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韓「ベンチャー大国」へ飛躍めざす…ベンチャー企業にさまざまな特典


政府は第2のベンチャーブーム拡散を通じたベンチャー大国への飛躍のために、人材誘致手段であるストックオプション(コール・オプション)の破格的な税制優遇措置を導入することにした。 1兆ウォン規模の創業専用ファンドと、2000億ウォン規模の買収・合併(M&A)ファンドも造成する。

文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は26日、青瓦台でムン・ジェイン政府の4年間のベンチャー産業の成果を報告するK+ベンチャー行事を主宰し、「創業から成長、回収と再挑戦まできっちり支援し、世界4大ベンチャー大国に確実に跳躍する」とし、米・中国・インドに続く4大ベンチャー大国ビジョンを明らかにした。

政府はストックオプション付与対象などの発行要件を緩和し、ストックオプションの行使時に勤労所得税を納付せず、処分時に譲渡所得税で納付できるようにする税法改正を推進する。現在の税法上はストックオプション行使時に勤労所得税を、その他の所得税はもちろん、売却時には最大で50%の税率に達する譲渡所得税の負担もおわなければならない。このような負担を減らすために、非課税限度を現行の3000万ウォンから5000万ウォンに上方修正し、時価以下で発行するストックオプションにも行使利益に対する課税特例の適用を推進することにした。

時価以上の発行などの一定の要件を備えたストックオプションは、行使時に勤労所得税を納付せず、処分時に譲渡所得税納付の選択が可能だ。文大統領は「人材と資金流入を促進し、ベンチャー企業の急速な成長を後押しする」とし、「優秀な人材を誘致するためにストックオプションの税負担を大幅に下げ、実質的なインセンティブになるようにしたい」と明らかにした。

リスクの大きい初期の創業企業の投資拡大のために、1兆ウォン規模の専用ファンドも造成する。ベンチャー起業家の問題点の一つである、経営権防御のための制度的方策も用意される。

現在、国会に関連法が係留されている。文大統領は「経営権に対する負担なしに大規模な投資を受けることができる条件も造成する」とし、「非上場ベンチャー企業の複数議決権株式の発行を許容する法案が早期に通過できるように、国会に協力を求めていく」と語った。

このほかにもベンチャー企業の安定した成長のために、現在は2027年となっているベンチャー特別法の日没期限を廃止し、技術保証の最高限度も100億ウォンから200億ウォンまで上向けて、技術力のあるベンチャー企業の成長を支援する。

企業公開(IPO)が中心だった回収手段も、M&Aや旧株売却などに広げていく。最大200億ウォンに達する技術革新のM&A保証を新設し、M&Aベンチャーファンドを現在の1000億ウォンから2000億ウォンに2倍に拡大して企業の買収資金を助ける。特にM&Aベンチャーファンドの場合、上場法人の投資制限を廃止し、特別目的会社(SPC)設立時の被買収企業の大株主などの出資を例外的に許可する。
  • 毎日経済 | イム・ソンヒョン記者/チョン・ボムジュ記者
  • 入力 2021-08-26 17:39:26




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