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大韓商工会議所「輸出の最大懸念は中国の成長鈍化」


  • 大韓商工会議所「輸出の最大懸念は中国の成長鈍化」
  • 大韓商工会議所と産業通商資源部は20日、ソウル市中区の新羅ホテルで共同開催した「2022グローバル通商環境展望フォーラム」の初セッションで、法務法人クァンジャンのチェ・ソギョン顧問(左から4)が司会を務めている。 [写真提供=大韓商工会議所]

今年は貿易額1兆ドルを超えて史上最大の実績を記録した韓国の輸出景気は、しかし来年には対外不安要因によって萎縮する可能性があるという展望が出た。

大韓商工会議所持続成長イニシアティブ(SGI)は20日、報告書「国内輸出の特徴と今後の課題」を通じてこのように分析した。 SGIは来年の輸出を脅かす3大リスクとして、△半導体サイクルの転換、△米国のテーパリング(資産買収縮小)後の金融市場不安、△新興国の成長鈍化などをあげた。

SGIは「半導体産業は2年内外の周期で価格の騰落を繰り返した」とし、「来年に半導体景気が鈍化すれば、輸出依存度の高い韓国経済は悪影響を受けるしかない」と明らかにした。 SGIは来年、半導体の輸出が10%減少すれば経済成長率は0.64%ポイント下がるだろうと予測した。今年の1~11月における韓国の半導体輸出は1152億ドル規模で、輸出全体の19.7%を占める。

米国の量的緩和の縮小後、新興国の成長鈍化も輸出に対する脅威要因としてあげられる。

最近、米国連邦準備制度はインフレに対応してテーパリングの速度を2倍に高め、来年は3回にわたる金利引き上げの可能性を示唆した。 SGIは「慢性的な低成長、インフレ、過度な財政赤字など脆弱性の高い一部の新興国を中心に、経済成長の鈍化と輸入需要の減少が予想される」とした。

最も懸念される部分は、中国の成長鈍化だ。国際通貨基金(IMF)は中国の経済成長率が今年は8.0%を記録した後、来年は5.6%に下がると予想している。中国の経済成長率が6%以下になることは、昨年(2.3%)を除けば1990年(3.8%)以来で初めてだ。 SGIの分析結果によると、中国の輸出が10%減少すると、国内の経済成長率は0.56%ポイント下落する。

この日、大韓商工会議所は産業通商資源部と共同で「2022年グローバル通商環境展望フォーラム」を開催した。来年の通商上の3大核心問題は、△供給網、△デジタル、△気候変動が取り上げられた。法務法人ファウのイ・ソンボム弁護士は「米国・欧州連合(EU)・日本などは自国産業の供給網を保護するために経済安全保障の関連法令を導入したか、現在推進中」だとし「この法令が世界供給網に影響を与えるかもしれない。韓国企業もそなえる必要がある」とした。
  • 大韓商工会議所「輸出の最大懸念は中国の成長鈍化」
  • 毎日経済 | ムン・グァンミン記者
  • 入力 2021-12-20 17:55:02




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