トップ > コラム > 韓スタートアップ各社、世界のVCに人気…投資金5兆集める
今年は韓国のスタートアップにとって「春秋戦国時代」として記録されるに値する。今年に入って第3四半期まで、外国ベンチャーキャピタル（VC）から5兆ウォン近い投資金を誘致しただけでなく、スタートアップの多様性と生態系の深さの面で質的な進化を成し遂げたためだ。
今年、外国で大型投資を引き出した韓国スタートアップではだんぜんヤノルジャ（yanolja）社があげられる。オンライン宿泊予約企業のヤノルジャは、孫正義会長が率いるソフトバンクインベストメントから投資金1兆9400億ウォンを誘致して世界を驚かせた。人工知能（AI）外国語教育プラットフォームのリドチューター（Riiid）も、ソフトバンクから1970億ウォン規模の投資金を調達した。
今年、米国基盤のヘルス・ダイエットプラットフォームのヌーム（noom）は総6000億ウォンの投資を受けたが、米国系ファンド4社からそれぞれ857億ウォン（計3428億ウォン）をファンディングされた。「トス」決済サービスを運営しているビバリパブリカ（Viva Republica）も今年、総4600億ウォン投資を受けたが、米国系アルケオン・キャピタル・マネジメント(840億ウォン)をはじめ、英米圏のファンド計3社が資金を貸した。オンラインショッピングモールのティモンは今年、投資金3050億ウォンのうちで香港系のAnchor Equity Partners（アンコールエキティパートナー）と米国系Kohlberg Kravis Roberts（コールバーグクラビスロバーツ）から440億ウォンずつを誘致した。
新鮮食材配達サービスのマーケットカーリーも投資金総2200億ウォンのうち80％を外国系ファンドから調達したが、中国・米・露・香港に所在するVC各社は440億ウォンずつを差し出した。中古取引サイトのタングンマーケットには米国・日本・香港・露のファンド6社がそれぞれ200億ウォンずつ、計1200億ウォンの海外資金を貸した。今年の全体投資金1800億ウォンのうちの3分の2に達する。
国内VC市場で認められた韓国スタートアップ各社は、その市場が国内でも海外でも選ばずに外国で超大型投資を成功させている。
このような成功ストーリーは2018年のクーパンと優雅な兄弟社(配達の民族)、2019年ムシンサなどの海外資金調達への挑戦期から始まる。この時から韓国スタートアップの大魚らが相次いで海外で大規模な資金を調達し、グローバルVCの「大手」各社も韓国市場を軽く思わなくなった。過去には朴賛浩（パク・チャンホ）選手、最近では柳賢振（リュ・ヒョンヂン）選手などの韓国の有名野球選手がメジャーリーグで善戦すれば、そのあとに続いて韓国選手らが猛烈に米国行きの飛行機に乗ったのと似ている。
アルトスベンチャーズパートナーのオ・ムンソク氏は「クーパンが米国上場に成功したおかげで外国に韓国スタートアップを紹介する際に、韓国市場について特にセリング（市場魅力を説明）する必要がなくなった」とし、「韓国映画やドラマなどが世界的に注目され、コンテンツ関連のスタートアップに対する外国投資家の関心は大きくなるだろう」とにらんだ。
ただし香港とシンガポールや台湾を含む中国系資金は、韓国よりは相対的にインドや東南アジアのスタートアップに歩み寄る雰囲気だ。中国系資金の国内スタートアップに対する投資規模は、今年の第1四半期に9580億ウォンで史上最大値を記録したが、第2四半期1414億ウォン、第3四半期には429億ウォンと減少する傾向だ。今年に入って香港系ファンドはカーリーやタングンマーケット、ティモンなどの国内イーコマース企業に関心を持って投資したものがすべてだ。リスクの高いVC投資には特に投資対象（スタートアップ）に対する細かなネットワークが重要だが、まだチャイナマネーとはこのようなインフラが形成されていないからだ。
中国ゲーム・ポータルのTencent（テンセント）は数年間、韓国内の多数のゲーム会社にかなりの金をばらまいたが、このようなネットワークはゲームとイーコマース領域に限定されている。
ザ・インベンション・ラボ（The Invention Lab）のキム・ジニョン代表は「中国系資金は最近急成長している東南アジアのスタートアップに押し寄せる雰囲気だが、それだけよく似た成長環境と細かいネットワークがあるため」だとし、「国内はあまりにも政府資金と母胎ファンド（政府系ファンド）などが揃っており、ほとんどのスタートアップはこれらの中国系資金に手を広げる必要を感じないことも事実」だと説明した。
韓スタートアップ各社、世界のVCに人気…投資金5兆集める
