Q.韓国で今流行りの「脱出カフェ」とはどんなところですか。

답변게시판
A. 一言で要約すると、飲み物やお酒、クッキーのようなもは売っておらず、かといってサービスで出したりもしてくれないカフェです。より簡単に言えば、食べたり飲んだりすることとは程遠いカフェです。

そのようなカフェになぜ行くのかというと、脱出するために行くのです。お金を出して部屋に監禁されたあと、頭を振り絞って脱出したり、「やった!」と叫ぶために行くところです。誘拐された人を密室に閉じ込めておいて、指示に従えば脱出することができるドラマや映画はたくさんあります。実は、悪役は誘拐した人を全く解放する気持ちはありませんが、主人公が知恵を絞って最終的に脱出するシーンで終わったりする映画もあります。

さらに、脱出を素材にしたゲームもかなり多いです。最近、韓国のテレビでは、出演者たちが脳を働かせるバラエティ番組を多数披露しており、顔や体つきが優れなくても、頭の良い男性は、脳セク男(脳がセクシーな男)として人気を集めることができるようになりました。 tvNで完全密室脱出ゲーム『コード - 秘密の部屋』という番組を披露しましたが、残念ながら視聴率は低迷していました。

オンラインや映画で見たことがありような脱出ゲームをオフラインへと置き換えたのが脱出カフェです。脱出カフェのオーナーと頭脳対決をするようなものですが、カフェに一緒に行った女性の友人や同僚に「頭が良い」ことを自慢できる所です。

脱出カフェは、米国で最初に紹介されました。米国ハーバード大学を卒業したコメディアンのコナン・オブライエン(Conan O'Brien)がLAの脱出カフェを体験した番組が放送されたりもしました。



  • < LAの脱出カフェを体験するコナン・オブライエン >

もともと設定された内容でしょうが、コナンはカフェの記録である47分よりも速い記録で部屋を脱出すると大口を叩きましたが、実際には苦労します。密室になっている探偵事務所で秘書に扮したカフェのスタッフにお金を渡しながら「お願いです。ヒントを少しください」とお願いする場面も出てきました。

アメリカで人気になった脱出カフェが韓国でも市場性があると判断されたのか、2015年4月、ソウル江北の弘益大と江南に「コードエスケープ(Code-Escape)」という店がオープンしました。脱出カフェに行くと、通常60分以内に部屋の中に隠れているパズルやパスワードを見つけて、これを解き、これを利用してロックを解除して部屋を出る遊びをします。頭が働かず、パスワードを手に入れる自信がなければ、お店のオーナーにS.O.Sを送ることもできます。

脱出カフェのサイトに行くと「60分以内に脱出しなければ、永遠に閉じ込められる」という不気味な宣伝文句がありますが、絶対に閉じ込められる心配はありません。お客を閉じ込めておけば、いや、客の頭が悪くて脱出が遅れてしまっては営業に支障が生じます。顧客が密室にいる限り、次の顧客を受け入れることができないからです。

食べるものや飲むものもないのに、脱出カフェの利用料金は1人当たり2万ウォンで、決して安い値段ではありません。密室で複数の人が入場する場合には、価格を割引したりもしてくれますが、それでも高価なものです。それでも週末には事前予約をしない限り、利用することが簡単ではありません。商売が繁盛しているほうです。

商売がうまくいくので、お店が増えました。現在、韓国で運営されている脱出カフェは、ソウルだけほぼ50店舗近く、地方まで合わせれば70~80カ所ほどになります。

カフェごとに部屋を抜け出すコードやロックなどに違いがあります。19歳以上のみが利用できる、暴力や扇情性が濃厚なテーマカフェもあります。脱出する部屋に入場する前にカフェ従業員に簡単な説明と一緒に誓約書を書かされます。何の誓約書かというと、脱出した後、密室の話を拡散してしまっては脱出カフェの営業に莫大な支障が生れるため「脱出した方法は他のひとには 秘密にしてほしい」とお願いする内容です。誓約書にサインしたのに、あちこちで脱出の方法を吹いて回れば、損害賠償を請求されるかもしれませんから、注意する必要があります。

入口と出口を別にして、密室に入場したときに客に眼帯をかぶせたり、下だけが見える眼鏡を着用させるカフェもあります。価格が似ているにもかかわらず、カフェごとに大きな差があるのですが、カラオケ程の部屋で様々なパズルを解いて暗唱番号を調べた後に部屋から出ることができたり、ある場所では密室から脱出しても、別の密室が出て来ることもあるそうです。共通点は食べものや飲みものを与えないということです。

参考までに、すべての店が密室を監視しています。顧客の安全をチェックする側面もありますが、パズルを解くのがもどかしくて、鍵を壊して出てこようとする客を防ぐためにあります。

脱出カフェの見通しについては、少し意見が分かれます。一度訪問したところにはもう2度と行かない、1回性のアイテムなので、一時の流行に過ぎないという悲観的な見通しもあります。しかし、カフェのオーナーが新しい密室ゲームを披露しながら、顧客と知的なゲームを行う場合、長期的に勝算があるという楽観論も少なくありません。

さらに、これは筆者の個人的な考えですが、平日に友人と脱出カフェに行ってきた後、週末にガールフレンド(またはボーイフレンド)と行って頭が良い所を自慢することもできます。少し詐欺臭くもありますが、異性の友達を自分のそばにくっつけておく、有力な方法となる可能性がありますよね。最近、世の中ではイケメンやスポーツマンに劣らず、頭の良い人が人気を集めていますからね。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-09-14 00:00:00

Copyright O2CNI All rights reserved.

目錄


      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア