トップ > コラム > 巨額の資金を呼び込む韓国ゲーム業界…輸出、8兆ウォンに迫る
「狭い国内市場にとどまらず、世界を見つめて事業を展開する韓国ゲーム企業は巨額の資金を呼び込んでいる。」
17日の日本経済新聞はクラフトン上場のニュースをこのように伝えた。この日の報道で日本経済新聞はクラフトンをはじめとする韓国コンテンツ各企業は、国内市場だけ頼らずに世界市場へ進出する姿を集中的に照明した。
ゲーム業界は国内のコンテンツ市場はもちろん、輸出の中核動力として位置づけられている。 23日の韓国コンテンツ振興院によると、2019年時点での国内ゲーム企業の輸出額は66億5778万ドルで、8兆ウォンに迫る。成長もすばやい。 2010年以降は年平均の成長率は9％に達している。
これは中国市場への新規参入が妨げられた状態で編み出した成果という点で意味が大きい。米国と世界最大のゲーム市場を争っている中国は、「版号（パンホ：中国内のゲームサービスの許可権）」を通じ、韓国製ゲームの中国進出を牽制している。約4年のあいだパンホを一件も出さなかったが、昨年末に国内ゲーム会社コムトゥーアスCom2uS）の代表作である『サマナーズウォー：スカイアリーナ』にパンホを付与してドアを軽く開けてくれた程度だ。
コロナ19特需が終わった後も韓国ゲーム業界が好調を継続するためには、中国市場への再進出をはじめ、継続して海外進出を狙うしかない。国内市場の狭い、韓国ゲーム業界の宿命だ。韓国ゲームを代表する3N（ネクソン、ネットマーブル、NCソフト）のほか、スマイルゲート、クラフトン、パールアビスなどの後発企業までが海外領土の拡張に拍車をかけている。
クラフトンを代表する『バトルグラウンド』のモバイル版は、中国を越えてインドや中東など、これまで力を入れなかった地域でも人気を集めている。ネットマーブルの『七つの大罪：光と闇の交戦～グランドクロス』は、Apple社のApp Storeでの売上げを基準にしてフランスとドイツで1位になった。ネットマーブルの関係者は「海外売上げの比率が継続して70％以上を維持している」と語った。
国内のゲーム各社は最近、コンソール（ゲーム機）市場にも挑戦状を差し出している。 PCゲーム市場がますます減少するなかで、モバイルゲームでは中国の追撃が強まった状況を打開するためだ。コンソールゲームは2019年の世界のゲーム市場で、総1864億9100万ドル（約211兆5367億ウォン）のうちの4分の1ほどを占めたが、コロナ19以降はその割合が徐々に増えている分野だ。市場調査機関のアンペアアナリシス（Ampere Analysis）は、昨年の世界コンソールゲーム市場の規模は539億ドル（約61兆1388億ウォン）で、前年比で19％ほど成長したと把握した。韓国ではコンソールゲームはこれまで非主流だったが次第に関心を呼んで、2016年以降は年平均40％に達する成長を見せており、今年はいよいよ1兆ウォンの高地を踏むことが期待される。
コンソールゲームが急速に成長しているだけに、国内のゲーム会社も本格的に進出を準備している。高レベルの技術力が要求される分野と多くの投資が必要だが、少ない利用者がより多くの時間を費やすこともあるだけに、一度成功すると高収益を期待することができる。
かつて『黒い砂漠』のXbox版を開発したパールアビスは新作『紅の砂漠』を筆頭に、『dokev（トッケビ）』と『PLAN8（プランエイト）』のリリースに向けて開発中だ。昨年初めて売り上げ1兆ウォンを突破したスマイルゲートは、その代表作である『Cross Fire（クロスファイア）』を活用した『クロスファイアX』をマイクロソフトと協力して制作している。スマイルゲートの関係者は、「国内ゲーム企業は最近、優れたコンテンツでゲーム市場の本場である北米市場の扉を叩いており、その成果に対する期待感が高まっている状況」だと自信を表わした。
もちろん挑戦がすぐさま成功につながるという保証はない。米国と日本の強力な競合他社はもちろん、2014年から2020年までに海外売上げのレベルが5倍に成長した中国のゲームとの競争も避けられない。韓国ゲーム学会会長を務めているウィ・ジョンヒョン中央大教授は「最近は国内の大きなゲーム会社よりも、中国のゲーム会社がむしろ新たな試みを多く行う」と奮発を促した。
今年の上半期の韓国ゲーム業界を熱くした「確率型アイテム」も念頭に置くべき課題としてあげられる。金を支払ってゲームアイテムを購入するが、確率に基づいてアイテムが決まっており、消費者の不満は高い可能性があるからだ。ウィ教授は「確率型アイテムというビジネスモデルをこえてこそ、海外進出はさらに活発になるだろう」と語った。
巨額の資金を呼び込む韓国ゲーム業界…輸出、8兆ウォンに迫る
