韓、歴代最大の輸出にもかかわらず…貿易黒字は低迷



月間輸出額が65年の韓国貿易史上で最大を更新し、今年の年間輸出額が6000億ドルを超え、過去最高を達成するという期待感が高まっている。しかし石油などの原材料価格の高騰で輸入額も急増し、成長の足首をつかまれるかもしれないという懸念も出ている。これに加え、ハンダーグループ(恒大集団)事態と電力不足に起因する中国の景気減速の可能性、急激な海上輸送運賃の上昇も、残る第4四半期の不安要素としてあげられる。

1日の産業通商資源部によると、9月の輸出額は前年同月比で16.7%増の558億3000万ドルと暫定集計された。このような輸出額は貿易統計が集計され始めた1956年以来の、65年ぶりで最も多い記録だ。これまでの最高記録は今年7月の554億8000万ドルで、2カ月ぶりに再び最大値を更新した。

操業日数を考慮した一日平均輸出額は26億6000万ドルで、やはり貿易史上最大の実績だ。このことから月別輸出は、昨年11月から11ヶ月連続で増加した。今年1月から9月までの累積輸出額は4677億ドルで、同じ期間を比較したときに歴代で1位だ。

輸出の歴史の更新は半導体の役割が目立った。先月の半導体輸出額(121億8100万ドル)は、月ベースでは歴代2番目に高いレベルを達成した。全体の輸出額に占める割合は21.8%にまで高まった。このことから、20大主力製品のうち9品目の輸出額は前年同月よりも減少したにもかかわらず、輸出総額の面では歴代最高記録の達成に無理がなかった。輸出額の増減は半導体輸出の増減にかかっているといっても過言ではないレベルだ。世界貿易の回復とともに、増加した半導体需要の影響が大きかった。

原材料価格の上昇で、中間財である石油化学・石油製品と鉄鋼の輸出も好調を続けた。それぞれ前年同月比で51.9%と78.7%そして41.8%の増加率を見せた。石油化学分野はインフラ需要の増加で、合成樹脂と合成ゴムの輸出が増えた徳が大きかった。精製マージンが回復した点は、石油製品の実績上昇に影響を及ぼした。鉄鋼は輸出量そのものは減少したが、鉄鉱石価格の上昇と製品単価の増加で輸出額が増加した。

地域別では最も大きな割合を占める中国の好調が目立った。 9月に中秋節が含まれていたが、第5世代通信(5G)インフラの拡充と建設景気の改善の影響で、無線通信機器と石油化学部門の輸出が好調を見せた。これを基盤にして輸出額は歴代の9月の中では2位、輸出増加率は17.3%を記録して善戦した。

急激な原材料価格の上昇で輸入額も大きく増加したことは、わが国の企業にとって解決すべき課題だ。月別輸入の増加幅は9カ月めで上昇している。このために歴代最大の輸出額を記録したが、貿易収支を計算して見たときは、昨年の半分の42億ドルにとどまる。

専門家は下半期の韓国の輸出増加幅はやや減少するだろうと予想した。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は、「全体的に輸出実績そのものは大きな非の打ちどころはないが、輸入の伸び率が大きく高まっているというのが懸念される状況」だと語った。チュ室長は「今年の輸出が史上最高値を記録することは明らかだろうが、年末にかけて昨年の基底効果が逆に作用するので、輸出増加率は徐々に低くなるだろう」とし、「来年は輸出増加率がかなり低い状態で始まると思う」と説明した。

英国の経済分析機関オックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics/OE)も「製造業購買担当者指数(PMI)と企業心理が鈍化していることを考慮すれば、上昇の勢いは緩和するものと見られる」と展望した。

ムン・スンウク産業部長官は、「変異ウイルスの拡散、物流の隘路、部品供給の支障、原材料価格の上昇などの脅威要因が続いているだけに、現在の良い輸出の流れが年末まで続くことができるように、輸出企業のためのあらゆる支援対策を惜しまない」と語った。
  • 毎日経済 | オ・チャンジョン記者/パク・トンファン記者
  • 入力 2021-10-01 19:38:46