Q.韓国の軍隊では秋夕(チュソク / 旧盆)をどう過ごすのか

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A. 中隊長は心配事が一つできました。

配置されたばかりの小隊長が秋夕(チュソク)に休暇に出ると申請をしてきたので、「秋夕のときには兵士たちと一緒に過ごすべきではないか」と却下したのに、どうしても行きたいと再び申請をしてきたため、これをどう処理するべきか悩むことになったのだ。

「行くべき人は行くべきだよな」

結局、秋夕に小隊長の休暇を出してあげることに決めました。

秋夕にも248キロの軍事境界線を守る兵士たちの視線は北に向かっています。

1950年に起きた韓国戦争(朝鮮戦争)も将校と兵士が休暇を過ごしていた週末に起こったのです。

だからといって後方の兵士たちにも、いつもと同じ日程を消化させるわけにはいきません。いくら兵舎の中にいたとしても、秋夕という二文字を頭から消し去ることはできないからです。ソルラル(旧正月)と秋夕(旧盆)には特別な状況にならない限り訓練や作業などが行われません。法定休日には兵士たちの日課に訓練や作業が入り込みません。

ですから、今回の秋夕のような長い連休になると指揮官は部隊運営をどうするべきか悩むことになります。

先祖に礼を捧げる茶礼床(チャレサン / お供え物を並べた御膳)も準備されます。

秋夕当日には中隊別に兵士たちが来て、団体でお辞儀をして帰ります。

別途に宗教を持っている人は教会やお寺に行きます。教会やお寺に行けばおいしいおやつが待っています。

宗教があると言い訳をして部隊員が全員、合同祭祀に行かないこともあるのかというと、そんなこともあり得るかもしれませんが、通常は義務的に何人かが送られますし、供えられた食べ物をむさぼりたい兵士たちは自発的に行く方です。

軍隊でソルラルや秋夕に儀礼的に行われるイベントは体育大会です。

小隊別、中隊別にサッカー、バスケットボール、足球大会が行われます。今回のように連休が長い場合、リーグ戦を繰り広げることもあります。

大会で優勝をすると当然、賞品が与えられます。優勝賞品は褒賞休暇です。優勝チームには団体の外泊が与えられます。

優勝賞品がちょっと異色ですよね。サッカーや足球、バレーボール、バスケットボールの腕前が1日にして上達するわけではないので、運動に素質がなくて、休暇や外泊になかなかありつけない兵士たちは体育大会が面倒な行事と感じられることでしょう。

運動の素質があり、優勝候補になった中隊の兵士たちのなかにも体育大会を面倒な行事として考える人もいることでしょう。このような兵士たちの境遇は可哀そうです。同じ中隊員が汗をかきながら走っているので応援をしなければならないし、秋の日差しはまだまだ強く、楽しくもなく、あくびは出るし、かといって文句を言うこともできず、内心はどうして連休に体育大会をしようとするのか、という不満でいっぱいです。

そうなると、時にはこんなことも起こります。

予選を何度か突破したら、準々決勝、準決勝はジャンケンで決めるのです。ジャンケンで勝ったチームは試合で負けたことにして内務班に行って最も楽な姿勢でテレビを見て、負けたチームは運動場で汗を流して試合を行います。

ジャンケンで勝ったチームの兵士たちは「よし、私たちが負けた」と歓声を上げたりもします。

兵士たちが疲れる秋夕を迎えることもあります。

自殺事件など不祥事が起きると連休期間中に精神教育を受けることがあります。教育場に集まって座っている兵士や精神教育を主宰する将軍たちが教育時間のあいだ集中することができるでしょうか。

今回の秋夕を控えては、まだこのような事件が起きたという知らせが聞こえないため、ジャンケンで勝ったチームは静かな祝日を送ることになりそうです。

ところで、軍人が待ち望んでいる日がいつか知っていますか。

給料日、進級する日、後任が来る日、嫌いな先任が転役する日、ガールズグループが慰問する公演する日。

今回の連休にガールズグループを招待して公演を見ることにした部隊長がいたら、兵士たちは「うわ、私たちの隊長最高!!」と仰ぎ見ることでしょう。
  • Lim, Chul
  • 入力 2017-10-04 00:00:00

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