今年は韓国のスタートアップにとって「春秋戦国時代」として記録されるに値する。今年に入って第3四半期まで、外国ベンチャーキャピタル（VC）から5兆ウォン近い投資金を誘致しただけでなく、スタートアップの多様性と生態系の深さの面で質的な進化を成し遂げたためだ。
今年、外国で大型投資を引き出した韓国スタートアップではだんぜんヤノルジャ（yanolja）社があげられる。オンライン宿泊予約企業のヤノルジャは、孫正義会長が率いるソフトバンクインベストメントから投資金1兆9400億ウォンを誘致して世界を驚かせた。人工知能（AI）外国語教育プラットフォームのリドチューター（Riiid）も、ソフトバンクから1970億ウォン規模の投資金を調達した。
今年、米国基盤のヘルス・ダイエットプラットフォームのヌーム（noom）は総6000億ウォンの投資を受けたが、米国系ファンド4社からそれぞれ857億ウォン（計3428億ウォン）をファンディングされた。「トス」決済サービスを運営しているビバリパブリカ（Viva Republica）も今年、総4600億ウォン投資を受けたが、米国系アルケオン・キャピタル・マネジメント(840億ウォン)をはじめ、英米圏のファンド計3社が資金を貸した。オンラインショッピングモールのティモンは今年、投資金3050億ウォンのうちで香港系のAnchor Equity Partners（アンコールエキティパートナー）と米国系Kohlberg Kravis Roberts（コールバーグクラビスロバーツ）から440億ウォンずつを誘致した。
新鮮食材配達サービスのマーケットカーリーも投資金総2200億ウォンのうち80％を外国系ファンドから調達したが、中国・米・露・香港に所在するVC各社は440億ウォンずつを差し出した。中古取引サイトのタングンマーケットには米国・日本・香港・露のファンド6社がそれぞれ200億ウォンずつ、計1200億ウォンの海外資金を貸した。今年の全体投資金1800億ウォンのうちの3分の2に達する。
国内VC市場で認められた韓国スタートアップ各社は、その市場が国内でも海外でも選ばずに外国で超大型投資を成功させている。
このような成功ストーリーは2018年のクーパンと優雅な兄弟社(配達の民族)、2019年ムシンサなどの海外資金調達への挑戦期から始まる。この時から韓国スタートアップの大魚らが相次いで海外で大規模な資金を調達し、グローバルVCの「大手」各社も韓国市場を軽く思わなくなった。過去には朴賛浩（パク・チャンホ）選手、最近では柳賢振（リュ・ヒョンヂン）選手などの韓国の有名野球選手がメジャーリーグで善戦すれば、そのあとに続いて韓国選手らが猛烈に米国行きの飛行機に乗ったのと似ている。
アルトスベンチャーズパートナーのオ・ムンソク氏は「クーパンが米国上場に成功したおかげで外国に韓国スタートアップを紹介する際に、韓国市場について特にセリング（市場魅力を説明）する必要がなくなった」とし、「韓国映画やドラマなどが世界的に注目され、コンテンツ関連のスタートアップに対する外国投資家の関心は大きくなるだろう」とにらんだ。
ただし香港とシンガポールや台湾を含む中国系資金は、韓国よりは相対的にインドや東南アジアのスタートアップに歩み寄る雰囲気だ。中国系資金の国内スタートアップに対する投資規模は、今年の第1四半期に9580億ウォンで史上最大値を記録したが、第2四半期1414億ウォン、第3四半期には429億ウォンと減少する傾向だ。今年に入って香港系ファンドはカーリーやタングンマーケット、ティモンなどの国内イーコマース企業に関心を持って投資したものがすべてだ。リスクの高いVC投資には特に投資対象（スタートアップ）に対する細かなネットワークが重要だが、まだチャイナマネーとはこのようなインフラが形成されていないからだ。
中国ゲーム・ポータルのTencent（テンセント）は数年間、韓国内の多数のゲーム会社にかなりの金をばらまいたが、このようなネットワークはゲームとイーコマース領域に限定されている。
ザ・インベンション・ラボ（The Invention Lab）のキム・ジニョン代表は「中国系資金は最近急成長している東南アジアのスタートアップに押し寄せる雰囲気だが、それだけよく似た成長環境と細かいネットワークがあるため」だとし、「国内はあまりにも政府資金と母胎ファンド（政府系ファンド）などが揃っており、ほとんどのスタートアップはこれらの中国系資金に手を広げる必要を感じないことも事実」だと説明した。
- 毎日経済 | チョン・ボムジュ記者
- 入力 2021-11-01 22:52:16
