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韓、釜山BEXCOで「2021ドローンショー・コリア」開催


  • 韓、釜山BEXCOで「2021ドローンショー・コリア」開催

  • 斗山モビリティイノベーション(DMI)は去る29日、釜山BEXCOで開かれた「2021ドローンショー・コリア」で水素ドローンの新製品「DS30W」とともに、太陽光パネルの点検や探査救助など、多様な水素ドローンソリューションを公開した。最大で100人あまりの観覧客がDMIブースを訪問し、水素ドローンを見物した。 [釜山=ハン・ウラム記者]


去る29日、釜山市海雲台区のBEXCOで開幕した国内最大ドローンの展示会「2021ドローンショー・コリア」の現場を訪れた。この日の展示会ブースの中でだんぜん注目されたのは、斗山モビリティイノベーション(DMI)だった。 72平方メートルほどのブースには、最大で100人近い人出が集まった。 DMIは世界初で水素ドローンの商用化に成功し、太陽光パネルの点検やガス配管の点検、探査救助業務など、水素ドローンの適用分野を拡大してるグローバルリーディング企業だ。

DMIおよびKTと共同で人命救助のためのドローン実証テストを実施してきた亜洲大のイ・グクチョン教授がDMIブースで、「応急環境での水素ドローンの活用」をテーマにマイクを握った。イ・グクチョン教授は「ここ数年間、ドローンを活用した人命救助作業を国内のさまざまなドローン企業と接触して実証試験を実施してきた」とし、「ヘリコプターが飛んだり下りたりするには難しい海上や島のような僻地・奥地で救急患者が発生した場合、患者の血液などのサンプルを受け取り、患者の状態を正確に診断し薬剤を提供するなど、遠隔診療における水素ドローンほど有用なものはない」と語った。

これまで救急ヘリの導入などを唱えてきたイ亜州大教授は、水素ドローンをまたことなる代案として考えている。同氏は「気象環境に影響を大きく受けて高額の費用がかかるヘリコプターや、滞空時間が30分に過ぎず活動範囲が限定的なバッテリー式ドローンよりも水素ドローンがカソンビ(価格対性能比)の面で最高」だと述べた。

この日、DMIは水素ドローンの新製品「DS30W」を公開した。強い耐風性能を持ち、秒速12メートルの風にも耐え、優れた防水効果で雨が降る環境でも緊急着陸が可能であり、各種の点検業務はもちろん、3キログラム以下なら宅配便まで可能な製品だ。

現場で会ったDMIのイ・ドゥスン代表は、「水素ドローンの既存の用途での能力強化に加え、新規用途の開拓に努めるつもり」だと語った。 DMIは一回の飛行で40キロメートル半径の捜索救助業務はもちろん、800ヘクタール規模の農地を映像分析して農業の効率を向上させる人工知能ソリューションなどを開発している。

この日のDMIブースには「びっくり」ゲストも登場した。SK E&Sのチュ・ヒョンウク代表がDMIブースを訪問してイ・ドゥスン代表と歓談を交わした。水素ドローン分野でのリーダー企業であるDMIの現況を把握し、今後の「善意の競争」に乗り出すためだ。

SK E&Sはこの日、国内水素ドローン専門企業7社と手を握り、液化水素ドローン市場への進出を宣言する一方で、展示場では20種以上の水素ドローンを公開した。 SK E&Sは今後5年間で18兆ウォンを投資し、世界最大の液化水素プラントの建設などを進めている。

チュSK E&S代表は記者と会って、「プラントで生産された液化水素を活用し、水素ドローン市場の攻略に乗り出すつもり」だと語った。液化水素は現在、水素ドローンに使用されている気体水素と比較して保存密度が高く、軽量化が可能だという強みを持つ。ドローンが軽くなればそれだけ滞空時間が長くなり、活動可能領域が広がる。

このほかに展示会では、大韓航空がバッテリーと内燃機関を結合して滞空時間を延ばしたハイブリッドドローンを公開し、LIGネクスワンは多目的無人ヘリコプターをはじめ、ドローンボット戦闘システムに特化された未来の国防技術ソリューションを紹介した。
  • 毎日経済 | 釜山=ハン・ウラム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-04-30 20:45:07




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