A. | この記事は「BRANDNEW MUSICについて教えてください(上)」の続きです。 先立って紹介したBRANDNEW MUSIC(以下、BRANDNEW)所属のアーティスト名簿を見ればどんな歌手がBRANDNEWと縁を結んでいるのか分かります。ヒップホップ、ラッパー、ソロ歌手だけでなくグループも似たようなジャンルの歌手たちですね。 BRANDNEWの代表的なアーティストとしてはまずVerbal Jintを挙げねばならないでしょう。 ▶ Verbal Jint 飲酒運転を取材していたKBS『追跡60分』制作陣の目の前で飲酒運転の取り締まりに摘発されるなど各種事件に巻き込まれる前歴もあり、彼のラップは好みが分かれもしますが、多音節ライムで2000年台中後半に韓国アンダーグラウンドにてヒップホップの帝王と呼ばれもしました。 Girl’s Dayミナ、SISTARヒョリン、少女時代テヨン、f(x)クリスタルなどガールズグループのメンバーが好きで、ガールズグループの歌詞を引用したりもします。 Verbal JintはSan Eと共にMnetのヒップホップオーディション番組『SHOW ME THE MONEY3』の優勝カップを手にしています。 San Eはアマチュアラッパーとして活動していた中でVerbal Jintを皮肉った『面白いですね』で注目され、その後『サン先生』という曲で認知度を高めました。 ▶ San E San EはJYPエンターテイメントに入って1年目にして初のEP『Everybody Ready』を発表しました。デビュー当時、Brown Eyed Girlsのガインと似ていることで有名なソ・イェスルをガインに扮装させた後、チョ・グォンと共にティーザー公告写真を撮影しガインファンの怒りを買いました。 2013年4月1日エープリルフールの特別プレゼントとしてツイッターに『No More JYP』を公開し、「これからは企画会社に振り回されずに音楽活動を続ける」と宣言し、代表との面談の末に遂にエープリルフールの冗談が現実となりました。しかしファンたちはJYPを離れてよかったという反応を見せました。その後BRANDNEWの新たな家族となりました。 ▶ P-type 「俺の胸に 俺が書いた 歌詞なのに 越えねばならない 山なのに 10年前の伝説が俺の相手」 韓国の伝説のラッパーの一人であるP-typeの『ドン・キホーテ2』の一説です。 2004年に発表した1集『hesvy Bass』のタイトル曲『ドン・キホーテ』が評論家はもちろん大衆からも賞賛を受けて歴史的なトラックとなりました。本人にとってはプレッシャーだったでしょう。それを正面から直視し、時間が流れた後に自身の人生を熟視するようなライムですね。どこか哲学的な匂いがしますね。成均館大学哲学科出身のP-typeの歌詞の中にはそんな雰囲気を与える部分がとても多くあります。 『コイン一枚』の中から 「気違いが気違いだと分かっていれば気違いじゃない/気違いは気違いが気違いのように気違いであることを知らずして気違い」はソクラテスの「汝自身を知れ」が連想されませんか。 ▶ Chancellor 数多くの歌手に音楽を提供している作曲家集団「イダンヨプチャギ」のメンバーChancellorは自分だけのカラーが沁みこんだアルバム『My Full Name』で大衆の前に立ちました。 バークリー音楽大学出身のChancellorはイダンヨプチャギのメンバーとしてLeessang、Ailee、ペク・チヨン、god、SISTAR、イ・ソニなど数多くのスター歌手に曲を作った人物です。 自ら明かしたところによると、1位となった曲だけで21曲に達するそうですね。 彼は「自分が作曲家、またはプロデューサーとして良い成績を出すことは気分が良いが、ある瞬間から仕事がとても増えて機械のように感じた」とイダンヨプチャギ脱退理由を明かしています。周辺から「お前はどうして自分のアルバムを出さないんだ」という言葉もとても多く聞いていたため、イダンヨプチャギに所属していた最後の2年間に合間を見つけては自身のアルバムを準備してきたと言います。 |