Q.映画『幼い依頼人』のモチーフになった事件について教えてください

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A. 2013年8月、慶尚北道(キョンサンプクト)漆谷(チルゴク)で起きた恐ろしい事件です。 継母によって8歳の少女が残酷に殺されました。

長期間、激しい暴力を受けて死亡したという点では1989年1月に発生した日本の東京女子高生コンクリート殺人事件と似ているところがあります。(もちろん、殺害動機、犯人、暴行と殺害方法、遺体の隠蔽などが全て異なり、比較は難しいです)

この事件はSBSの告発番組『それが知りたい』で「9歳のソウォン(仮名)の奇妙な死」というタイトルで放送され、関心を集めたりもしました。

ソウォンは腹痛を訴えて倒れたとして病院の救急室に運ばれましたが、病院に到着した時はすでに死亡していました。継母は地域児童センターに「子どもが病気で亡くなったけど、葬儀をどう行ったらいいのか?」と問い合わせたところ、普段から彼女の言動を疑ってきた社会福祉士がすぐに警察に通報しました。そして解剖により、ソウォンが臓器破裂で死亡したことが確認されました。さらに、子どもの体に数十か所のあざと傷が発見され、顎と頭からもひどい傷によって縫合手術を受けた跡も見つかりました。腕は関節が曲がらないくらい奇形になっていました。

捜査に乗り出した警察は最初に12歳の実のお姉さんを犯人として注目しました。

「人形を取られたくなくて拳で5回殴り、足で1回蹴ったら妹が死んだ」と自供したからです。

しかし、ソウォンの状態は12歳の幼い女の子が行った行為には見受けられませんでした。子どもが脅迫を受けたり虚偽の供述を強要されていると確信し、懸命に説得しました。

姉妹の叔母も姉の犯行事実を信じられませんでした。両親が離婚した後、6年間叔母のもとで育ちましたが、実の父親が再婚した後、子どもたちを連れて行った後から虐待が始まったというのが叔母の証言でした。地域児童センターや学校でも虐待申告と証拠を持っていました。

警察が追及すると、継母は姉と喧嘩をしたため一度殴ったと主張し、傷害及び虐待、放任致死容疑で拘束されました。

その後、12歳の姉は法廷の非公開証人尋問で、虚偽の供述を強要された事実を打ち明けました。 ソウォンに対する暴行に加わった父親と一緒に暮らしていたため、事実を打ち明けることができずにいましたが、心理治療を受けた後に真相を明かしました。

姉の陳述を通じて継母と実父の悪事が明らかになりました。常習的に姉妹を鞭打ちし、辛いとうがらしを無理やり食べさせ、ご飯を食べないという理由で2日間飢えさせ、言うことを聞かないからと言って夜も眠れなくし、気を失うほど首を締めたりしたそうです。排泄物が付着したティッシュを食べさせる変態行為まで行なったそうです。

こんなに虐待するなら、なぜ叔母さんから子供たちを連れてきたのでしょうか。

理由が分かる情況があります。姉が児童保護センターに「妹が従兄弟から性的暴行を受けた」と通報したことがありましたが、身体検査では痕跡が見つからず、「自分もやられた」と供述を変えたそうです。センターの関係者が継母に「事実であれば警察に通報しなさい」と勧めましたが、継母が拒否したため、姉の身体検査は行わなかったそうです。

実は叔母が姉妹に近づくのを防ぎ、さらに金をせびり取ろうと姉妹を脅迫したのです。継母は近所に示談金として家一戸ほどの金額を受け取らなければならないと騷ぎ、計画が失敗した後も「叔母の息子が子どもたちに数回にわたいr性的暴行を加えた」と近所中でわめき回っていたそうです。

『それが知りたい』の取材陣がウワサをたよりに彼女の元夫に会いましたが「口を開けば嘘を言う女」、「金遣いの荒い女」、そして「これ以上他人に迷惑をかけないで、ただ死んでほしい女」などと言われただけでした。

実父も最悪でした。継母の暴行で腸が破裂したソウォンを2日間放置したのはもちろん、死んでいく過程を動画で撮って姉に見せることまでしました。そうして、姉に虚偽の証言をさせたのですから、真実を解き明かすのが怖かったのでしょう。

裁判の結果、継母には懲役15年、父親には懲役4年の最終判決が下されました。

捜査過程を通じて、ソウォンの死を防ぐ機会があったという事実も確認されました。姉の体に数多くの傷とあざを発見した児童保護センターで警察に通報したことがありますが、「自ら自害をした」という子どもの供述のため、「心証はあるが物証がない」という理由で継母を処罰できなかったそうです。この時、継母と子供を隔離する措置だけでもしたなら、ソウォンは生き残れたはずです。

この事件で児童虐待に対する処罰が強化され、周りの人の通報義務を強化した特例法が成立したのですから、ソウォンは死んで他の子どもたちの安全を少しでも改善したわけです。

余談ですが、事件が起きた後、一部のメディアが大学病院の相談記録を盗み報道したり、児童保護センターのトイレに姉について入り、インタビューを試みるという蛮行を犯して国民の怒りを買ったりしました。

映画『幼い依頼人』は、他の被害者である姉の視線で事件を展開しましたが、残念ながら19万人が観覧するのにとどまり、興行に失敗してしまいました。とてもむごたらしい内容なので観客たちは見づらかったのかもしれません。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-03-06 00:00:00

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