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評価の交錯する『地獄が呼んでいる』…2位に落ちる


  • 評価の交錯する『地獄が呼んでいる』…2位に落ちる

  • ネットフリックスのドラマ『地獄(邦題『地獄が呼んでいる』)』の一場面。 「罪人」パク・チョンジャの「デモンストレーション」を観覧しようと、入場中の新真理会のVIPたち。 [写真提供=ネットフリックス]


米ネットフリックスのドラマ『地獄(邦題『地獄が呼んでいる』)』は「Kドラマ」熱風を続けることができるだろうか?公開されてから1日で全世界視聴ランキング1位を記録し、『イカゲーム』に続く関心作品として認知度を高めたが、視聴者たちの評価は克明に分かれる様相だ。高い作品性ではあるが気軽に楽しみにくい素材なので、進入の障壁は高いという評価が出ている。

オンラインコンテンツサービスのランキングを集計する「フリックスパトロール」の21日ネットフリックステレビ番組ランキングで『地獄』は2位に、前日との対比で一段階下がった。『イカゲーム』を楽しんだ視聴者らが新しい韓国ドラマに関心を持ったことで、『地獄』は公開されてから24時間で24カ国で1位に上がる気炎を吐いたが、1日で1位の座から下りることになった。

前日に7位を記録した『アーケイン』が7~9編を新たに公開し、全世界の視聴順位で1位を回復した。ただ『アーケイン』が新作公開の効果で「瞬間技の1位」だろうという予想が出てきており、『地獄』が再び1位を占める可能性も高い。

ただしこのような肯定的な予想にもかかわらず、先に『地獄が呼んでいる』を視聴した人々の反応は交錯している。

米国批評サイトのRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)で批評家13人は『地獄が呼んでいる』に最も高い点数「新鮮度100%」を与えた。ある批評家は「展開が遅いように見えるかもしれないが、暴力に対する恐怖、人間の欠点、死、罪、正義、言論の影響力など、さまざまなアイデアを鋭い視線で混ぜたことが発展を遂げた作品」と評価した。他の批評家らも「コンセプトが魅力的で中毒性がある」「次のシーズンにもっとミステリーがあるようだ」「超自然的なアイデアを使って、死と罪に対するより大きな概念を考えさせた」と好評価した。しかし一般観客のレビューは初日の89%から始まり、22日現在は83%に徐々に減っている。『イカゲーム』は同じサイトで批評家94%、一般観客83%の評価を受けた。

他の米国批評サイトのIMDbでは、22日現在で10点満点の6.9点を記録した。総2919人の会員が点数をつけた中で最高点である10点を与えた視聴者が907人(31.1%)で最も多かった。だが最低点である1点も234人(8%)で相当数を占め、好き嫌いが克明に分かれる現象が現れた。『イカゲーム』は同じサイトで評価が8点(29.6%)、9点(23.9%)、10点(21.3%)などの高い点数に集まり、平均で8.1点を記録した。 1点を与えた会員は全体評価者の1.5%に過ぎなかった。

大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は「見る人によって異なる評価が出ることがおこりうる作品」だとし、「ふつうのジャンル物から怪生命体が出てくると、これの正体をあばいて戦う過程をたどるが、『地獄が呼んでいる』はこのような物語構造ではなく、その後に現れた人間の様相を取り上げており、観客によってはこれを新鮮にあるいは難しく感じることがある」と語った。
  • 毎日経済 | パク・テウィ記者
  • 入力 2021-11-22 17:25:17




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