【韓国コラム】頭を悩ませている韓国のバレーボール連盟


韓国バレーボール連盟が悩みを抱えている。

大韓航空の主力選手でレフトのチョン・ジソクに対する懲戒のためだ。

チョン・ジソクは昨年9月、元交際相手から訴えられた。暴行と違法に撮影をしたという疑いだった。警察の取り調べが行われている間、元交際相手と暴行の部分については示談が成立した。

違法撮影の疑いは突き止められなかった。チョン・ジョンソクの携帯電話のロックを外せなかったためだそうだ。警察はチョン・ジソクのiPhoneに違法撮影物があるかどうかを確認するためにデジタルフォレンジックを試みたが、ロックを解除することには失敗しチョン・ジソクに追及したが暗証番号を思い出せなかったという。

いずれにせよ、暴行と財物損壊の容疑についてのみ検察に送致された。これらの嫌疑は被害当事者と示談であっても調査を受けるしかない部分だ。

初犯であり被害者とも示談がなされたため検察が重い罪を問うことはできなかったのだろう。望み通りチョン・ジソクは不起訴処分になった。

頭が痛いのは大韓航空も同じだ。

盛んに行われているリーグでよい成績を収めるためにはチョン・ジソクが必要だが、道徳的に汚点がはっきりしている選手を無理に起用すればチーム全体が取り沙汰されるかもしれないという点を心配せざるを得ない。

だから韓国バレーボール連盟の顔色をうかがっているのだ。「バレーボール連盟が処分を下せば、それに従う」という言葉からは懲戒期間が終わればすぐ復帰させるという本音もうかがえる。

これだからバレーボール連盟が頭を悩ませているのだ。

起訴猶予処分になったが、賞罰委員会を開くべきか、賞罰委員会でどのような懲戒を下すべきか。

事案は異なるが、校内暴力問題が浮き彫りになってからOK金融グループのスター選手ソン・ミョングンは残り試合の出場が全て禁止された。今もコートで彼の姿を見るのは難しい。チームではなく韓国バレーボールの看板スターだったイ・ジェヨンとイ・ダヨン双子姉妹は、韓国バレーボールの舞台から追い出されてしまった。

双子の姉妹がギリシャのPAOKに移籍すると言った時も、バレーボール協会は海外移籍まで止めようとして耐えていた。結局、双子たちはギリシャ行きの飛行機に乗りはしたが、協会は「私たちとしては十分やった」という言い訳を得ることになった。

バレーボール協会や連盟が顔色をうかがっているのは世論だ。

賞罰委員会が開かれても世論が静まるのを待つだろう。現在、世論はあまり良くない状態だ。

被害者と示談が成立したというニュースが伝わると中継放送をしていた解説委員が「2~3試合が終わった後に復帰するのでは?」とさりげなく言及していた。もしかしたら誰かに頼まれて世論の行方を知るためにわざと流した言葉かもしれない。

世論は本当に分かりにくい。

違法撮影は「していない」のではなく「携帯電話のロックが解けなかった」という意味で、暴行や財物損壊は無罪ではなく「罪はあるが処罰しない」という意味だ。

双子姉妹がギリシャリーグに移籍した後、メディアはセッターのイ・ダヨンの勝利を伝えることに躊躇しない。欧州バレーボール連盟(CEV)カップ大会でチーム史上初めてベルギーのアステリックスAVOにシャットアウト勝利を牽引したという賞賛も惜しんでいない。

このような報道を見て韓国のバレーボールファンは韓国コートで彼女の姿を見られないことを残念がっている。そのような残念さが、チョン・ジソクの進退により好意的になるのを待っているかもしれない。世論は本当に恐ろしいものだ。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-11-20 00:00:00