Q.韓国のチョイノミクス(Choinomics)とはどんな経済政策ですか?ポイントは?

답변게시판
A.
  • チョイノミクス(Choinomics)の主人公である、チェ・ギョンファン副首相

多少不敬な単語ですよね。韓国の歴史上、統治権者ではなく長官の名をとって政権の経済政策を総称する名前を付けた例を見つけることができないからです。

前大統領の李明博政権ではMBノミックスと呼びましたし、米国のレーガノミックス(Reaganomics)や日本のアベノミックスも統治権者の名前を借りて使っているではないですか。全斗煥元大統領が「経済はあなたが大統領だ」と言ったキム・ジェイク首席は当時経済官僚たちの反対を押し切って安定・自律・開放をもとにした経済政策を展開し、物価、国際収支、成長の3匹のウサギを捕まえましたが、キムノミックスという言葉は使いませんでした。

このような面から見れば、チョイノミックス(Choi+ Nomics)という言葉を思い切って(?)作ったチェ・ギョンファン副首相はすごい人だと思います。

チョイノミックスの中核は、アベノミックスとかなり似ています。客船セウォル号事故の影響で極度に沈滞した内需経済を生かすために市場に資金を供給するのです。ここに企業が蓄積するだけで使用していない社内留保金を引き出すための税制政策と凍りついた不動産市場を活性化させるための住宅ローン規制の緩和、外国資本を誘致するためのカジノと医療民営化などの規制緩和がチョイノミックスの中核をなす内容になります。

0.1%の超低金利と100兆円を超える強力な資金供給をしたアベノミックスと同様にチェ・ギョンファン経済チームも、まず40兆ウォン以上を市場に送り出します。財政で11兆7000億ウォンを投入し、政策金融と韓国銀行の金融仲介支援などを通して29兆ウォンを供給します。

金額面でも違いがありますが、アベノミックスが円安で輸出競争力を高め物価上昇率を2%に抑えるという具体的な数値を提示したのとは異なり、チョイノミックスは目標に具体的な数字が出てきません。これが大統領ではなく経済副首相の経済運用の限界かもしれないという気もします。

チョイノミックスの背景となる経済理論は簡単です。

金利を落とせば資金調達費用と借入費用が低くなり、企業は投資を多くし、消費者は財布を開くというものが金利理論です。信用的な側面では韓国銀行が通貨量を増やすと銀行も融資する余裕資金が多くなり投資と消費が増えるという計算になります。

また、金利の低下で預金や債券の収益が低下した場合、相対的に株価は上昇し株式投資でお金を稼いだ人はお酒を飲み、家電製品や自動車も新たに新調するでしょう。為替レートの上昇と輸出の増加も期待されているため、どうしても物価上昇は心配される部分です。

ほとんどの経済政策がそうであるようにチョイノミックスも効果が表れるには、少なくとも6か月が必要です。政策によっては2年以上経過してから効果が現れるものもあり、医療民営化などの激しい反対が予想される政策もあります。

最終的にはチョイノミックスの成否は、大統領から権限の委任とサポートをどれだけ受けて、議会や韓国銀行など関連省庁と協議をするかにかかっています。

LTV(ローン・トゥー・バリュー:不動産物件の価値に対する負債の割合)とDTI(debt-to-income ratio:債務者の年収に対する元利金返済の割合)をそれぞれ70%と60%に単一化するなどの不動産政策を打ち出しましたが、活性化されるよりも副作用がより大きく現れる場合、チョイノミックスが根底から揺れることもあるでしょう。
  • Lim, Chul / 写真_毎経DB
  • 入力 2014-08-18 11:25:00

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