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韓国造幣公社、偽造紙幣・偽物を見つけるQRコードを世界初開発

韓国造幣公社が世界に先駆けて開発したスマートフォンを活用した「最先端のセキュリティ」 

#A社の化粧品は、中国とロシアで人気が高い。高価な価格にもかかわらず、飛ぶように売れていく。ところが、最近になり包装と容器をそのまま複製したコピー商品が流通しているせいで、現地の消費者からのクレームが殺到している。製品の評判にも傷が出るほどになった。容器の形状をユニークに変えて包装ケースも変えてみたが、現地の幽霊メーカーは3~4日後に包装や容器を、そのまま複製したコピー商品を闇市場に出すのが常だ。現地当局に捜査も依頼し、法的措置も動員してきたが、結果はうまくいかなかった。千辛万苦の最後にヒット商品を生産しておいても偽物業者に目の前でやられてしまう現実にA社は苦戦している。

#在来市場で干物の店を経営しているBさんは、秋夕に不合理な経験をした。客が集まって忙しい中で5万ウォン札数枚を受け取った。どう見ても風合いがいつもと違い、印刷も粗いようだったが、忙しいのでお釣りを出してしまった。後で銀行に入金して偽造紙幣であることが判明し、1ウォンも補償を受けることができなかった。

今後、いわゆる「偽物」のために被害を受けるA社とBさんのような事例が少ななると期待される。5万ウォン札など高額紙幣やオンヌリ商品券の場合、スマートフォンなどで手軽に偽造かどうかを判別できることをはじめ、肉眼では見えないQRコードを印刷して、偽物の商品に対応する道が開かれたからである。

韓国造幣公社は25日午前10時から、ソウル中区所在の大韓商工会議所で「第1回偽変造防止新技術説明会」を開催した。説明会は、造幣公社の偽変造防止技術を国民に知らせるとともに、偽変造防止技術が必要な政府機関、企業が一堂に会し、ビジネスを展開できる機会を提供し、偽のない世界を作ることに寄与することを目的として設けられた。

説明会では、偽造・変造防止のための ▲Hidden QR(セキュリティQRコード)▲Hiddenface(エンボッシング潜像)▲Smartsee(スマート機器認識用セキュリティパターン)▲Ghostsee(コピー妨害パターン)▲モバイル電子パスポート判読アプリ ▲ブランド保護用セキュリティラベルなどの新技術が具現されて公開された。

  • 韓国造幣公社、偽造紙幣・偽物を見つけるQRコードを世界初開発
△写真= Hidden QRの実演。肉眼では見えなかったQRコードがスマートフォンアプリを使用して確認すると、表示される。

特に、この日公開された新技術のHidden QRとSmartseeは造幣公社が世界に先駆けて開発した偽変造防止技術として注目を集めた。 Hidden QRは肉眼では見えないQRコードを印刷して、スマートフォンアプリを使用してQRコードをチェックして、そのサイトに接続させる原理で動作する。複製がされていない追加の設備が必要なく、低コストで適用することができる技術で造幣公社は評価した。

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△写真= Smartseeの実演。肉眼では見えなかったギフト券のセキュリティパターンがスマートフォンアプリを使用して確認されている。

Smartseeはギフト券に肉眼では見えないように印刷して、スマートフォンアプリを使用して隠れた画像を確認することができる技術だ。 Hidden QRのように複製がされず、追加の設備が必要なく、低コストで適用することができると造幣公社は説明した。造幣公社のキム・ファドン社長は、「独自に開発した最先端の技術を民間に開放し、民間企業等と相互ウィンウィン(Win-Win)することができるきっかけになることを期待する」と述べた。
  • 毎経ドットコム_チョン・ジョンホン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-25 12:36:52




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