トップ >
コラム > FOCUS > 一味違ったコーヒーカップで差別化を図る…各ブランドが競争
テイクアウト(Take-out)カップがファッションの一部になった。カフェブランドの使い捨てコップが個性とアイデアを込めて色とりどりのデザインとカラーで誕生している。ブランドロゴを活用したり、季節の雰囲気を込めるところもあり、キュートなキャラクターを入れたり、有名アーティストとコラボレーションして、芸術作品として出すこともある。
エンジェリナスコーヒーは秋のシーズンを迎え、フランスのグラフィックアーティストのマリカファーブとアートのコラボレーションを介して、個性的なカップデザインを新たに披露した。マリカファーブは、現代の女性の美しさをモダンに表現して秋の感性を精一杯生かした。エンジェリナスコーヒーは、2012年エヴァ・アルマソンとコラボレーションしており、昨年秋には、スティーナ・パーソンのとコラボレーションを進めるなど、差別化されたカップのデザインを発表し、感性マーケティングを進行した。
ダンキンドーナツは「ダンキンコーヒーを飲む32か国の人」というテーマでデザインされたテイクアウトカップ「キンカップ(KIN-CUP)」を披露し、世界的なデザイン賞を受賞した。ダンキンドーナツのキンカップは、7月、世界3大デザイン賞のひとつである「IDEAデザイン賞2014」でパッケージング&グラフィックス部門のファイナリストに選ばれ、ドイツの「2014レッド・ドット・デザイン賞」では、2つの分野で本賞を受賞した。
キンカップはダンキンドーナツコーヒーを販売している32か国の国別の特色を表すキャラクター34種をカップホルダーに反映したもので、異なる多様なキャラクターを集めることができ、楽しさを加えた。
パリバゲットは、世界的な名声を得ているイタリア出身のステファノ・ジョバンノーニがデザインしたカップが、代表的なマスコットとして定着した。青いカップホルダーをマリンルックのように着て、青い帽子をかぶっているカップは、まるでかわいい人形を見るようで消費者の注目を集めた。パリバゲットは、昨年、7つのデザインのカップホルダーを披露し、活発なマーケティングを継続している。
季節の変化や、特定の日を記念して、メッセージを込めたカップホルダーもある。
スターバックスは去る2月、春を盛り込んだ桜のカップホルダーを披露した。今まで黄土色の背景に緑のロゴのあるカップホルダーだけを使ってきたスターバックスが異例的に試みたピンクのカップは、顧客から大きな反響を得た。
イディヤコーヒーは昨年4月に障害者の日を迎え、障害者の政策ロゴを活用した「障害者の日記念カップホルダー」を制作している。
業界関係者は、「最近の顧客は、コーヒーだけでなく、感性や文化を享受するためにコーヒー専門店を探す」とし、「これらの文化的嗜好を満足させ、ブランドの差別化を強調するために、メニュー開発と個性のあるカップのデザインも披露する」と伝えた。