Q.イマジンユアコリア(Iagine Your Korea)、韓国に訪れる観光客は何をイメージするのか？
| A. | 礼儀をわきまえない女神と400年前に韓国に来たエイリアンの運命的な出会いを描いた「星から来たあなた」ですか、それともずっと前のドラマで悲劇的な運命を乗り越え、厳しい男性中心社会で貴族の仲間入りをした「大長今」ですか。 半導体に続いて、携帯電話で世界を牛耳るサムスンか、あるいはBoAやPSY、少女時代、EXOなどの韓流スターが率いるK-POPですか。または激しいダンスを踊るB-Boyでしょうか。 それぞれの韓国への思いや感情は異なるざるを得ません。韓国に優れた数学者がいたら、全世界の学生は数学の時間に韓国人の数学者の理論を勉強して、「韓国人はとてもスマートだな」と思うかもしれません。 おそらく「あなただけの大韓民国を想像してください（Imagine Your Korea）」という新しい韓国観光ブランドを作った背景も、人々がそれぞれ別のものを考えることに着目したものから来ています。以前作成した観光ブランドである「Korea、Sparkling」や「korea、be Inspired」より洗練されたという気もします。 ところで、「だから何、どうしろっていうの」と言われると困ってしまいます。「韓国に行く人はもともと何かしら目的があるだろうし、韓国に行くつもりがあまりないのに、何を想像しろというの」と言われてしまうと、適当な答えが見つかりません。 騒がしく宣伝をしなくても多くのメディアから毎日溢れ返るニュースで韓国のイメージは、幾重にも積み重ねられています。そのようなイメージが観光韓国ブランドに直接的な影響を与えるでしょう。残念ながら、外国人が韓国の第一印象として最も多く思い浮かべる単語は、北朝鮮です。まだ外国人の目から見る韓国は戦争が起こる可能性が常に存在している危険な国であるということでしょう。 どんなに良いブランドを作っても世界のこのような考えを変えるのは困難です。 Imagine Your Koreaと謳った、韓国観光ブランドが持つ根本的な脆弱性です。 文化観光部や韓国観光公社などが、このような弱点を知らないはずがありません。それにもかかわらず、新しいブランドを作った理由は、観光収支の赤字が解決される兆しが見えないからでしょう。韓国を訪れる観光客が1200万人に達したにも関わらず、観光収支は依然として30億ドル以上の赤字です。観光産業の所管当局としては恥ずかしい数値です。 Imagine Your Korea。それぞれの韓国を想像して、それぞれの独特の体験をプレゼントする。趣旨は非常に素晴らしいです。しかし、このようなブランド力で観光客を引き寄せられていると考えている韓国人は、おそらくいないでしょう。 韓国人が観光スポットを訪ねるために見知らぬ外国に旅立つように、韓国に見に行きたい名所があれば、面白い話があれば、お金をかけても飛行機やフェリーに乗ることでしょう。結局は、観光地の問題でしょう。しかし、外国人にアピールするほどの観光スポットはまだ固く閉ざされている状態です。 韓国に対する外国人の第一印象が北朝鮮であれば、これを変えてくれる絶好の観光商品としてDMZ観光、金剛山観光がありますが、いつ解禁されるかわからない状態です。 2008年7月、金剛山に遊びに行った観光客の一人が襲撃され死亡してから中断された金剛山観光は、それからすでに6年が経っています。 冷戦の歴史がそのまま残っている非武装地帯（DMZ）は、生物多様性が生きているエコツーリズムの宝庫でしょう。関連省庁が競争でもするようにDMZ活用案を出して、江原道は2008年にDMZ観光庁という職制まで作りましたが、これを統合する司令塔がおらず漂流中です。 韓国が過度の美容整形手術で非難を受けており、Imagine Your Koreaがこのような否定的な認識をなくすと明らかにしていますが、釜山市は医療観光都市になることを熱望しています。クルーズ船上の医療観光商品を作る夢を膨らませてもいます。 「盗賊も手足が合わなければならない」という韓国の言葉のように、Imagine your Koreaが世界の胸に幻想を植えつけるには関連省庁はもちろんのこと、韓国人全体の認識が一つになる必要があります。観光スポットを作ることが難しい場合は、「外国人に親切な韓国人」という印象は植えなければならないでしょう。そのためにはまず、外国人労働者を搾取する悪徳事業主から心持を正すべきです。 |
- Lim, Chul
- 入力 2014-08-25 17:00:00
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