Q.旧暦1月15日(正月テボルム、小正月)に食べる食べ物があれば教えてください

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A. 複数でロールプレイをするMMORPGゲーム「風の王国」に、こんなシーンがあります。
正月テボルム(小正月、テボルム)、つまり旧暦の1月15日になると体にできものが出ないように割った穀物が悪鬼となって村の田畑に現れます。種類別に20匹の悪鬼を処理するとナッツで作った帽子を受け取ることになります。

ゲームで扱うほど正月テボルムは韓国で由緒ある名節*の1つです。
昔は旧正月よりも盛大に過ごした名節です。より正確に言えば旧正月(旧暦1月1日)からテボルム(旧暦1月15日)まで15日間をお祭り期間だったと見るのが正しいです。

* 2021年は2月26日。残念ですが祝日ではありません。

テボルムは、旧正月に挨拶できなかった大人たちに新年の挨拶をすることができる最後の日でもあります。

名節だから特別な食べ物を食べるのが当たり前でしょう。

ゲーム「風の王国」でナッツで作った帽子をプレゼントされたように、テボルムに食べる料理のハイライトはナッツです。「ブロム(부럼)」とも言います。

旧正月の朝、トックク(お雑煮)を食べると1歳年を取って成長するようにテボルムには年を取ってブロムを噛み砕いて食べると(ブロムケギ、부럼 깨기)病気にならず元気に一年を過ごせると言われています。「ブロムケギ」は特に日に日に成長する子どもたちに特別な行事でした。ナッツを割ってこそできものや腫れ物が出来ないからです。

実際に「食べる化粧品」と呼ばれるナッツ類は栄養豊富な食べ物です。不飽和脂肪酸が多く各種の栄養素も豊富です。アメリカのニュース週刊誌『TIME』が掲載した10大健康食品のうちランキング3位にランクインしたほどなので東洋と西洋を問わず価値が立証されたわけです。ピーナッツやクルミ、松の実、アーモンドに含まれるビタミンEがコラーゲンの生成を助け肌を美しくしてくれるため、できものなどは簡単になくなるでしょう。

今日、ナッツは一年中食べますがテボルムには殻を割って食べなければなりません。そのため市場で質の低いナッツが高く売られることもあります。

テボルムに食べる食べ物の中で欠かせないのが五穀飯です。

五穀飯はもち米、キビ、黒豆を混ぜて炊いた雑穀飯です。もち米を使う分、普段よりご飯の水を少なく入れないと粘り気のあるご飯になりません。

冬至に食べる小豆粥はテボルムにも登場します。意味はやはり悪鬼を退けるためです。小豆粥を作りたくなけれ五穀飯に小豆を一緒に入れて六穀飯にしてもいいです。

ユウガオやキノコ、豆、カブ、大根の葉、キュウリ、ナスの皮などのチンチェ(陣菜、冬の間食べるために保存食として用意しておいた干しナムル)もテボルムに食べるべき食べ物です。チンチェを食べてこそ真夏の暑さに負けずに過ごせるからです。正確に計算するとチンチェに入るのが19種類にもなります。これをすべて準備するとしたら、チンチェ(陣菜)ではなく珍菜(チンチェ、珍しい野菜)になるでしょう。

種類が多すぎます。3つ程度に減らしても十分です。カボチャの葉やキキョウ、モヤシなど簡単に手に入るナムルを代わりに使用しても構いません。

昔も酒は子どもたちに禁じていましたがテボルムの時は例外でした。
テボルムの早朝にクルミなどを割ってナッツを食べる時、冷たいお酒を1杯ずつ飲みました。これを耳明酒(귀밝이술、クィバルギスル)と呼びましたが、子どもにも一杯ずつあげました。このお酒には耳をよく聞こえるようにして一年中良い知らせだけを聞くことができるようにするという願いが込められています。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-02-25 00:00:00

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