Q.韓国の箸は金属製のものが多いですが、何か理由がありますか?

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A.
「ジャングルで生き残る」というテレビ番組を製作するとしたら、おそらく西洋人は手で食べ物を食べるでしょう。ナイフがあれば、ナイフの先端で刺して食べたりもするでしょう。ふさふさした髭で、ナイフを前後に振って食べる姿は野性的に見えるでしょうね。

しかし、東洋の男女であれば、その必要はありません。適当な大きさの木の枝が2本だけあれば良いからです。箸を作るのは非常に簡単です。おそらく3000年前に中国大陸で箸が初めて登場した時も状況が似ていたのではないかと思います。アルビン・トフラーが21世紀の情報化社会は箸を使う民族が支配するとも言っているので、極東地域の箸は世紀を越えた発明です。

一般的に箸は中国で使われ始め朝鮮半島を経て日本に伝わったとされています。西洋人の目から見ると全く同じ箸文化的に見えるかもしれませんが、三国の箸は少しずつ違います。

中国は竹や木材で作られた長い先端が細くない箸を主に使います。熱い油で炒めた料理を大きな皿に入れて各自が取って食べる食卓では、このような箸が似合うでしょう。一方、日本では先端が尖っていて長さが比較的短い木の箸が主流となりました。細かい魚料理にはこんな箸がぴったりでしょう。

韓国の箸は長さや形状が日本と中国の中間あたりになります。そして銀や真鍮などの金属製の箸が圧倒的に多いです。最近では、ステンレスで作られた箸もたくさん使います。飲食店の箸はほとんどがステンレス製です。細かく分けることが難しいキムチなどを食べるのに便利なように進化した形です。昔からある程度の収入のある家では新婚夫婦の結婚準備品として銀の箸とスプーンが必須でした。ご飯も食べるときに銀の箸やスプーンで毒が盛られていないか確認していましたから。

極東三国では箸とスプーンの用途にも少し違いがあります。日本と中国ではご飯を含めてほとんどの食べ物を箸で食べます。日本では汁物を食べる時は器に口をつけて飲みます。中国では陶器で作られたスプーンを使用したりしますが、あくまでも補助的なツールです。

しかし、韓国ではご飯と汁物はスプーンですくって食べ、箸はおかずを食べる場合にのみ使用します。だからおかずが少ない場合は、箸を使う理由がありません。

実際、朝鮮時代の絵を見ると登場人物のほとんどがスプーンひとつで食事をする様子が描かれています。貴族の女性たちも相当数が箸なしでスプーンだけでご飯を食べています。当時の箸はさまざまなおかずを楽しむことができる権力のある男性の専有物だったと見ることができます。

このように食文化に応じて箸の形と材質がそれぞれ異なって発展したと判断されます。ハンバーガーなどのインスタント食品が氾濫し、韓国の若者たちが箸を正しく持てない現実も、結局は食生活から始まったのです。箸を正しく使用するには、64個の筋肉と関節を動員する必要があるそうです。重く滑りやすい金属製の箸で小豆や滑りやすいナマコを上手につまんで食べることを密かに誇りにしている韓国人もたまにいます。西洋人の目に神技のように見えるかもしれない箸使いで技能五輪で相次いでチャンピオンに上がったのです。

しかし、最近の世相を言えば箸を正しく使えない子供が多いと嘆く声も聞こえてきます。先日、小学校5年生を対象に実施した調査で調査対象の子供のうち20%だけが箸を正しく使用することがわかりました。

このような事態が続く場合は、箸の文化が世界を支配するというアルビン・トフラーの予言が極東地域で実現するか心配になります。
  • Lim, Chul
  • 入力 2014-08-12 09:00:00

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