Q.旧正月にトックク(お雑煮)を食べる理由がありますか?

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A. 韓国に古くから伝わるこんな言葉があります。
「トックク(お雑煮)を食べたら一歳年を取る」

そのためか、地方ごとに祭祀料理に違いがありますが、どこでも旧正月料理としてトッククは欠かせません。

伝統的な韓国のトッククは白いカレトクと言われる餅を作って平たく切った後、ダシ汁で煮た食べ物です。

*牛骨スープが最も多く使われますが地域によって鶏スープ、カタクチイワシスープ、乾燥スケトウダラスープを使うこともあり、海岸地方ではカキ、カプサアオノリ、ワカメを一緒に入れて作ることもあります。

どうしてお餅を小銭の形に切るのでしょうか?
トックク一杯に麺のように長生きしてほしいという願いと小判をたくさん儲けようという願いを込めたのです。

米で作った白餅でなければならないことにも理由があります。
天地万物が新しく始まる旧正月、清潔な心を持って生きるという厳粛な宣言です。

前述のように旧正月のトッククは1歳、歳を取るという意味で「チョムセビョン(添歲餠)」と呼ばれています。
19世紀発刊の『東國歲時記』には、トッククを「ペクタン(白湯)」または「ビョンタン(瓶湯)」と記載していますが、年齢を尋ねる時に「瓶湯は何杯食べたか?」と話す記録が残っています。

最近は米が豊富ですが米が貴重な時代、餅はいつでも食べられるものではありませんでした。
ご飯一杯食べるのも大変なのにトッククだなんて…。

庶民にとって米で作った白餅は還暦や名節などに使える貴重な食べ物でした。
旧正月にトッククを作って祭祀にも供え新年の挨拶に来た人におもてなしする食べ物でした。

トッククには普段食べることが難しい肉も入りますが、裕福な人は牛肉やキジ肉を使い、事情が苦しくなったら鶏肉で代身しました。「キジの代わりに鶏」ということわざが生まれた由来でもあります。

地方によってはカレトクの代わりにチョレンイトッククを食べることもありますが、繭のような形をしたチョレンイトクにも財物と豊作を願う気持ちが込められています。

チョレンイトックク。高麗の首都だった漢城の人びとが朝鮮を開国したイ・ソンゲ(李成桂)に対する悪感情を込めて作ったという説もあります。

トッククのほかに正月に食べる祭祀料理としては、各種のジョン(煎、チヂミ)やカルビチム、トッカルビ(粗挽きカルビ焼き)、チャプチェ、そばなどがありますが詳しい説明は省きます。

トッククと一緒に欠かせない名節料理であるチヂミ

トッククの話をしたので簡単なレシピも紹介しましょう。

材料はダシ汁の材料、昆布、醤油、ごま塩、卵、そして餅

1. 鍋に餅を入れて水に浸しておく
2. 鍋に水を550ccぐらい入れて煮る。お湯が沸いたら中火にしてダシ汁の材料(煮干しなど)と昆布を入れて1時間ほど煮る。
3. ダシ汁の材料と昆布を取って沸騰させた後、ふやかしておいた餅を入れる。
4. 泡立ったら冷たい水をコップ一杯注いで醤油で味を付ける。醤油で適当に色だけ付けて残りの味付けは塩でする。
5. 餅が温まったら器に入れてごま油半分とゴマ塩を少し入れて錦糸卵を載せた後テーブルに出す。

実に簡単です。味は各自、責任を負ってください。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-02-11 00:00:00

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