トップ > コラム > 韓「アルテミス計画」に登録…有人月探査に参加
韓国は半世紀ぶりに人類を再び月に送る「アルテミス計画」の10番めの参加国になった。科学技術情報通信部と米国航空宇宙局（NASA）は27日、韓国がアルテミス約定への追加参与のための署名を行ったと明らかにした。
アルテミス計画は1970年代、人類を最初に月に送った「アポロ計画」が終了した後、50年ぶりに再び推進される有人月探査プログラムだ。 NASAは1969年7月にアポロ11号で初めて人間を月に送った後、1972年までに月に宇宙飛行士12人を送った。
とは言え、その後は月と人類の出会いは行われなかった。アポロ計画が終了して45年が過ぎた2017年、アルテミス計画という名称で有人月探査プロジェクトが再起動された。今回は月に初めて女性宇宙飛行士を送る計画が含まれているので、プロジェクト名に月の女神「アルテミス」という名前を付けた。
アルテミス約定はアルテミス計画参与国の国際協力原則で、2020年にNASAと日本・英国・イタリア・豪州・カナダ・ルクセンブルク・アラブ首長国連邦（UAE）・ウクライナなど9カ国が署名した。韓国は今回の署名を通じて10番目の参与国になった。今回の署名は韓・米首脳会談の後続措置としてイム・ヘスク科技情報通信部長官が大韓民国を代表して署名し、ビル・ネルソンNASA局長が映像で祝辞を伝えてきた。
アルテミス計画への参与は、韓国が宇宙への関心を国際社会に表明することができる最も「近道」だとされてきた。毎日経済新聞も去る3月17日、創刊55周年記念「ビヨンドグラビティ、航空宇宙強国に向けた飛翔」をテーマに開かれた国民報告大会を通じて、韓国政府がアルテミス計画に参与すべきだと提案したことがある。
アルテミス計画で韓国がどのような役割を担うことになるかは、今後のNASAをはじめとする参与国との協議を通じて決定される予定だ。韓国がこの計画に投入する予算もこれに合わせて決まる。科技情報通信部のイ・チャンユン巨大公共研究政策官は「今回の署名は韓国がアルテミス計画に参加して積極的に協力するという意志と約束」だとし、「計画の中でどの国とどのように協力をしていくかについては今後の議論を経て決定される」と語った。
昨年9月にNASAは今後4年間でアルテミス計画に総280億ドル（約31兆3000億ウォン）の予算を投入する計画を発表している。これらは月の南極にあることが知られている氷河を集中的に調査する。計画通りなら今年11月に無人宇宙船（アルテミス1号）を月軌道にまず打ち上げて、2023年には宇宙飛行士4人を乗せた宇宙船（アルテミス2号）が月軌道を飛行する。 2024年には女性宇宙飛行士と男性宇宙飛行士が搭乗した「アルテミス3号」が月に着陸する。2人の宇宙飛行士が月に滞在してミッションを遂行する期間は6日半で、約3日のあいだ月に滞在したアポロ計画より2倍長い期間だ。飛行士らは最大4回に渡って月面を探査し、土壌などのサンプルを採取する。 NASAは2017年にアルテミス任務を遂行する宇宙飛行士を公開募集し、志願者1万8000人のうちで任務を実行する宇宙飛行士の最終候補11人が昨年発表された。これには韓国系アメリカ人の「ジョニー・キム」氏が含まれた。 2028年には持続可能な有人月面基地を建設することがNASAの目標だ。
中・長期的には月の軌道に宇宙ステーションを建設する「ルナゲートウェイ構想」もアルテミス計画に含まれている。今回の署名に参加した韓国も、ルナゲートウェイの建設に一部参加する可能性が見込まれている。韓国は2000年代初め、予算不足を理由に国際宇宙ステーション（ISS）の建設にけっきょく参加しなかった痛恨の過去を持っている。学界では韓国がISS参与の挫折で宇宙先進国とのコラボレーションの機会を逃したことを、宇宙開発のスピードで遅れをとった理由の一つとしてあげている。
アルテミス計画を通じてルナゲートウェイ建設に直接参加することになれば、宇宙技術の確保にもさらに拍車がかかる見通しだ。ルナゲートウェイが「本当の意味での」宇宙ステーションという点で、今回の参加はさらに意味がある。
イム長官は「本格的な宇宙探査を成功的に推進するためには、国際社会との協力を通じた宇宙開発が重要だ」とし、「今回のアルテミス約定追加の参加を通じて、参加国との宇宙探査協力もさらに拡大される契機になるだろうと期待している」と語った。
韓「アルテミス計画」に登録…有人月探査に参加
