A. | 世界各国のビールを味わったボールの雰囲気が、表情から分かります。 「馬のおしっこみたい」は、最悪の評まで聞いた韓国ビールの境遇を代表する絵で、酒好きから支持される絵です。 韓国のビール消費者の中には、炭酸と軽い感じの韓国ビールが飲みやすいと肯定的に考えている人もいるものの、「味が甘い」と感じている人の方がはるかに多いのです。 このような評価にも関わらず、3兆ウォン以上のビール市場をHITEjinro(ハイトジンロ)とOBビールやロッテ酒類が牛耳っています。少し面白いですね?まずいと言いつつも粘り強く買って飲んでいます。 こうなった理由は、いくつかあります。まずは、韓国の酒好きが「死ぬまで飲もう」という酒を飲む飲酒文化の影響が大きいです。特に焼酎、またはウィスキーとビールを混ぜて飲む爆弾酒*が広まり、ビールは爆弾製造用に転落した感じもします。 ビール会社としては、大したことではありません。どんな用途でもたくさん売れればいいでしょうから。 お酒をたくさん飲む文化の定着に伴い、ビール会社は飲みやすいようにホップを減らし、トウモロコシやタピオカなどの添加物の割合を増やしました。そして、のど越しがいいというCMで消費者を魅了しました。爆弾酒の登場後、韓国ビールの味は1980~90年に比べて、かなり薄くなってしまいました。爆弾酒のベースに使われているため、あえて味を問い詰める必要はないでしょう。 1999年まで製造原価の150%にも及ぶ、とてつもない酒税も品質を落とすのに一助しました。ビールに課せられる税金は、これだけではありません。酒税の30%の教育税、そして製造原価と各種の税金を合わせた金額の10%である付加価値税が追加されています。ビールにかかる税金がものすごく高いため、少しは低価な付加物を追加するのがメーカーの戦略で固まったわけです。 韓国のビール会社が流通網を掌握し、飲食店や居酒屋に中小ビール会社の製品や輸入ビールが入る場所がないため、ビール会社は似たような味を持った製品をめぐってマーケティングで勝負しています。 Cass(カス)とOBラガー、HITEは、マーケティング戦略でこれまでビール市場を分割してきましたが、最近はHITEjinroのTERRA(テラ)が急上昇しています。 「大気汚染の時代、ただの麦芽で造るビールだったら、地球の反対側まで行ってない」という文句に代表される環境にやさしいマーケティングで、一部で議論が起こったり、瓶の波模様に特許をめぐる議論がつきまとわれましたが、株価を牽引するほどの突風を巻き起こしたのは明らかな事実です。 今の勢いなら、長期間、1位を守ってきてた「Cass Fresh」**の地位が脅かされるでしょう。 2019年の第一四半期までCASSは、2位のHITEに4倍以上の格差を見せ、トップの座を占めました。 ちなみに3位は、アサヒ、4位はKlound(クラウド)でした。 **1994年に俳優のチェ・ミンスをモデルに「男ビール」というキャッチフレーズで発売、流通網を掌握しました。韓国の料理店でビールを頼んだら、ほとんどCASSを出します。焼酎と混ぜても味の異質感が感じられず、ソメクを楽しむ人々が特に好むビールです。 TARRAの突風がいつまで続くかは定かではありません。来年から酒税が従価税から従量税に変わるうえに、輸入ビールの攻勢が強いからです。 純粋に味でビールを楽しむ人の多くはすでに輸入ビール側についた状態です。去る2013年は、わずか4.3%だった輸入ビールの市場占有率は、2018年に21.3%に高まった状態です。 日本製の不買運動の影響でアサヒビールの販売量が減少しましたが、減った部分は韓国製ビールに回りませんでした。 |