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ピケティ「1%対99%大討論会1部:ピケティとの対話」で主題発表

教育改革による生産性の向上・成長が中心…私を左派や右派に分類しないでほしい 

  • ピケティ「1%対99%大討論会1部:ピケティとの対話」で主題発表
「教育改革が成長をリードし、所得不平等を減らす最も効果的な方法になりうる」。

「ピケティ症候群」が韓国に電撃上陸した。『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティ パリ経済学校(PES)教授は19日、ソウルの新羅ホテルで毎日経済世界知識フォーラム事前イベントとして開かれた「1%対99%大討論会1部:ピケティとの対話」で主題発表を行い、各パネラーおよび聴衆と討論した。

「資本主義の救世主」から「生煮えの左派経済学者」に至るまで、彼を取り巻く多くの言葉を意識したように、ピケティ教授は自分の研究と世間の評価に対して思うところを打ち明けた。

ピケティ教授は、「韓国では知識基盤を拡大して生産性を高め、これを通じて経済成長を誘導することが所得不平等を減らす効果的な方法になりうる」と明言する。続けて、「教育革新を通じた生産性増大は韓国内での所得不平等を軽減できるだけでなく、先進国との格差も減らすことができる方法だ」と強調した。

特にすべての階層がより良い教育サービスを受けられるように公教育制度を整え、教育に対する機会を公平に提供することが何よりも重要だと指摘した。税金を通じた不平等解消の方法についても、さらに具体的に提示した。ピケティ教授は、「年収が1億ウォン、10億ウォン、100億ウォンの人に同じ税率を課すことは望ましくない」とし、「最上位所得層の限界所得税率を高めなければならない」と主張した。

  • ピケティ「1%対99%大討論会1部:ピケティとの対話」で主題発表
  • < ピケティが提示した所得不平等解決策 >

ピケティ教授はまた、「資産から負債を差し引いた純資産に対しても、累進的に税金を課すことが重要だ」とし、「課税標準を純資産とする場合、90%を超える者は課税対象から除外されるべきだろう」と語った。また、「人口の高齢化は成長を停滞させ、相続などを通じた所得不平等を拡大しうる」とし、「これに対する対策を用意することも急がれる」と指摘した。

ピケティ教授は「左派経済学者」として認識されることに対する拒否感を表明した。教授は、「私の研究の最も大きな成果は歴史的データを分析し、資本主義経済の問題点を指摘したこと」だとし、「私を左派や右派のどちらにも分類しないでほしいものだ」と語った。

この日の討論会はソウル大のイ・ヂスン教授の司会で進行され、ローレンス・コトリコフ米ボストン大学教授、チョ・ウォンドン中央大教授(前青瓦台経済首席)、シン・グァンホ高麗大教授などがパネラーとして参加した。なお、国会議員・銀行頭取・研究機関長などのオピニオンリーダーと一般聴衆650人が参加し、ピケティ症候群のベールを取り去った。
  • 毎日経済_企画取材チーム=ノ・ヨンウ次長/チョ・シヨン記者/キム・ドンウン記者/アン・ヂョンフン記者/カン・ボンヂン記者/イ・ヒョンヂョン記者/キム・ガンレ記者/キム・テヂュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-19 15:30:23




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