韓国は半世紀ぶりに人類を再び月に送る「アルテミス計画」の10番めの参加国になった。科学技術情報通信部と米国航空宇宙局（NASA）は27日、韓国がアルテミス約定への追加参与のための署名を行ったと明らかにした。
アルテミス計画は1970年代、人類を最初に月に送った「アポロ計画」が終了した後、50年ぶりに再び推進される有人月探査プログラムだ。 NASAは1969年7月にアポロ11号で初めて人間を月に送った後、1972年までに月に宇宙飛行士12人を送った。
とは言え、その後は月と人類の出会いは行われなかった。アポロ計画が終了して45年が過ぎた2017年、アルテミス計画という名称で有人月探査プロジェクトが再起動された。今回は月に初めて女性宇宙飛行士を送る計画が含まれているので、プロジェクト名に月の女神「アルテミス」という名前を付けた。
アルテミス約定はアルテミス計画参与国の国際協力原則で、2020年にNASAと日本・英国・イタリア・豪州・カナダ・ルクセンブルク・アラブ首長国連邦（UAE）・ウクライナなど9カ国が署名した。韓国は今回の署名を通じて10番目の参与国になった。今回の署名は韓・米首脳会談の後続措置としてイム・ヘスク科技情報通信部長官が大韓民国を代表して署名し、ビル・ネルソンNASA局長が映像で祝辞を伝えてきた。
アルテミス計画への参与は、韓国が宇宙への関心を国際社会に表明することができる最も「近道」だとされてきた。毎日経済新聞も去る3月17日、創刊55周年記念「ビヨンドグラビティ、航空宇宙強国に向けた飛翔」をテーマに開かれた国民報告大会を通じて、韓国政府がアルテミス計画に参与すべきだと提案したことがある。
アルテミス計画で韓国がどのような役割を担うことになるかは、今後のNASAをはじめとする参与国との協議を通じて決定される予定だ。韓国がこの計画に投入する予算もこれに合わせて決まる。科技情報通信部のイ・チャンユン巨大公共研究政策官は「今回の署名は韓国がアルテミス計画に参加して積極的に協力するという意志と約束」だとし、「計画の中でどの国とどのように協力をしていくかについては今後の議論を経て決定される」と語った。
昨年9月にNASAは今後4年間でアルテミス計画に総280億ドル（約31兆3000億ウォン）の予算を投入する計画を発表している。これらは月の南極にあることが知られている氷河を集中的に調査する。計画通りなら今年11月に無人宇宙船（アルテミス1号）を月軌道にまず打ち上げて、2023年には宇宙飛行士4人を乗せた宇宙船（アルテミス2号）が月軌道を飛行する。 2024年には女性宇宙飛行士と男性宇宙飛行士が搭乗した「アルテミス3号」が月に着陸する。2人の宇宙飛行士が月に滞在してミッションを遂行する期間は6日半で、約3日のあいだ月に滞在したアポロ計画より2倍長い期間だ。飛行士らは最大4回に渡って月面を探査し、土壌などのサンプルを採取する。 NASAは2017年にアルテミス任務を遂行する宇宙飛行士を公開募集し、志願者1万8000人のうちで任務を実行する宇宙飛行士の最終候補11人が昨年発表された。これには韓国系アメリカ人の「ジョニー・キム」氏が含まれた。 2028年には持続可能な有人月面基地を建設することがNASAの目標だ。
中・長期的には月の軌道に宇宙ステーションを建設する「ルナゲートウェイ構想」もアルテミス計画に含まれている。今回の署名に参加した韓国も、ルナゲートウェイの建設に一部参加する可能性が見込まれている。韓国は2000年代初め、予算不足を理由に国際宇宙ステーション（ISS）の建設にけっきょく参加しなかった痛恨の過去を持っている。学界では韓国がISS参与の挫折で宇宙先進国とのコラボレーションの機会を逃したことを、宇宙開発のスピードで遅れをとった理由の一つとしてあげている。
アルテミス計画を通じてルナゲートウェイ建設に直接参加することになれば、宇宙技術の確保にもさらに拍車がかかる見通しだ。ルナゲートウェイが「本当の意味での」宇宙ステーションという点で、今回の参加はさらに意味がある。
イム長官は「本格的な宇宙探査を成功的に推進するためには、国際社会との協力を通じた宇宙開発が重要だ」とし、「今回のアルテミス約定追加の参加を通じて、参加国との宇宙探査協力もさらに拡大される契機になるだろうと期待している」と語った。
- 毎日経済 | イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2021-05-27 18:58:02
