです。霊魂結婚式は亡者の要求により行われません。生きている人々の不安、欲求がより大きな理由でしょう。

今年の初め、インターネットコミュニティに魂の結婚式についての内容が投稿されました。内容は大まかに下記の通りです。

「従兄弟が難病に苦しんで死んだ後、母親の夢によく現れたのだが、腕前が確かだというムダン(무당、巫女)を訪ねて聞いたところ、『結婚もできずに死んだため、恨みが残ったようだ』という言葉を聞いた。若い年齢で死んだ娘を探し回ることも容易ではなく、インターネットに流れる生きた人の写真と四柱推命の情報を利用して、魂結婚式を挙げた」

この投稿があった後、インターネットはしばらくの間、にぎやかになりました。個人情報を利用して、鬼神と結婚させるなんて、当事者が知れば、どれほど気分が悪いのかという要旨でした。しかし、これは詐欺に過ぎません。コミュニティに投稿された文もこっそり消えて、関心を受けようとする釣り文ではとの疑いを受けています。

魂の結婚式は非常に真剣に行われます。両家の家族が会って、結婚の日付を決めて、両家がそれぞれ位牌を作成し、2人の魂を洗う手順を経ます。遺影写真で結婚を行った後、若い男女の人形を生前に使っていたものと一緒に屏風の後ろに一緒に寝かせます。そして、これをすべて燃やします。

魂の結婚式を挙げた後には、家族の気持ちが楽になるそうです。

去る、2011年、京畿道陽川のヨンチョンサ(龍泉寺)で開かれた俳優の故チョン・ダビンさん(本名:鄭慧善)の霊魂結婚式も母親の希望でした。チョン・ダビンさんの母親は27歳で亡くなった故ムン・ジェソンさんの家族と話し合い、2人の魂魄を結んであげました。ダビンさんとジェソンさんの間には生前の交流はありませんでした。

魂の結婚式はほとんど死者同士で行われますが、生きている人が死んだ人とする特異な場合もあります。生前に結婚を約束したものの、不意の事故で恋人が亡くなった後、愛を守るという意味で魂と結婚をするのです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-08-22 00:00:00

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