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「韓国原子力の力」…火星までの距離を半分に


「原子力はイーロン・マスクが容易にはこなせない分野だ。彼がウラニウムを扱うことは簡単ではない。」スペースX創業者イーロン・マスク氏の「メンター」でよく知られているロバート・ズブリン火星協会長は毎日経済とのインタビューで、原子力は韓国が宇宙に進出するための踏み台になると断言した。同氏は「韓国にも原子力産業と研究人材が存在することを知っている」とし、「原子力は宇宙からエネルギーを供給する核心的で重要な部分だが、この役割を韓国が果たすことができるだろう」と意味を付与した。

事実、原子力エンジンの推進力は従来の化学燃料ベースのエンジンよりもはるかに強く、火星をはじめとする宇宙探査期間を半分以上に短縮させる。現在、火星に行くには半年以上かかるが、原子力には3ヶ月未満に短縮する。このことから火星を超えて宇宙、つまり「深宇宙」開発が本格化しつつ、原子力エンジンに対する関心が高まっている。

今年の初めにイギリス宇宙局(UKSA/United Kingdom Space Agency)は自動車・航空機エンジン製造企業のロールスロイス社と手を握り、宇宙船に装着する核推進エンジンの開発に着手したと宣言した。米国航空宇宙局(NASA)も数年前から民間業者と協力し、次世代の核熱推進ロケットを開発するプロジェクトを進めている。米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)も昨年、企業と協定を結んでエンジンの開発を開始した。

韓国も宇宙市場の先取りのために「宇宙原子力」に関心を持たなければならないという声が高い。イム・チェヨン韓国原子力研究院革新原子力システム研究所長は、「宇宙原子力分野はやってみる価値がある」とし、「みんながスタートラインであり、私たちが持っている原子力技術は絶対にひけをとらないと思う」と語った。

原子力だけでなく、韓国が強みを持つバッテリー産業もさらに積極的に航空宇宙分野での領域を拡大する必要がある。韓国産バッテリーは電気自動車のように、電力で動作する都心航空モビリティ(UAM)と小型人工衛星にも適用が可能だ。
  • 毎日経済 | 特別取材チーム | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-17 20:45:05




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