トップ > コラム > チョン現代自動車会長が理事会に参加しなかったワケ?

チョン現代自動車会長が理事会に参加しなかったワケ?


鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車会長は米国のロボット専門企業「ボストンダイナミクス(Boston Dynamics)」の経営権買収を最終決定する現代自動車と現代モービス理事会の現場に参加しなかったことから、その背景に関心が集まっている。

17日に現代自動車が公示した2020年度の事業報告書によると、昨年末にボストンダイナミクスへの株式投資承認のために開かれた臨時理事会にチョン会長は参加しなかった。チョン会長を除いた残りの理事会のメンバー10人はすべて参加して賛成票を投じた。同じ案件で現代自動車の理事会の翌日に開かれた現代モービス臨時理事会にもチョン会長は参席しなかった。理事会メンバーの鄭夢九(チョン・モング)名誉会長とチョン会長を除く7人が賛成して可決させた。理事会の承認で現代自動車と現代モービスは、ボストンダイナミクスの株式をそれぞれ30%と20%を取得した。

現代自動車グループのボストンダイナミクス買収は、昨年10月にチョン会長の就任後、計8億8000万ドル(約9600億ウォン)を投入して行われる最初の買収・合併(M&A)として注目された。当時、チョン会長は買収に個人の資格で参加し、持分20%を確保した。

チョン会長は現代自動車グループの新事業推進の不確実性を緩和するために個人レベルで投資に同参しただけに、利害衝突の問題が発生しないように、最終決定を行う場には参席しなかったものと思われる。

現代自動車の関係者は、「取締役会のメンバーが理事会で、すでに個人的に投資を決定したチョン会長の影響を受けずに、株式投資を承認するかどうかをめぐり自由な雰囲気で議論する場を造成することができるようにチョン会長が出席しなかったと聞いている」と説明した。
  • 毎日経済 | ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-17 20:04:55




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア