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韓電跡地、自動車グループの社屋を建てるなら「神の一手」

アパート団地を建てるなら、10兆ウォンの賭けはバカなまね 

  • 韓電跡地、自動車グループの社屋を建てるなら「神の一手」
現代自動車がソウル三成洞の韓国電力跡地に10兆ウォンを賭けたたことについて、人びとの意見が分かれている。過剰な金額を入札値として決めた独断意思決定プロセスを叱咤する意見から長期的な眼目の決断力のある決定だったと言う人までさまざまだ。何が正しい判断だったかは数十年の時間が経過するまでは知ることができないだろう。

10兆ウォンの賭けを弁護する立場から、いくつかの利点を考えてみた。まず、過去数十年間、サムスンに押されていた現代がサムスンを「大きな差」で勝ったという象徴的な意味がある。第二に、普段から社会還元について消極的に映っていた現代自動車グループが公企業である韓電の債務救済に大きく貢献する形で社会還元をしたことでグループのイメージ刷新に資すると見ることもできる。しかし、どちらも形而上学的なブランドマーケティング面での理由によるものだ。ただ、第三の利点である、COEXを利用する側面は、建築的に実質的な利益がある。

韓電跡地にグループ社屋が入るようになると、向かいにあるコエックス展示場、貿易センター、ホテル、空港ターミナル、国内最大のショッピングモールを自分の前庭に所有することになる。現代自動車グループは、最初はソウルの森の前のサムピョレミコン跡地に超高層社屋を計画していたが、ソウル市の反対にあい三成洞の韓電跡地に急旋回した。社屋がソウルの森の前にある場合、従業員が散歩するには良かったが、アクセシビリティといくつかの相乗効果には不足があった。

しかし、三成洞の韓電跡地は、地下鉄と江南で最も広い車幅の道を所有していることとともに、通りの向こう側に、政府が数十年間数兆ウォンを投資した国内最大の施設を間接所有することになる。これは、5兆ウォン以上の価値を持つものと判断される。大まかに描いてみても、COEXブロックと連結されて有機的に動く現代車グループの社屋が見えてくる。韓電跡地の鑑定価格には、現代自動車グループの社屋とCOEXのブロックが持つ相乗効果が計算されなかったようだ。

現代自動車グループが韓電跡地を買ってアパートを建てるなら、10兆ウォンの賭けは間抜けな行動だが、自動車グループの社屋を建てるなら「神の一手」と見る理由がここにある。
  • 毎日経済_弘益大学_ユ・ヒョンジュン | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-25 17:40:33




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