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コラム > カカオの「金融兄弟」、時価総額で韓4大金融持株を超える
カカオ(kakao)の金融系列会社であるカカオバンク(KakaoBank)とカカオペイ(Kakao Pay)の株価が疾走を続けている。
今月初・中旬の株価が底をついた後、それぞれ33%と70%急騰した。コロナ19の変異ウイルスである「オミクロン」の拡散で、国内外の証券市場が下落傾向に向かっているなかでもカカオの株価は上昇街道を走っている。カカオ金融の株兄弟の合算時価総額は約64兆ウォンで、KB金融・新韓持株・ハナ金融持株・ウリ金融持株などの4大金融持株の時価訴額の合算(約63兆ウォン)との比較で2%高い。
29日の韓国取引所(KRX)によると、カカオバンクは3.08%上昇した7万300ウォンで取引きを終えた。今月8日に5万2600ウォンで底をついた後に33.4%上がった。今月初めに有価証券市場(KOSPI/コスピ)に華やかにデビューしたカカオペイも、この日は7.19%上昇した23万8500ウォンで締め切り、時価総額30兆ウォンを突破した。去る11日に14万ウォンまで株価が落ちたカカオペイは、この12取引き日のあいだになんと70%も暴騰した。同じ期間のコスピは0.5%下落した。カカオの「金融兄弟」は緊縮傾向の現実化とオミクロンの悪材でコスピが2900線維持をおびやかされる状況の中でも、着実な上昇を続ける底力を見せた。
強力な上昇の背景はやはり需給だ。カカオバンクは外国人が、カカオペイは機関が株価高騰をリードした。外国人投資家たちは今月8日以降、2509億ウォンを買い越しした。カカオペイの上場以後ずっと株式を買い込んできた機関投資家が純買した規模は6459億ウォンに達する。特に方向性の決定に大きな影響力を持つ年金基金が4849億ウォンぶんを買った。
カカオバンクはモーガンスタンレーキャピタルインターナショナル(MSCI)とファイナンシャルタイムズストックエクスチェンジ(FTSE)の指数編入に成功した。証券業界ではFTSE指数編入による外国人投資家の資金流入規模は640億ウォンに達するだろうと予想した。カカオペイも来月9日に反映される「コスピ200指数」に特例編入された。
継続する株価の上昇で時価総額30兆ウォンの壁を越えたカカオペイは、コスピ金融株で時価総額1位の座をめぐって「ひとつ釜の飯」を食べるカカオバンクと対抗することになった。 29日の時点でのカカオペイの時価総額は31兆926億ウォンで、コスピ11位(サムスン電子優先株を除く)に位置している。セルトリオン(29兆3138億ウォン)、クラフトン(24兆9678億ウォン)、ポスコ(23兆609億ウォン)よりも大きな時価総額だ。カカオペイは金融持株会社のうちで時価総額が最も高いKB金融(15位・22兆9942億ウォン)との格差を広げると同時に、もうひとつのカカオ金融系列会社であるカカオバンク(9位・33兆4037億ウォン)を追いかけている。 。カカオ金融兄弟の時価総額を合わせた規模は64兆4963億ウォンで、韓国4大金融持株の時価総額合算である63兆2431億ウォンより大きい。
カカオペイは昨年、179億ウォンの営業損失を出した。 653億ウォンの損失を出した2019年との比較で損失幅は大きく減少したが、赤字状態が持続しているわけだ。カカオペイは既存の支払決済から抜け出し、保険と証券などの多様な金融サービスの拡張を試みている。カカオペイ証券はモバイルトレーディングサービス(MTS)の出荷を控えている。こうした点から昨年のカカオペイの売上げの中で、金融サービスの割合が4%に増えたのは肯定的な部分だ。