Q.韓国のことわざ「肝臓に便りも届かない」は、どういう意味ですか?

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A. 40歳で文壇に登場した作家パク・ワンソ(朴婉緖)は、日常的な生活を中年女性の視点で繊細かつ現実的な感覚で表現しました。

雑誌『女性東亜』に初めて紹介された小説『裸木』も平凡な日常を芸術的に昇華させたという評価を受けた作品です。

この小説に一節が出てきます。

「~うどん一杯では肝臓に便りも届かない」(- 우동 한 그릇 가지고야 간에 기별이나 가야지)

あえて小説の一節を引用しなくても肝臓に便りが届かない時が多いでしょう。
朝食と昼食を抜いて、お腹がすいて死にそうなのにバナナ1本を渡されて
「たくさん食べて~」と言われた時。

「血と肝臓に便りも届かないよ!」


「肝臓に便りも届かない」(간에 기별도 안 간다)という言葉は食べ物の量が少ないという意味です。
日本ではどのように表現するのか、よく分かりませんが英語の似た文章には肝臓が登場しません。

普通は「nowhere」という単語が登場します。
例を挙げると

One portion of steak at the restaurant is so small that it sems to go now here.
直訳すると「レストランのステーキの量が少なすぎて、どこに行ったのか分からない」
きちんとした翻訳家に出会えば下線を引いた部分を韓国語で「肝臓に便りも届かない」と表現するでしょう。

「肝臓に便りも届かない」という言葉は昔、朝鮮時代以前から慣用句として使われた言葉です。
当然、知りたいことがあります。なぜ胃ではなく肝臓なのでしょう?

肝臓の機能を知れば、この疑問は簡単に解消できます。
私たちの体の化学工場と呼ばれる肝臓は毒を解毒し消化液の胆汁を作り、タンパク質を再合成するなど約500種類のことをします。

口に入った食べ物は胃と腸で分解(消化)されますが、一旦肝臓に保存された後、体の隅々に伝わります。健常者の場合、1分間に約150㎖の血液を供給して溜まっている各種栄養分を供給します。肝臓には人体の各器官から栄養分を取りに来た血が流れますが、通常は全体の血の1/3程度がとどまっており停滞現象が起きると血の半分程度が肝臓にある場合もあるそうです。

こんな意味で言うと「肝臓に便りも届かない」という言葉の本来の意味は必要な栄養素が作れないという奥深い意味が込められています。

ちなみに「기별」(便り)が何かも教えます。
「기별」とは、朝鮮時代の承政院*が宮殿の知らせを書いて発行した朝の新聞のことです。その後、「知らせ」を意味する言葉へと範囲が広がっていきました。

そのため「肝臓に便りも届かない」という言葉は「肝臓に食べ物を食べたという知らせが伝わらない」と変えて使うこともできます。

余談ですが「肝臓に便りも届かない」という言葉の別の語源を提示する人もいます。

昔の乞食たちは誰かが結婚することも、どこの家の老人がいつ還暦を迎えるのか知り尽くしているほど情報力に長けていました。そうしてこそ飢えたお腹を満たすことができたからです。
乞食たちは「貧しい家に行って物乞いをしない」という鉄則を持っていました、物乞いをしても何も出てこないので声を張り上げて力が抜けるだけということを知っているからです。

ここから、このようなことわざが出てきました。
「貧乏な家には乞食が物乞いもしない」

上のハングルを分析してみると

가난 = 가ㄴ(간)

거지 = 거ㅣ
비럭질 = 비ㅓㄹ도
안 간다

「肝臓に便りも届かない」(간에 기별도 안 간다)になるという説明です。
本当に話にならない主張です。笑わせるための言葉です。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-11-03 00:00:00

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