「狭い国内市場にとどまらず、世界を見つめて事業を展開する韓国ゲーム企業は巨額の資金を呼び込んでいる。」
17日の日本経済新聞はクラフトン上場のニュースをこのように伝えた。この日の報道で日本経済新聞はクラフトンをはじめとする韓国コンテンツ各企業は、国内市場だけ頼らずに世界市場へ進出する姿を集中的に照明した。
ゲーム業界は国内のコンテンツ市場はもちろん、輸出の中核動力として位置づけられている。 23日の韓国コンテンツ振興院によると、2019年時点での国内ゲーム企業の輸出額は66億5778万ドルで、8兆ウォンに迫る。成長もすばやい。 2010年以降は年平均の成長率は9％に達している。
これは中国市場への新規参入が妨げられた状態で編み出した成果という点で意味が大きい。米国と世界最大のゲーム市場を争っている中国は、「版号（パンホ：中国内のゲームサービスの許可権）」を通じ、韓国製ゲームの中国進出を牽制している。約4年のあいだパンホを一件も出さなかったが、昨年末に国内ゲーム会社コムトゥーアスCom2uS）の代表作である『サマナーズウォー：スカイアリーナ』にパンホを付与してドアを軽く開けてくれた程度だ。
コロナ19特需が終わった後も韓国ゲーム業界が好調を継続するためには、中国市場への再進出をはじめ、継続して海外進出を狙うしかない。国内市場の狭い、韓国ゲーム業界の宿命だ。韓国ゲームを代表する3N（ネクソン、ネットマーブル、NCソフト）のほか、スマイルゲート、クラフトン、パールアビスなどの後発企業までが海外領土の拡張に拍車をかけている。
クラフトンを代表する『バトルグラウンド』のモバイル版は、中国を越えてインドや中東など、これまで力を入れなかった地域でも人気を集めている。ネットマーブルの『七つの大罪：光と闇の交戦～グランドクロス』は、Apple社のApp Storeでの売上げを基準にしてフランスとドイツで1位になった。ネットマーブルの関係者は「海外売上げの比率が継続して70％以上を維持している」と語った。
国内のゲーム各社は最近、コンソール（ゲーム機）市場にも挑戦状を差し出している。 PCゲーム市場がますます減少するなかで、モバイルゲームでは中国の追撃が強まった状況を打開するためだ。コンソールゲームは2019年の世界のゲーム市場で、総1864億9100万ドル（約211兆5367億ウォン）のうちの4分の1ほどを占めたが、コロナ19以降はその割合が徐々に増えている分野だ。市場調査機関のアンペアアナリシス（Ampere Analysis）は、昨年の世界コンソールゲーム市場の規模は539億ドル（約61兆1388億ウォン）で、前年比で19％ほど成長したと把握した。韓国ではコンソールゲームはこれまで非主流だったが次第に関心を呼んで、2016年以降は年平均40％に達する成長を見せており、今年はいよいよ1兆ウォンの高地を踏むことが期待される。
コンソールゲームが急速に成長しているだけに、国内のゲーム会社も本格的に進出を準備している。高レベルの技術力が要求される分野と多くの投資が必要だが、少ない利用者がより多くの時間を費やすこともあるだけに、一度成功すると高収益を期待することができる。
かつて『黒い砂漠』のXbox版を開発したパールアビスは新作『紅の砂漠』を筆頭に、『dokev（トッケビ）』と『PLAN8（プランエイト）』のリリースに向けて開発中だ。昨年初めて売り上げ1兆ウォンを突破したスマイルゲートは、その代表作である『Cross Fire（クロスファイア）』を活用した『クロスファイアX』をマイクロソフトと協力して制作している。スマイルゲートの関係者は、「国内ゲーム企業は最近、優れたコンテンツでゲーム市場の本場である北米市場の扉を叩いており、その成果に対する期待感が高まっている状況」だと自信を表わした。
もちろん挑戦がすぐさま成功につながるという保証はない。米国と日本の強力な競合他社はもちろん、2014年から2020年までに海外売上げのレベルが5倍に成長した中国のゲームとの競争も避けられない。韓国ゲーム学会会長を務めているウィ・ジョンヒョン中央大教授は「最近は国内の大きなゲーム会社よりも、中国のゲーム会社がむしろ新たな試みを多く行う」と奮発を促した。
今年の上半期の韓国ゲーム業界を熱くした「確率型アイテム」も念頭に置くべき課題としてあげられる。金を支払ってゲームアイテムを購入するが、確率に基づいてアイテムが決まっており、消費者の不満は高い可能性があるからだ。ウィ教授は「確率型アイテムというビジネスモデルをこえてこそ、海外進出はさらに活発になるだろう」と語った。
- 毎日経済 | イ・ヨンイク記者
- 入力 2021-06-23 19:43:28
