Q.韓国のジョン(煎)は秋夕と旧正月にだけ作って食べるものですか?

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A.
ジョン(煎、チョン)はフライパンに油を引いて魚や牛肉、野菜などを薄く焼いた代表的な韓国料理です。

ジョン(煎)は、漢字が「煎じる」、「煎る」という意味なので、油で焼いた食べ物は全部ジョンに含まれるべきです。
だから種類もとても多いです。

カムジャジョン(じゃがいも)、キムチジョン、ノクトゥジョン(緑豆)、トングランテン(肉団子)、メミルジョン(蕎麦粉)、ぺチュジョン(白菜)、センソンジョン(白身魚)、プチュジョン(にら)、ユクジョン(肉)、チャムチジョン(ツナ缶)、ピョコジョン(しいたけ)、パジョン(ねぎ)、ホバクジョン(ズッキーニ)...。 JTBCの料理番組『冷蔵庫をお願い』では、「アップルパイ」をサグァジョン(りんご)に翻訳しましたが、パイとジョンは違います。

夕食のおかずにジョンが出る家もあります。しかし、主婦がすごく働き者だったり、料理の腕を自慢したがったり、お手伝いさんが一緒に住んでいない平凡な家庭では、あまり見られない光景です。

貧しかった時代には卵もお金の心配なく暮らす家くらいが、心置きなく食べる物でした。だから、卵でジョンを作るのは、庶民としては考えられないことでした。油も産業化以前は食用油の需給が今のように豊かな方ではなかったので、油をたくさん使う料理「ジョン」はかなり贅沢な食べ物だったのです。

ジョンに衣を着せるために小麦粉と卵で衣を作って焼き始めたら、数個だけ作って終わることはできません。 だから、ジョンを焼き始めると、基本20~30個くらい作ります。ジョンが誕生日や名節など特別な日に作って食べる食べ物として定着した理由でもあります。

* 現在は韓国料理にも油を使う種類が多くなりましたが、大豆油の多くは名節にジョンを焼く時に消費されます。

名節が近づくと娘や嫁たちは、ジョンを作ることを考えただけで、頭がズキズキするそうです。一日中台所でジョンを焼くと、油の匂いが原因で気持ち悪くなります。うずくまって汗を流しながら、焼いてるのに、お兄さんや弟がそっと入ってきて、一生懸命作っておいたジョンを食べると、一発殴りたい気持ちになりますが、「おいしい?」と苦笑したりしました。

もし、怒鳴ったら、せっかく苦労して作ったのに、「弟がジョンを食べたからって、怒鳴らなくてもいいでしょ」とお母さんに小言を言われるからです。

でも、最近はかなりよくなりました。男たちが家事を手伝うのが当然視され、ある家ではジョンの衣はもちろん、最初からジョンを作ることを男に任せたりもします。

肉や野菜、魚に衣をつけて油で焼く姿だけを見守りながら、大したことないと思っていた男たちが、ジョンを焼くのに加わりながら、「これは大変だ」と思ったせいか、最近はジョンを作って売っている店が、たくさんあります。 名節に注文すると、希望する時間に玄関前まで配達してくれます。

名節が近くなると、主要ポータルサイトに「ジョン(煎)」を紹介する広告が増えたりもします。

名節にジョンをたくさん作る理由は、お供え物として捧げる食べ物だからです。お酒のおつまみや子供のおやつには、ちょうどいいですが、最近のように食べ物が多い時は、名節が過ぎたら残るのがジョンです。
家に帰る親戚に一袋ずつジョンを包んであげるのは、情が深いからそうすることもありますが、残ったジョンを処理するのが大変だからという一面もあります。

量が多いと1回で食べる分だけを分けて冷凍保管するのがいいです。食べる前日、食べる分だけ取り出し、冷蔵庫で解凍して食べるのが一番普遍的です。しかし、捨てないだけで、味の質は最初に作った時より遥かに落ちます。電子レンジを利用して温めると、妙に生臭い匂いがするし、フライパンでもう一度焼いても味は最初のようにおいしくはありません。

だから食卓に出しても家族の箸は進まず、捨てるのがもったいない主婦たちだけ食べることになります。そうすると太り、名節後遺症で頭が痛いのにお腹の肉まで増えるので、ジョンが主婦たちの敵であることは間違いないです。

そのためか最近は名節に残ったジョンでチャプタンチゲを作る方法が人気を集めています。

昔より生活が豊かになった今、ジョンくらいならいつでも作って食べることができますが、名節に食べてこそおいしく、名節の食卓から抜けると寂しい食べ物であることは確かです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-09-24 00:00:00

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